2年ぶりに、JABA岡山大会へ行くことにした。
大会序盤はマスカットスタジアムと倉敷市営の2球場を使って行われるので、
いざ観に行こうとなればどちらを選ぶかで迷う。
今朝も新幹線の中で迷った挙句、ご無沙汰しているほうの倉敷市営を選択。

倉敷駅で山陽新聞を買い、水島臨海の駅で広げながら列車を待っていると
岡山城の春季特別展『備中松山・庭瀬藩主 板倉家名品展』の記事が
眼に飛び込んできた。
私のルーツとも関わりのある展示なので、これを見逃すわけにはいかない。
よって市営での観戦は早めに切り上げることに決定。

市営球場に到着。
東京ガスの選手たちが球場前でのアップに余念がない。
第一試合は6回表に入ろうとしていた。

NTT北海道
100 000 000=1
100 002 04X=7
日本生命

(6回表以降のバッテリー)
N北:高谷、島本、佐藤、伊敷−安宅、松尾  日生:新家、山脇−藤田

6回裏、佐々木勇喜が均衡を破る2点適時打。
7回から登板した山脇大輔が好リリーフ。

最初は陽射しを避けて屋根の下で観ようと思ったが、
ちょっと寒くなってきたので中段より下へ移動。
スカウトの皆さんが周囲を固めている(笑)

この試合の終盤に岡山在住の友人が到着。
挨拶もそこそこに岡山城への道順を尋ねる。

第二試合、私が観たのはここまで。

JR四国
000 001 ・・・
000 010 ・・・
東京ガス

(先発バッテリー)
J四:上田−松谷   東ガス:木村−松田

ミキハウスの鮫島浩太郎が東京ガスに居るのに今日やっと気付いた。
それはともかく、JR四国の上田大輔が6回まで三振9個を奪う力投。
東京ガスの木村雄太も適度な荒れ?で的を絞らせない。
友人には「午後2時頃には出るから」と言っていたが、
この場を離れるのが惜しいような展開だった。
友人が倉敷駅まで送ってくれると言うので、お言葉に甘えて球場を後に。

これで今日の観戦は終了・・・のはずだった。
続きはまた明日。
第31回高砂市長杯争奪社会人野球大会・準決勝を高砂市野球場で観戦。
高砂球場へは、JR山陽本線宝殿駅から歩いて15〜20分ぐらい。
これが高砂球場へ行くときのいつものパターンだが、今日は趣向を変えて
山陽電車高砂駅から高砂市のコミュニティバスで行くことにした。

高砂駅の近くには兵庫県立高砂高校がある。
矢口史靖監督が『スウィングガールズ』を作るきっかけとなったのが、
この高砂高校のジャズバンド。
別にそれを狙っていたわけではないが、
バスの待ち時間に高砂高校の前まで散歩に行ってみたら。
なんと、サックスとドラムの音が校舎のほうから聞こえてきた。
それだけだが、ちょっと得した気分。

高砂駅から球場のある運動公園までバスでおよそ20分強。
桜はまだまだ残っている。

《第一試合》 アスピア学園18−0奥伊勢クラブ

奥伊勢ク 000 000 0=0  H4
アスピア 052 038 X=18 H15
(7回コールド)

奥伊勢:古川、山本、坂元、竹田−中野  アスピア:安保、笹岡−柿見

アスピア学園が終始圧倒。
安保直人の安定した投球は相手にほとんど好機を作らせず。

《第二試合》 全播磨硬式野球団5−4大和高田クラブ

高田 001 100 200=4  H10
播磨 000 112 001=5x H8

高田:橋本、池邊−大志万  播磨:池上、馬場−山崎 

3回表は野々村順、4回表は大志万修一の適時打で大和高田がリード。
全播磨も4回裏に高木亮の二塁打で1点を返し、
5回裏には黒石智之の本塁打で同点に追いつく。
6回裏、岡田浩樹が2点適時二塁打で全播磨がリードを奪うと、
今度は大和高田が山本貴紀と米田和正の適時打でまたもや同点。
引き締まった好ゲームとなったが、
9回裏1アウト満塁から向良誠が三塁線への適時打でサヨナラ勝ち。

しかし、第二試合終了は手元の時計で17時47分。
延長戦になれば決着がつく前に日没の可能性もあったわけだが、
もしそうなっていたら・・・?
本大会までまだ4ヶ月余りあるというのに、
都市対抗野球の予選が始まったと言っても実感は沸かないだろう。
でも始まってしまった東京ドームへの道。
大阪・和歌山の一次予選の第一日は、日本生命千里山グラウンド。

《第一試合》 和歌山箕島球友会10−2履正社学園

箕 島 062 000 02=10
履正社 000 002 00=2
(8回コールド)

箕島:森田、川畑−岡橋   履正社:谷口、高橋、夏冨−穂森

この春加盟の履正社学園にとっては初の公式戦。
先発・谷口真哉は、1回表はどうにか無失点に抑えたが
2回表は無死満塁から平木公に先制打を打たれ、
川崎絢平の走者一掃三塁打もあり5失点で途中降板。

箕島は3回表も攻撃を緩めることなく、辻本和豊の二塁打でさらに2点を追加。
森田竜平もアンダーハンドからの投球で打者を幻惑させる。

しかし、4回表から登板した夏冨史章が毎回走者を出しながらも
得点を許さぬ好投を見せ、ゲームが少し締まってきた。
6回裏、履正社は2アウト走者無しから2安打と四球で満塁とすると
穂森一輝がレフトへ二塁打、2点を返した。

夏冨は8回表に攻め込まれて2点を失い、
箕島に先発全員の毎回安打を許す結果となった。
その裏から登板した川畑健一郎に抑えられ8回コールド。
クラブチーム界の強豪を相手に9回を戦うことはできずに終わったが、
6回の2点は自らの手でもぎ取った得点であることは間違いない。

履正社の夏冨は、昨年7月に高校野球奈良大会準々決勝・天理vs片桐で
片桐の2番手で登板した投手(2004年7月28日の日記参照)ではないか?
と、観ながら思っていた。
第二試合5回終了後のグラウンド整備中、
私の前に座っていた西正文監督にその旨を確かめたところ、
まさにそのとおり。良かった〜。
(西監督、小柴コーチ、島谷コーチ、有難うございました)

履正社学園のユニフォームはグレー。
胸に黒(白の縁取り付き)で“RISEISHA”、
左袖に黒で“OSAKA”とシンプルなデザイン。
帽子も黒で、マークの“R”は履正社高校と同じ書体のようだ。

《第二試合》 NOMO BASEBALL CLUB 9−0大阪ウイング硬式野球クラブ

ウイング 000 000 0=0
NOMO  101 052 X=9
(7回コールド)

ウイング:石田、落合−弓場   NBC:山崎−天満

昨年の都市対抗予選でも、大阪ガス今津Gでこの対戦を観た。
(NBCが21−0で公式戦初勝利)
あのときとはNBCのメンバーも少々代わっているが。

NBCは1回に土本弥の犠飛、3回に冨田大輔の適時打で得点を重ねたが、
走者が次々出るわりにはウイング・石田竜太から点がなかなか取れない。
しかし、5回裏の攻撃は、安打らしい安打が出なかったものの
ウイング守備陣がミスを連発するのに付け入り、打者一巡で5点。
6回も無安打で2点を奪い圧倒した。

NBCの山崎達弘は6回まで無安打ピッチング。
7回に2連続安打と四球で満塁のピンチを招くも完封勝ち。

日生千里山Gに足を踏み入れたのはおよそ3年ぶり。
こんなに桜が咲き誇っているようなグラウンドとは思わなかった。
ネット裏にも、外野フェンスの向こうにも桜・桜・桜。
強い風が吹いてグラウンドに花吹雪が舞うなど、
ちょっとしたお花見気分の観戦だった。
来年もこの時期に千里山へ登ろうかなぁ(笑)
4月、と言うよりは5月のような陽気。
寒くもなくかと言って暑すぎず、外で過ごすには絶好の日和。
(花粉さえ飛んでなければ)
大阪環状線の車窓から満開の桜があちこちに見える。
我が家に1本だけある桜もほぼ満開で毎日プチ花見状態だが、
到底かなうわけがない(笑)

今日は舞洲で阪神大学リーグを2試合観戦。

《第一試合》 天理大学2−0大阪産業大学

天理大 020 000 000=2 H5 E0
大産大 000 000 000=0 H3 E1

天理:小島−八木  大産:大福−豊岡

大産大の先発・大福翼(4・島上)は初回から三者連続三振のスタートだったが、
2回には上田鷹浩(3・高田商業)と上月健司(3・社)の適時打で2点を奪われる。
3回も内野安打と2つの野選でピンチを招いたが併殺で切り抜け、
あとは無難な投球だった。

一方、天理大先発の小島玄大(4・神戸北)は制球が良く、
9回先頭の竹谷真也(3・津田学園)に二塁打を打たれるまで被安打2、
しかもその2本とも内野安打という素晴らしいピッチング。
大産大打線に的を絞らせなかった。

《第二試合》 関西国際大学9−4甲南大学 (延長10回)

関国大 010 100 010 6=9 H12 E2
甲南大 000 002 001 1=4 H7 E5

関国:永井、渡邊、高市−飯田  甲南:田中、山田、木嶋−平岡

関西国際大は2回に大前勇気(2・育英)の適時打で先制、
4回には安田裕樹(1・神港学園)の適時打で追加点を挙げる。
先発の永井秀和(2・神港学園)は、少々不安定な投球内容ながら
5回まで被安打1、無失点に抑えていたが6回に4連続安打を浴びて降板。

甲南大は6回、黒野秀晃(4・報徳学園)の中越え二塁打と
撰田薫平(3・春日丘)の適時打で同点に追いついた。
先発の田中章裕(4・智辯和歌山)も中盤から持ち直し、接戦に。

8回、関西国際大が代打・潮田忠幸(2・県立尼崎)の適時打で1点リードすると、
甲南大も9回1アウトで相手が併殺を焦って失策の間に再び同点。

延長10回表。
この回先頭の仁禮裕貴(2・東洋大姫路)と大前勇気が連続安打で出塁。
大前元気(2・東洋大姫路)は犠打を試みるも一塁前への小フライ。
一塁の黒野が飛び込むがワンバウンド、ベースカバーへの送球も逸れ
この間に仁禮生還。
これで甲南大の緊張の糸が切れたのか、なかなか1アウトが取れず
その後も吉住弘幸(2・社)のランニング3ラン本塁打など
打者12人を送る猛攻で6点、試合を決めた。

関西国際大はこれが1部リーグに昇格後初勝利。
試合終了後、ネット裏に向かい揃って一礼していた。
2回生中心の若い選手たちを、
神戸製鋼OBの鈴木英之(監督)と野村昌裕(コーチ)、
三菱重工神戸OBの山野司(コーチ)の首脳陣が引っ張る。
1部のチームとして観るとまだまだ粗っぽい面は見られるが、
これからどう成長して行くのか、楽しみである。

関西国際大のグレーのユニフォームは、かつての神戸製鋼そっくり。
山野コーチがユニを着ていると神鋼の補強選手に見えてしまうのだが(苦笑)
センバツ高校野球は今日準決勝。
愛知の友人が奥さんと一緒に来ているとのことで、
朝9時30分開門の少し前に甲子園へ。
お天気が心配ではあったが最後まで持ちそうな雲行き。
名電のブラスが、冴えた音を三塁アルプスから早々と響かせている。

試合の詳細は他で見ていただくとして・・・

《第一試合》愛知工業大学名電(愛知)8−6神戸国際大学附属(兵庫)

神戸国際大附属の大西正樹は昨秋の近畿大会で観たことはあるが、
「大西の球ってこれほど外野の頭を越して行くようなものだろうか?」
と思わせるような名電の長打攻勢。
11安打中、三塁打3本に二塁打4本と半分以上である。
結果はともかくとして、絶好のチャンスと言える場面で4番打者を迎えることが
両校ともに多く、その意味では見どころの多い試合だった。

神戸国際大附属の応援。
いかにも「音出したモン勝ち」の演奏は近畿大会で承知済みだが、
甲子園では他校の助っ人も加わってさらにパワーアップ(笑)
演奏が上手でも野球応援の要領をまるで解っていないところに比べれば、
国際のほうがずっと面白い。
個人別テーマがすべてあるような感じなのだが、そうでも無いらしい。
一塁に走者を置けば『エル・クンバンチェロ』、
二塁へ進めば『GOGO一光(仮名)』が基本的なチャンスパターンか?

名電の応援は1回戦でも聴いたが、こちらもパワーアップしたみたい。
齊賀洋平のときに演奏される『バンビーナ』(布袋寅泰)が気に入っている。

《第二試合》神村学園(鹿児島)4−0羽黒(山形)

初回から神村学園が天王寺谷亮の三塁打などで3点をリードしたが、
それ以降はスピーディーに試合が進む。
羽黒・片山マウリシオ、神村・野上亮磨はともにテンポの良い投球。
特に野上は羽黒打線を散発4安打に抑え、
中盤までは外野にほとんど仕事をさせなかった。
敗れはしたが、羽黒の遊撃手・金子友也の守備には魅せられるものがあった。

神村の応援だが、ファンファーレの曲が非常に気になる。
聴いたことはあるとは思うのだが、野球の応援では記憶にない。
『アフリカンシンフォニー』や『ジンギスカン』のほかはお馴染みの曲も多いが、
曲の合間をパーカッションでつなぐのが聴いていて心地良く、
普門館に出ただけのことはある。
生徒の声援もまとまりがあり、応援コンクールで賞を取れそうな気がする。

羽黒は・・・
横浜(神奈川)の第一応援歌からの流れをそのままコピーしているのは
ちょっとなぁ・・・。

明日はいよいよファイナル。
名電は2年連続の決勝進出。
第60回・61回の東邦(愛知)以来ということになる。
東邦の場合は第60回(昭和63年)が0−6宇和島東(愛媛)、
第61回(平成元年)が3x−2上宮(大阪)だったが・・・。
神村は昨年の済美(愛媛)に続いて、創部3年目での初出場初優勝がかかる。
明日は休めないので、録画して楽しむことにしよう。
NTT西日本の淀グラウンドは、京都府久世郡久御山町という場所にある。
京阪本線淀駅、または近鉄京都線大久保駅からバスに乗り、
久御山町役場前という停留所で降りて5〜6分歩けば着く。
簡単に書いてしまえばそういうことなのだが、
専用グラウンドを持つ大阪の社会人野球チームの中で、
大阪からの距離が群を抜いて離れているのはNTT西日本である。

だから、でもないが、これまで淀Gで試合を観る機会に恵まれず、
今日のオープン戦が事実上初観戦。

NTT西日本5−1NOMO BASEBALL CLUB

NBC 000 000 010=1
NTT 101 200 10X=5

NBC:藤江、大矢、近藤−天満  NTT:合田、大西、山本−大原、小坂

4回裏、西田朋生の左中間への2ランが圧巻。
NBCは谷祥司郎の左越え適時二塁打で1点を返すにとどまった。

観覧席は一、三塁のベンチ横だけ。
フェンスが低いので観やすいが、球の行方には他のグラウンド以上に気を使う。
ボールボーイを務める新人選手の背中が目の前にある。
宮崎昌樹と河本泰浩が隣同士で並ぶと、
同じアルファベット8文字なのに河本のフォントのほうが細いことまで気が付くほど。
グラウンド後ろの陸上トラックでは、なぜか野口みずきがトレーニングしていた。
淀Gまで何を見に来たんだか(笑)

淀グラウンドのオープン戦は10時30分頃開始なので、
そのあとどこかの球場へ移動するつもりでいた。
京阪淀駅行きのバスが着く時間に合わせて町役場前の交差点にたどり着くと、
淀駅方向から京阪宇治行きのバスがやって来た。
乗り換えがうまく行けば太陽が丘(宇治市)へ行こう、と決めて乗り込む。
で、結局うまく行ったのだが(笑)だいたい40分ぐらいかかった。
ちなみに、久御山町と宇治市は隣りあっている。

今日開幕した京滋大学野球春季?部リーグ。
第二試合(京都学園大学vs滋賀大学)が5回表まで進んでいた。

滋賀大 000 000 000 00=0 H3 E2
学園大 000 000 000 01=1x H7 E0
(延長11回)

滋賀:西山−松本  学園:梅原−河本、和田

最終学年を迎えた学園大・梅原伸亮(4・金光大阪)が目当てなのか、
ネット裏にスカウトの姿が目立つ。
初めて梅原を観た2回生のときを思えば、
直球の速さをより速く見せるような技が加わったように見えた。
ピッチングが進化し続けているのがなんとなくわかる。

しかし、この試合で興味を覚えたのは滋賀大の西山貴之(2・釜石南)。
登録では170cmの小柄なサウスポーは、マウンド度胸充分。
勢いのある球を投げるかと思えば、スローボールを投げてみたり、
クレバーな投球で学園大打線を翻弄していた。

11回裏、1アウト二、三塁で学園大のサヨナラの好機。
三塁走者の石井翔(4・江の川)が猛然と本塁へ突入すると、
打席の和田修平(4・鳥取城北)がスクイズの構え。
西山の投げた球はそれを外して捕手のミットに納まったが、
一塁方向に流れていたため石井の生還を許すことになった。
本塁前でへたり込む西山。
しかし、佛教大の連覇を阻む一番手と目される学園大を
これだけ苦しめるとは全く予想もしておらず、今後が非常に楽しみ。
太陽が丘までハシゴ観戦の甲斐があった。
昨日に続いて甲子園。
ただし今日は中央特別自由席(やや三塁寄り)で3試合フル観戦。
朝の気象情報では昨日よりも暖かくなるとか言っていたが、
やっぱり寒い。
スタンドに入って振り返ると、土曜日だけになかなかの入り。
しかし、一塁側アルプスの高松高校応援席は、
溢れんばかりの大入り満員状態。
さすが高高。

《第一試合》 宇部商業(山口)6−2高松(香川)

宇部商は1回の表から3連続安打で先制。
高松・田窪朋広の投球にタイミングを外されたりもしていたが、
中押し、ダメ押しと終始優位なペースを保ち続けた。
高松は3回に3安打と押し出し死球の2点を挙げたのみ。

何と言っても高松の大声援。
四国の高校野球の応援事情はよく知らないが、
攻撃中の応援よりもインターバルの応援のほうが手馴れているところが多い。
堂々と演奏できるのはイニング間だけなのだろうか、と思わせるほど。
高松の場合もそんな感じで、最初はそれをつなげているだけに思えたが、
3回の攻撃あたりからは応援の流れを掴みだしたように見えた。
ちなみに、応援歌『高々高々』(2月2日の日記参照)は5回の攻撃のみ。
「伝統の栄えある健児奮い立て 技を頼みて意気を忘れるな」
と書かれたエンジ色の横断幕、「技を頼みて〜」以降の言葉が気に入った。

宇部商アルプスは高松に比べて少人数ではあったが、
選曲が結構工夫されているような。
得点が入ると『イン・ザ・ムード』を演奏。
あと、チャンステーマのような曲があるみたいだが、曲名がわからない。
ひょっとしたら宇部商のオリジナル曲かも。

《第二試合》 愛知工業大学名電(愛知)2−0大阪産業大学附属(大阪)

名電の徹底したバント戦法は今年も変わらず。
点差以上に実力の差が・・・。

名電の吹奏は折り紙つきの実力だが、もうちょっとボリュームがあれば。
1番(佐々木孝徳)の『マツケンサンバ』はかなり盛り上がっていた様子。
9番(石黒元都)の曲は・・・あれ、トヨタの曲だ。もっと聴きたかったなぁ。

大産大附は・・・まぁあんなもんでしょう(謎)

《第三試合》 如水館(広島)5x−4東筑紫学園(福岡)

初回に両チームとも3点が入り、乱戦の様相も2回からは落ち着いた。
東筑紫は毎回のように安打で走者が出るもあと1本が出ず、
2回から6回まで走者が出なかった如水館が7回に均衡を破る。
すかさず東筑紫も同点に追いついたが、
如水館は9回裏、平賀健史郎の中越二塁打でサヨナラの好機。
東筑紫バッテリーは2人を歩かせて満塁策を取るが、
代打・丹波大晃の当たりは二遊間を抜けて行くサヨナラ適時打となった。

東筑紫の『大進撃』の盛り上がりがどこか独特で面白い。
声もよく揃っていて、甲子園出場に限らず応援練習をちゃんとしている印象。
得点時には『ff(フォルティシモ)』。

如水館は選手別のテーマもあるようだったが、
終盤は法政の『アルプス』(ファンファーレ付き)と『炎のファイター』が中心。
得点が入ると『鉄腕アトム』。
白いトレーナーを着た男子リーダーが一段となって演舞しているのは、
広陵や広島商業とよく似ている。
広島ではよく見られるスタイルなのだろうか。
今日は月例の通院日。
その帰りに甲子園へ行くことを想定していたわけではないが(笑)
診察が終わってから当然のように阪神電車に乗った。
平日昼間の姫路行き直通特急は甲子園に停まらない。
それに尼崎まで気が付かなかったのは、
これが今季初観戦ということで気ばっかりが先走っていたせいかも知れない。
ヘンなところでの先走りは私の悪いクセなのか(謎)

第三試合の柳ヶ浦(大分)vs天理(奈良)が今日の私のメインだから、
別に焦らなくても時間はある。
甲子園駅に着けば、まだ第二試合の序盤のようだった。
三塁特別内野席のゲートをくぐって、おもむろにカレーライスを食いに行く。

とりあえず日当たりの良さそうな場所を探し、第二試合を4回裏途中から観戦。

一迫商業(宮城)5−2修徳(東京)

私が腰を落ち着けた時点で、すでに一迫商業が3−0とリードしていた。
昨年夏ベスト8の修徳のエース・齊藤勝は5回2アウトで降板。
よって齊藤の投球はあまり見れていない。
意外と言ってしまえば一迫商業に失礼だが、
修徳が一迫のエース・佐藤勇の術中にはまっているような印象を受けた。
制球が良く、打てそうで打てない。

一迫商業はいかにも最近の東北地方の高校野球応援スタイル。
レパートリーに『カントリーロード』(カーペンターズ)があった。
横断幕に小さく「4月1日新生栗原市誕生!」とさりげない?アピールあり。
修徳もいかにも東京らしい応援、というか。
『ルパン?世』で「おーとこにはーじぶんのーせーかいがーあるー」と歌うのは
お決まりのパターン。
得点時の「栄光我にあり」という応援歌が2回しか聴けなかったのは残念。

第二試合途中の雨で屋根の下に避難していたがそれも上がり、
晴れてきたのでまた三塁アルプス寄りへ移動。
昨年は反対側のスタンドで聴いた天理ブラスを、すぐ隣で聴ける幸せ。

天理(奈良)4−0柳ヶ浦(大分)

柳ヶ浦・山口俊が、1回から148kmを出して場内がどよめく。
その堂々たる体躯といい、大物ぶりを観客にアピールするかのごとく。
しかし天理打線はそれに良く食らいついていく。
特に3番・眞井翔太の打撃センスは見ていて惚れ惚れするぐらい。
柳ヶ浦も何度か得点の好機を得たが、
小倉彰信の巧みな投球と野手陣の堅い守りの前に、本塁を踏めなかった。

柳ヶ浦アルプスの最上段には、虎を描いた野球部の旗がなびいている。
昔はもっと大きくて、歴代の選手の名前が入っていたと思うのだが、
いつ新調したのだろうか。
チャンステーマ的な、重厚な音の『スキスキソング』(ひみつのアッコちゃん)は
4回から登場、これぞ柳ヶ浦。
「ヒット、ヒット、ホームラン」のコールは昨年の済美(愛媛)の影響か?

天理ブラスは、試合中のレパートリーはそれほど多くないが、
その場面に応じた切り替えがかなり徹底しているのはさすが。
ただ、もう少し演奏のスピードを緩めても良さそうに思ったのが何度か。
あとはイニング間の演奏曲をもうひとつでも増やしてくれれば・・・
贅沢を言えばキリが無いけれど。
センバツ出場校の甲子園練習は今日までとは知っていたが、
時間を確認していなかった。
駅の売店で買った毎日新聞には、ラストとなる高松高校の練習開始時刻が

9時30分

となっていた。
それを見つけた時点で11時を回っている(笑)

かと言って大阪ドームのオープン戦へ行く気も起きないし・・・。
で、なぜか伊丹へ行こう、という気になった。

JR伊丹駅から伊丹市バスに乗って、スポーツセンター前で下車。
このスポーツセンターの中に野球場がある。
大学の準硬式のリーグ戦が行われたりするようだが、
今まで行ったことがなかった。
春、夏の高校野球の出場校の練習グラウンドでもあるので、
練習試合でもやってれば、という淡い期待を胸にたどり着いた。

ちょうど、宇部商業(山口)が守備練習をしているところだった。
まぁ、練習をじっくり眺めるというよりは、
初めて来た球場の雰囲気を味わいに来たようなものなので、
暖かな陽気の中でノックを見ながら1時間近くのほほんと過ごしていた。
思ったよりも静かな練習風景である。
でも、声はちゃんと出ている。無意味にがなり立てているのとは違う声だ。
予備知識もなく、ユニにも背番号が付いていないので誰が誰かもわからないが、
選手の層が厚そうなのはよくわかった。

伊丹スポーツセンター野球場は、両翼100mながら中堅115mと
西京極球場みたいな寸法である。外野天然芝、照明塔も4基あり。
内野スタンドは長椅子で、バックネットは柱が少々邪魔。
スコアボードは得点とSBOがやたらに大きいわりには、
選手名を表示する部分がない。
スコアボードの下に“シラユキ(白雪)”の広告があるのがいかにも伊丹。
すぐ隣には陸上競技場があり、今日はサッカースクールが開催されていた。
ゲストに釜本邦茂が来ていたらしい。

2月の東大球場に続いて、過去に足を踏み入れたことの無い球場へ
今年になってから2ヶ所行ったことになる。
しかし、まだ試合をひとつも観ていないので、
“行っただけの球場”として私の中ではカウントすることにしよう。

組合せ決定。

2005年3月15日 野球
第77回センバツ高校野球の組合せが決まった。
一応今日まで自宅療養中の身なので、
スポニチのHPからリアルタイムで知ることができた。
その詳細はすでに各メディアで紹介されているのでここでは省略。

開幕試合でいきなり昨年夏の優勝校・駒大苫小牧(北海道)が登場。
第二試合の神戸国際大附(兵庫)は地元だし、
第三試合の慶應義塾(神奈川)も含めて初日から多くの観客を集めそう。

第二日は第三試合、柳ヶ浦(大分)と天理(奈良)の対戦に注目したい。
柳ヶ浦の山口俊は神宮大会優勝投手。超高校級とも称されていることから、
山口vs天理打線という図式になるのだろうが、
天理のエース・小倉彰信も出場校のエースの中では防御率1位。
昨秋の近畿大会で観たときのような丁寧な投球ができれば、
面白い投手戦になるかも。

初出場の大阪産大附は、昨春準優勝の愛知工大名電と第三日第二試合。
大阪代表の意地を見せられるか。

第四日第三試合の東邦(愛知)vs育英(兵庫)も好カード。
ともに投球回数を上回る奪三振数を誇る右の本格派エースが居る。
日程どおりに進めば土曜日だから、これはぜひとも観てみたい。

第五日は個人的に観てみたい高校が揃ってしまった。
おまけに吹奏の応援を聴きに行くだけならずっと一塁側に留まりたいぐらい(笑)
第二試合の浦和学院(埼玉)と西条(愛媛)は、かなりの接戦になりそうな気が・・・。

一回戦最後の試合は、市立和歌山商業(和歌山)vs常総学院(茨城)。
“オトコマエ”市和商と全国屈指の吹奏楽部を持つ常総の応援対決も楽しみ。
サンデー毎日の増刊号ではあまり評価が高くない市和商の投手力だが、
左腕・田島康平の投球術と牽制の巧さは、
その評価を充分覆すことができるだけのものがあると私は思う。

その陰で?
JABA京都大会(4月27日〜)の組合せもJABAのHPに載っていた。
四国大会よりも、岡山大会よりも、高砂市長杯よりも先に(笑)
久々に三菱ふそう川崎が観たい。
東京六大学もリーグ戦の日程がHPで発表されたが、
関西学生&関西六大学はいつ発表になるのだろう?
それが最も速く知りたいのだが。

球春間近?

2005年3月4日 野球
NOMO BASEBALL CLUBのHPに、大阪府春季大会と
都市対抗大阪・和歌山第一次予選の日程と組合せが出ていた。
(都市対抗予選は和歌山箕島球友会のHPにもあり)

春季大会は3月22日から26日まで、いつものように枚方市の松下球場で。
3試合開催日の第一試合は8時30分開始だが、
それに間に合うように行く覚悟は今のところ無い(笑)
まぁほとんど平日開催だし。

阪和一次予選は今年からトーナメントになった。
4月10日から5月15日までの毎週日曜日(5月1日除く)、
企業チームのグラウンド4箇所を使って開催される。
今年2月10日に新規加盟した履正社学園はこれが初の公式戦となるようだ。
(4月10日、日生千里山Gで和歌山箕島球友会と対戦)
これは行きたいなぁ。

今日は昼から休暇を取って、無事に確定申告を済ませることができた。
明日はどこかの球場かグラウンドで野球観戦始め、と行きたかったのだが
大阪でも午後から雪が降るような天候だから・・・。
球春はもうちょっと先か?
ホークスが荒金久雄のサヨナラ右越適時打でオープン戦初勝利。
オープン戦でも勝利の花火はあるみたいだが、ちょっと控えめか?
花火の直前の音楽は昨年までと同じだった。

ホークスのホームゲームだから、ホークスのファンが多いのは当然として、
応援のボルテージは果たしてそうなのだろうか。
TVの画面を通してのみの印象だが、ドラゴンズ戦そしてカープ戦と
ビジターの応援のほうが元気なように聞こえるのである。
トランペットは(ホークスのそれに比べると)上手いし、声もよく出ている。
“隣の芝生は・・・”でもないと思うが。

ホークスの場合、新しく加入した選手にもテーマソングはあるのだろうが、
太鼓の音しか聞こえてこない。
オープン戦だからまだ浸透していないせいかも知れないが、
それ以外でも太鼓の音だけが目立ってしょうがない。

ライトスタンドで声も出さずに踊りに来ているだけのような連中が
まだ増え続けているとしたら、嘆かわしいねぇ。
この土・日から、アマ・プロともオープン戦がボチボチと始まっている。
今日は福岡ドームのホークスvsドラゴンズがナイトゲームで行われ、
スポーツアイESPNで生中継している。

スポーツアイのホークス戦中継と言えば、
『ドラマティックプロ野球・パ!』というタイトルが付けられている。
しかし、今日の試合は画面の片隅に『野球好き』のロゴマークが出ている。
『野球好き』は、Jスポーツのプロ野球中継のタイトル。
おまけに実況は島村俊治。解説は伊原春樹。
スポーツアイの放送を見ている気が全然しない。
実況:加藤じろう、解説:藤本博史(岸川勝也でも柳田聖人でも二村忠美でも可)、
レポーター:江藤晴美、の強力(笑)ラインアップはどうしたんだ?

どうやら4月からこの2つのCS局が合併するらしい。
で、『野球好き』のタイトルが表に出ているということは、
スポーツアイはJスポーツに吸収されるのだろうか。

ホークスの新しいユニフォームもどうやら見慣れてきた。
7回裏の『いざゆけ若鷹軍団』もほんのサワリだけ聴けたが、
アレンジがかなり変わっているみたい。
でも、あのジェット風船がほとんど黄色になっていたのは・・・
あれはどうも好きになれないなぁ。
IBLJ・四国アイランドリーグの日程(案)が発表された。
発表当初は全試合ナイトゲームの予定だったが、
さすがにそうもいかなかったようで。
ナイトゲームは高松(オリーブS)と松山(坊ちゃんS)だけ、
徳島(鳴門、蔵本)では夕刻から開始の“トワイライトゲーム”が組まれている。
以前はプロ野球でも薄暮試合ってあったなぁ、そう言えば。

都市対抗予選(オリーブS)、または社会人野球日本選手権予選(鳴門)と
組み合わせて観に行くことも考えてみようと思う。
しかも、6月25、26日は、

昼:都市対抗二次予選 

夜:香川オリーブガイナーズvs愛媛マンダリンパイレーツ 

のダブルヘッダーということになる。

どちらにしても泊まりがけになるが・・・。
他の土・日は全部デーゲームでも良さそうなもんやけどなぁ。
ただ、今のところあくまでも“(案)”が付いているので。

ちなみに今日(2月22日)は、松山フェニックスの誕生日です。
『asahi.com』から。
高校野球愛知大会の準決勝、決勝が今年はナゴヤドームで開催される。
そう言えば今まで決勝は熱田球場だった。
熱田球場は熱田神宮公園にある野球場。
名古屋の中心部にも近くて便利な立地だが、少々狭い。
おまけにネット裏に屋根がない。
一度だけ行ったことがあるが、
1試合の間にカキ氷を2個食べたぐらい暑かった覚えがある。

高校野球の地方大会でドーム球場が使われると言えば、
大阪ドームでは毎年大阪大会の開会式と北・南地区の各1試合が
組まれている。
福岡ドームでも開催はあったらしいが、一度だけだったように思う。

高校野球にドーム球場は相応しくない、という向きも確かにあるだろうが、
使えるのならば別に使っても良いような気がする。
観戦する身からすれば屋根のあるほうが有り難いし。
ただし、ずっとドームばかりだったら嫌なのだけど。

大阪ドームの場合。
数年前に南大会の開幕戦を観に行ったことがある。
空調が全くと言って良いほど効いていなかった。
陽射しが無いだけマシかも知れないが、とにかく蒸し暑かった。
ナゴヤドームはどうするのだろうか。

それより。
今年から藤井寺が使えない大阪大会はどうなる?


皆川睦雄さんのご冥福をお祈りします。
現役時代は南海ホークス一筋。
ホークス関連の催しで2,3回お見かけしたことがありますが、
ほんとに“紳士”でした。
JR東日本(東京)硬式野球部のHPによれば、
今年のJRグループ野球大会は福岡ドームで開催されるとのこと。
7月25、26日とあるが、今年も2日間でやってしまうのだろうか。
今のところ東日本でしか確認できていないので・・・。
福岡へ遠征する理由がまたひとつ増えた(笑)
しかも、きっとガラガラの福岡ドームのネット裏で試合を観られる
またとない機会だから。
と言ってもまだ観に行くかどうかはわからないのだが。

今日開通の地下鉄七隈線にも乗っておきたいし。
こうなりゃホークス戦はどうでもいいかぁ(爆)

高高高高。

2005年2月2日 野球
昨年12月21日の日記で、複数の学校に同じ応援歌の類がある例を書いたが、
一昨日決まったセンバツ高校野球出場校の顔ぶれを見て思い出したことが。

高松(香川)の応援歌に、『高々高々』というのがある。
実はこの歌、慶應義塾の『三色旗の下に』のサビの部分と同じ曲。
その部分は、

慶應 慶應 慶應
はえあるその名
慶應 慶應 慶應
われらが母校

と歌われるのだが、“慶應”を“高高(タカコウ)”にすれば
高松の応援歌になる、という具合である。
ということは、歌詞を変えてみると、

高高 高高 高高
はえあるその名
高高 高高 高高
われらが母校

となる(これが正しい表記なのかどうかはわからないが)。
歌詞の半分が“高”の字で占められるわけで、
『笑いの文化人講座』(1/14の日記参照)にも出たことがあったはず。
因みにこの歌、“玉翠会”という同窓会関連のHPで聴くことができる。

つまり。
以上の理由で、高松と慶應が当たったら面白いやろなぁ、と
思ったまでである(笑)

宮武三郎、水原茂の昔から大森剛に至るまで、慶應とつながりが深いのは
高高より高商(高松商業)のイメージがあるのだが。
高商にも“高商 高商 高商”と歌う同旋律の応援歌があったような気もする。

慶應の『三色旗の下に』を作曲したのは歌手の藤山一郎。
阪急ブレーブスの応援歌や日本通運の応援歌も彼の作品である。

余談になるが、慶應の数ある応援歌の中で私が最も好きなのは、
『三色旗の下に』よりも、『若き血』よりも、『オール慶應の歌』。
2番を口笛で吹くところが何とも言えない。

あゝ、甲子園。

2005年1月31日 野球
第77回センバツ高校野球大会の出場校が、
今日行われた選考委員会で決定。
21世紀枠はなぜか今年も東北と四国から選ばれている。

21世紀枠で選ばれた高松高校(香川)は実に72年ぶり、4度目の出場。
香川県屈指の名門校だが、前回は旧制・高松中学としての
出場だったことになる。

東京大学からベイスターズに入団した松家卓弘がエースだった頃、
秋の四国大会で準決勝まで進んだが、甲子園には出られず。
センバツの21世紀枠が登場したのはその翌年だった。
仮にもう少し早く21世紀枠が設けられて居れば、
松家は「TAKAKO」のユニフォームを着て甲子園で投げていたはずだと思う。

同じく、香川県の高校野球を語るに欠くことができない高松商業は
全国大会(国体含む)での優勝回数をストッキングのラインで示しているが、
高松高校は全国大会出場の数だけラインが入っている。
過去春夏通算7度の出場だから、この春8本目のラインが加わる。

久々の出場と言えば慶應義塾(神奈川)、45年ぶり6度目。
強豪がひしめく全国一の激戦区・神奈川から
甲子園に出ることは並大抵ではないだけに、
甲子園で慶應を観られるとはこれまで思わなかった。
一度だけ神奈川大会で慶應の試合を観たことがあるのだが、
あの応援を甲子園でもやって大丈夫なんだろうか、と少々心配。

市立和歌山商業(和歌山)の38年ぶり4度目、
修徳(東京)の26年ぶり3度目は、
昨年夏も出ているからそんな感じが全くしない。
あまりよく覚えていないが、修徳の前回センバツ出場時は
東洋大姫路に敗れたのを甲子園の外野席で観ていた記憶がある。
宇部商業(山口・10年ぶり6度目)、西条(愛媛・16年ぶり5度目)、
沖縄尚学(沖縄・6年ぶり3度目)も前回甲子園で一応観ている。
西条の『草競馬』が結構好きだったのだが、また聴けるだろうか。

初出場7校のうち、春夏通じて初めてなのは大阪産大附(大阪)と
神村学園(鹿児島)、そして21世紀枠の一迫商業(宮城)。
大産大附は夏の大阪大会の決勝まで進んだことはあるが、
甲子園出場は弟分の大阪桐蔭に先を越されており、悲願の出場。
神村学園は創部2年目、鹿児島市以外の高校では初のセンバツになる。
一迫商業は2年連続で秋の東北大会に出場と力を付けてきた公立校。
東北・仙台育英の2強にいつかは割り込んで来るか?と思っていたが。
胸のマークのデザインがよくわからないので、確かめてみたい。

他に気になる出場校のネタもあるが、それはまた別の機会で。
30日の日記の続き。
野球界にとっては激動の一年だったが、ここは個人的に。
各月ごとに完全観戦した中から1試合ずつを挙げて、
今年を振り返ってみることにする。

《3月》14試合
26日 選抜高校野球・1回戦(甲子園) 拓大紅陵高6−0一関一高

援護なく敗れたが、一関一高・木村正太投手のピッチング。
雨の中にも関わらず威力充分のストレートを投げ込むその姿は
今でもハッキリと覚えている。
大学で観たかったのでジャイアンツ入りは少々残念。
両校の応援もそれぞれのカラーがよく解って、観ていて楽しかった。

《4月》18試合
3日 選抜高校野球・準決勝(甲子園) 済美高7−6明徳義塾高

3回までに済美が大量6点リード、ワンサイドゲームになりかけたが
明徳が6回に猛反撃で同点に追いつく。
しかし、済美は逆転を許さず8回に相手の失策を誘って決勝点を掴んだ。
四国のチーム同士の意地のぶつかり合いを見たような気がする。

《5月》19試合
23日 関西学生野球・同立1回戦(西京極) 立命館大1−0同志社大

同志社・染田賢作は1失点も被安打わずか2。
立命館・金刃憲人は連打を許さぬ絶妙の投球。
両エースによる緊迫の投手戦はまさに鳥肌モノ。
この日第一試合の関大vs近大3回戦も延長12回の熱戦(関4−3近)、
オイシイ一日だった。

《6月》7試合
19日 都市対抗京滋奈二次予選(西京極) ミキハウス2−0大和高田クラブ

1日から2週間入院のためペースダウン。
現場復帰初日の第二試合、雨の中の奈良決戦は8回まで0−0。
9回に力尽きたが、大和高田・寺澤勝義の粘りの投球は見事だった。

《7月》23試合
1日 都市対抗阪和二次予選・第一代表決定戦(大阪D) 日本生命2−1NTT西日本

N西・笠木伸二が3安打完封勝利まであと2アウトの好投を見せながら
日生・下野敦司のサヨナラ逆転2ランに沈んだ。
そこに至るまでの伏線もいくつかあったが、野球の怖さを肌で感じたあまり
自分の席からしばらく立ち上がれなかったほど。

《8月》27試合
14日 全国高校野球選手権・2回戦(甲子園) 横浜高1−0京都外大西高

“剛”の横浜・涌井秀章、“柔”の外大西・大谷侑による投手戦。
お互いの守りも堅く、0−0で迎える延長戦独特の緊張感を
外野席で味わっていた。
延長11回で横浜がサヨナラ勝ち。スコアを付けていなかったのが惜しい。

《9月》17試合
24日 パ・リーグ公式戦(大阪D) 大阪近鉄バファローズ3−2西武ライオンズ

球場でこれだけ涙した試合は、今までの私の記憶には無い。
翌日の日記を参照していただければ・・・。

《10月》18試合
10日 関西学生野球(南港中央) 同志社大2−1関西大

延長13回、同志社・阿部文哉のサヨナラホームラン。
関大・岩田稔の好投報われず。
同志社の試合を今年3試合観たが、いずれも染田が先発。
しかもその3試合で被安打は合計してもわずか9。凄い!

《11月》16試合
28日 社会人野球日本選手権・決勝戦(大阪D) JFE西日本1−0大阪ガス

選手権では挙げたい試合がいくつかあったのだが・・・やはり決勝。
今年のアマチュア野球シーズンを締めくくる試合が、
延長15回にわたる大熱戦になろうとは全く予想していなかった。
社会人野球の頂点を決めるに相応しい試合だった。
大阪ガスは2年連続で決勝に進みながら、いずれも延長で散る。
来年こそ。

《12月》1試合
23日 マスターズリーグ(大阪D) 大阪ロマンズ2−2東京ドリームス

12月はこの1試合のみなので・・・。
マスターズでも延長戦(10回)があるとは今まで気が付かなかった。

昨年は怪我で7週間、今年はその怪我の後始末で2週間入院という
ブランクはあったが、昨年よりも観戦数は大幅に増加。
過去最高は2002年の154試合だったから、それを更新したことになる。
観戦数を稼ぐのが目的ではなく、できるだけ野球場という“現場”に
足を運びたい、という気持ちがこの数に表れたように思う。
(昨年の借りを返そう、という思いも確かにあったが)

ただ、来年はこれまでの日記にも書いてきたが、
おそらくこの観戦数の記録は更新できないと思われる。
プロ野球の観戦数が確実に減るからである。
その分アマチュアに、となるかも知れないが、それほどは増えないだろう。
身の周りがちょっと忙しくなりそうな予感もあるので・・・。

観戦については、毎年決めているテーマがひとつある。
今まで行ったことの無い野球場での観戦、
別名“未観戦球場の開拓”がそれ。
今年は京大吉田G、新日鐵堺、新日鐵広畑、津、ミキハウス、瑞穂の6箇所。
これだけは観戦数が減っても、来年以降も続けて行きたい。


今年の1月1日からこの『球虹日記』を始め、
あくまでも個人的な観戦記&備忘録のつもりで続けて来ました。
宣伝らしきものをほとんどしていないにも関わらず
多くの方に読んでいただき、ブックマークして下さる方も増え
新たなつながりができました。
これからもマイペースな文章で地道に更新を続けることになりますが、
期待し過ぎることなく(笑)あたたかいご支援のほどよろしくお願いします。
まずは今年の観戦記録のみ。

観戦試合数:160試合(昨年比+30) 
         うち開始〜終了まで見届けたのは115試合
   【内訳】
   社会人(56) 高校(43、うち軟式3) 大学(33) 
   プロ(26)=パ19、OP戦2、ウ教育2、イ1、FSG1、マ1
   社会人vs大学(1) 社会人vsプロ(1)

   【球場別】
   (33)大阪ドーム
   (25)甲子園
   (16)西京極
   (12)南港中央
    (9)ヤフーBB
    (7)東京ドーム
    (6)藤井寺
    (4)橿原公苑、太陽が丘
    (3)大阪ガス今津、ナゴヤドーム、舞洲
    (2)香川県営、北九州、紀三井寺、草津グリーン、倉田山、萩谷、
       万国博、福岡ドーム、マスカット、松下、明治神宮
    (1)明石、尼崎、皇子山、久宝寺、京大吉田、神戸総合サブ、
       新日鐵堺、新日鐵広畑、住之江、津、鳴尾浜、ミキハウス、瑞穂

   【チーム別観戦試合数(上位のみ)】
   《社会人》
   (8)大阪ガス、NTT西日本
   (5)日本新薬
   (4)日本生命、ニチダイ、デュプロ、NOMOBBC、JR九州
   (3)大和高田クラブ、ほか5チーム
   (2)松下電器、ほか11チーム

   《高校》
   (4)市立和歌山商業
   (3)天理
   (2)PL学園、ほか10校

   《大学》
   (5)関西
   (4)関西学院、立命館
   (3)京都、同志社、佛教
   (2)近畿、ほか14校(チーム)

   《プロ》
   (16)福岡ダイエーホークス、大阪近鉄バファローズ
    (7)オリックスブルーウエーブ
    (3)西武ライオンズ
    (2)千葉ロッテマリーンズ
    (1)北海道日本ハムファイターズ、ほか8チーム

文章的なまとめは、できれば明日にでも。

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