甘いっ!

2004年8月2日
珍しくも、大阪ドームでイースタンリーグの試合があると言うので行ってみた。
ジャイアンツvsマリーンズ。

ジャイアンツの試合とは言えまぁ二軍だから、
と呑気に構えていたら、スタンド下のマクドナルドに行列ができている。
今日は1箇所だけ開いているゲートから入り、
まずは売店を覗きに行くとそこでも行列が。
私の大阪ドームお気に入りメニューの焼きそば(一塁側)が売り切れとのこと。
平日のバファローズ戦では考えられない。
外野席と上段席すべてが閉鎖されているので、
売店はいつもの半分ぐらいしか開いていないようだ。
それだけでもさばき切れるのだろうが、どこも行列。
見通しが甘かったか。

内野自由席は一塁側の半分以上が埋まっている。
ユニフォームを着た少年野球の子どもたちもいっぱい居て
熱気がこもっている。
私は空いている三塁側でのんびりと観戦。
マリーンズのバッテリーは小野晋吾−清水将海。
おまけにセカンド小坂誠。なんでイースタンに居る?

結果は、延長10回裏ジャイアンツが原俊介の適時打で1−0のサヨナラ勝ち。
先発の林昌範はノーヒットピッチングのまま河原純一に交替。
マリーンズは9回までユウゴー(天野勇剛)の二塁打だけ。
わずか1安打に抑えられていた。
みんな簡単に打ってしまっているようで、攻めが甘すぎる。

応援はどちらも懐メロ大行進状態で面白かったが。

とりあえず。

2004年8月1日
都市対抗の組み合わせが決まった。
これでやっと遠征の計画が立てられる。
往復の足はもうしばらく検討するとして、まずは宿泊先。
自宅近くの旅行代理店で問い合わせてみる。

私にとっては今年は“2年ぶり8回目”の都市対抗。
そのうちの半分以上は同じホテルを利用しているのだが、
そこは出場選手の宿舎になっていたりもするホテルである。
今年もいつものように、と予約をお願いしたらその日は空きが無いとのこと。
タイミング悪いなぁ。
一応キャンセル待ちを頼み、保険として同エリアの別のホテルを予約しておく。
開幕の週になってみないとわからないが、果たして。

今日は8月1日、この日記を書いているのは20時すぎ。
外は雷鳴のような大きな音が響いている。
“PL花火芸術”の音である。
子どもの頃は、2階の屋根に上がれば少しは見えたものだが、
周囲に高い建物がいくつか建ってしまって今は音だけ。
花火と言えば、今夜はヤフーBBスタジアムで花火ナイト。
昨日中止になった分の振り替えらしい。
ほんとは昨日行きたかったんやけど・・・。
今年も花火ナイトを観ずにシーズンが終わってしまうのだろうか?
台風の直撃は避けられたが、朝から雨が降ったり止んだり。
今日の高校野球大阪大会決勝戦の再試合は行われるのかどうか、
非常に気になるところだった。
人工芝の藤井寺だから、少々の雨でも決行可能なはずなのだが。
行ってみて中止だったときのことや、屋根が無い故の不便さを考えれば
なかなか腰を上げることができなかった。
それでも出かける準備だけはしてある。

試合開始予定時刻の12時30分。
NHK教育TVの画面に藤井寺球場が映った。
「よっしゃ!やってるぞ!」
とばかりに家を出て、藤井寺へ急行することに。

P L 学園 104 210 131=13
大阪桐蔭 002 004 001=7

PL:前田−後路   桐蔭:岩田、佐川、菊川、山地−房林

4回表、PLの攻撃中にスタンド入り。
傘を差しても後ろのお客さんの邪魔にならないように、最上段に座る。
ここから見下ろした限り、背もたれ付きの椅子のあるエリアは
だいたい埋まっているようだが、そうでないところ(特に三塁側)は
まだまだ空席がある。外野席には入場ができないので観客は居ない。
昨年の大阪決勝(PL学園vs大商大堺)をスカイ・Aで観ていた友人から、
「平日とは言え、PLが出てても客の入りはあんなもんなの?」
と尋ねられたことがあるが、そんなもんです。
外野席まで埋まる千葉や神奈川の決勝と比べたらいけません。
TVの試合中継に関しても大阪はかなり冷遇されてるしなぁ・・・。

5回を終わって大きく6点をリードされた大阪桐蔭だが、
6回裏1アウト満塁で2番の橋本翔太郎がライトへグランドスラム。
一気に2点差に縮まり、場内ががぜん盛り上がる。
7回裏にも2アウト一、二塁と差を詰める好機だったが得点ならず。
ピンチのあとのチャンス、とばかりにPLは8回表、主将・山田祐輝と
中倉裕人の適時打でさらにリードを広げた。
雨がより激しくなった9回裏、北川祐祢のソロ本塁打がライトへ。
そのあとも1アウト一、二塁と食い下がるが、
最後は併殺打でPLが二年連続大阪の夏を制した。

PLの先発、前田健太は背番号11の1年生。
左わき腹に巻きつくように見えるほどの腕の振りは、
PL時代の桑田真澄を思い出させる。
球が高めに浮き気味だったのは気になったが・・・。

そして、雨の中の閉会式。
いつもは楽器など鳴り物持ち込み禁止の藤井寺球場に、
淀川工業高校吹奏楽部の演奏による『栄冠は君に輝く』が響きわたる。
「ええ曲やなぁ・・・」
と瞼が思わず熱くなる。この瞬間がたまらない。

これで全49地区の代表がすべて決定。
大阪大会の閉会式は、言わば“中締め”である。
来週からは甲子園での本大会が始まる。
初日は土曜日だが・・・どうしよう?
朝、家を出たときはまだ降っていなかった。
置き傘してあるし、会社に着くまでは降らんやろ、と思って傘は持たず。
会社の最寄り駅に着いて10歩ほど歩いたら、ポツリポツリと・・・。
それが間もなく本降りになった。
駅から会社までは普通に歩いても10分かからない程度なのだが、
歩くたびに雨脚は強くなり、到着した頃にはもうボトボト。

某上司「おう、ボトボトやがな、風邪ひくぞ。傘持ってへんかったんか?」
私「まさか駅降りてから本降りになるとは思ってなかったんすよ」
某上司「甘いわ!ハッハッハー!(笑)」
昨夜タイガースが延長サヨナラ勝ちしたので機嫌が良いらしい。

どうも私が駅から会社へ向かっている間が最も激しかったようで。
ちょっとしたら雨が止んだどころか、晴れてきたではないか。

あの雨が続けば、藤井寺の大阪大会決勝は中止になったかも知れないが、
予定どおり12時30分から行われたらしい。
和歌山も今日決勝。
雨で順延もあるとして、大阪決勝は31日になると予想していたが
予定通り30日で終わりそうだ。
今日は打ち合わせの予定が入っていたので、休めないのが残念。

しかし。
何気なく携帯で速報を見ていると大阪、和歌山ともに延長戦へ。
先に和歌山では市立和歌山商業が12回サヨナラで甲子園行きを決め、
静岡、愛知、東東京もすでに決勝が終わっていた。
(静岡商業を甲子園で観たかった。絶対アルプスが満員になるはず)
気が付けば大阪だけ。
PL学園vs大阪桐蔭の延長戦は、15回になっても決着がつかず
4−4で引き分け再試合になったらしい。
再試合は明日(31日)12時30分から。観に行けるぞ!

それはそうと。
台風の影響で中止にならなければ明日、なのだが、
ここは1日ぐらい休ませるわけにはいかないものだろうか。
天候も身体もできるだけ良いコンディションで決勝を戦わせてあげたい。
全国の高校野球ファンの注目をひとつに浴びる、
全49地区で大トリの決勝なのだから。
台風は来ていらんのやけど・・・。
JRグループの7チームによる野球大会が毎年開催されていて、
第17回となる今年はナゴヤドームで行われた。
3年前の大会は大阪・舞洲が会場だったので覗きに行ったが、
なにしろ7月初めのこと、非常に暑い中だったのを覚えている。

昨日は会社から頂戴している夏休みのうちの1日を利用して、
先週に続いて名古屋の土を踏むことになった。
11時半頃にナゴヤドームに到着、唯一開いていた1ゲートから入場。
プロの試合では入場チェックが厳しいが、今日はフリーパス。
入っていきなり友人と鉢合わせするとは思わなかったが(^^;

初めて入るナゴヤドームのネット裏は、
大阪ドームに比べると格段に観やすい。
ちょっと照明が暗いようだが、空調も効いていて快適。
ただし、場内の行動範囲は非常に限られており、
売店は1件も開いていない(外に出ればある)。

第一試合、東日本と北海道の試合は終盤9回を迎えていた。
東日本は井上孝一と小山良男のバッテリー。
スコアだけメモしておく。

北海道 000 000 000=0 H5 E2
東日本 100 112 00X=5 H5 E2

第二試合までの間に、事前にナゴヤ観戦予告のあった別の友人と会う。
昨年秋の社会人日本選手権以来の再会である。

*第二試合  九州vs四国

九州 004 001 000=5 H7 E0
四国 100 000 111=4 H7 E0

九州:町、濱田、米藤、水摩−下村   四国:上田、中郷、岩井−松谷

四国は1回裏にまず妹尾英敏の適時打で先制したが、
3回表九州、2アウト一、二塁で4番の宇多村典明の当たりが
ショートとレフトの間に落ち、野手が処理を誤る間に2人とも生還、
宇多村も三塁に進んだ。
5番三船貴徳が四球を選ぶと、6番畠中慎太郎と7番田中マルシオ敬三の
連続適時打で4点。
畠中は三塁でアウトになったが、それがなければまだ攻撃は続いたかも。
九州は2番手濱田秀幸が気合のピッチングで中盤を抑えていた。
7回、少し疲れが見えたか西村雅之に適時打を許したが、
5イニングを投げて被安打3、奪三振8。マウンドでの叫びがよく聞こえる。
9回裏、西村の適時二塁打で1点差にまで詰め寄ったが、及ばず。
中郷大樹も走者を出しながらよく1点で抑えていただけに惜しい。

友人と話していて気が付いたのだが、
この大会で優勝していないのはただ一つ、四国だけらしい。

*第三試合  西日本vs東日本東北   
私が観ていたのはここまで。

東  北 000 400 00
西日本 001 000 0

東北:永田−西村   西日本:水口、石井、松永、中須賀−中東

西日本の得点は三塁打の三浦孝之が立村万太郎の遊ゴロの間に生還。
4回表の東北は園田広之の2点適時二塁打と西村亮のスクイズ、
坂本恭一が選んだ押し出し四球で4点をあげ、打者一巡。
先発の永田幹也も要所を締めて、東北ペースで試合が進んだ。
7回表からは西日本のマウンドに中須賀諭が上がった。
昨年はJTに在籍していただけに、東北との対戦は心得たものだろう。
7、8回を無失点に。
私は帰りの電車の都合で、8回表終了とともにドームを出たのだが、
あとから8回裏に西日本が5点を取って逆転勝ちしたことを知った。

私が舞洲で観たときには、この両チームとも応援リーダーが来ていたので
ちょっと期待はしていたが、今日は6チームとも応援なし。
友人もその点は非常に残念がっていた。

今大会では、7回が終わったところで集まったファウルボールを
プレゼントする企画があり、私も1個頂いてきた。
おまけに第三試合の終了後、グラウンドに降りてキャッチボールが
できたそうである。
人知れずこっそりと行われているように見えても、
このようなファンサービスをちゃんと行っているのは素晴らしいこと。
どこかの団体にも見習ってほしいところだ。
さらに、7月25日の出来事のつづき。

準々決勝の第四試合、天理高校vs片桐高校。
天理は昨年夏の代表校、片桐は昨秋・今春ともに県ベスト4。
春の県大会では10−5で片桐が勝っている。
先制したのは片桐、3回表2アウト一塁から1番木原健志の適時二塁打。
天理もその裏、1アウト一、二塁で4番藤田祐規の適時打で追いついた。

天理の先発は背番号10の長身右腕・柴田雄也だったが、
先制を許した直後に四球を与えたところでエースの山下真之介に。
球威充分の山下は7回1アウトまで完全。
片桐はエースの横尾静也が先発。
真っ向から投げ下ろすフォームで、時々投球がワンバウンドすることも。
しかし、そのマウンドでの立ち姿はいかにも本格派の投手らしく
非常に見映えがする。
毎回走者を出すが、粘り強いピッチングで天理の猛攻を食い止めた。
5回裏、2アウト満塁のピンチで見逃し三振を取った場面はまさに圧巻。

6回から、片桐のマウンドにはレフトを守っていた夏冨史章が登る。
横尾は三塁の守備位置へ。もう少し観たかったなぁ、とは思ったが。
サイドスローの夏冨も小気味良く、左打者の懐を突いて来る。
応援席から「なっちゃん!なっちゃん!」と声援が送られる。

両校ともに攻撃に決め手を欠き、試合はついに延長戦へ。
高校野球では延長戦は15回で終わり、再試合を行うことになるが、
この日の場合は少し違った。
選手の健康面と応援生徒の安全面に配慮して、
20時40分を越えて新しいイニングには入らない、とのアナウンスが。
9回裏終了時点で20時20分を回ったところなので、
両校に残された時間はあと約20分。

10回表、片桐は先頭の夏冨が安打で出塁するが後続なし。
その裏の天理、1アウトから田中克誠、西田翔が連続安打。
続く坂根健悟の打球はショートへ転がる。球は二塁へ送られて2アウト。
二塁手は併殺へ狙って一塁へ送球するがこれがバウンドして
一塁手が取れずに後逸、二塁走者の田中が本塁を踏みゲームセット。
あまりにもあっけない幕切れ、気が付けば20時40分だった。

天理の試合と言えば、ブラスの応援がひとつの楽しみでもある。
が、この日は残念ながら演奏なし。
準決勝あたりまで進まないと来ないのか?と思うが、片桐もブラス無し。
1回表の攻撃が始まると、メガホンを持った女子生徒たちが
「ぱーぱっぱぱーぱぱぱーぱーぱーぱぱぱぱー」(何の曲や?)
と歌い始めたのだが、どうも大会の最初からブラス無しの応援を
しているような雰囲気でもない。
(それならもっと大阪大会のような怒声の大合唱になるはず)
どうやらアカペラでメロディーを歌っているのは本来ブラス担当の生徒で、
ナイトゲームになったから演奏や鳴り物の応援ができなくなったのでは?
ということが考えられるのだが、真相はいかに?

終わってから友人とちょっと長電話したりしていたので、
帰宅したのは22時を回った。
大阪ドームのナイトゲーム帰りとそう変わらぬ時間・・・。
でも、私にとっては初めての橿原公苑のナイトゲーム。
暑くもなくそれなりに快適で、非常に良い雰囲気だった。
一昨日(7月25日)の出来事、のつづき。

奈良大会準々決勝の第三試合は、登美ヶ丘高校vs広陵高校。
登美ヶ丘は春の県大会優勝校である。
手元に2000年7月20日、橿原で大淀高校戦を観たときのメモがあり、
改めて見てみると試合内容(登美ヶ丘11−9大淀)には全く触れず
「登美ヶ丘の“エルクン”すごいノリ!」
とひと言だけ書かれていた。
ちなみにこの日も大阪大会(住之江)とハシゴ観戦していたらしい(笑)

雲行きは相変わらず怪しく、まだ15時前なのに点灯試合となった。
1回裏、押し出しの四球で登美ヶ丘が1点を先制したが、
広陵はその直後の2回、相手の2失策と適時打で3点を奪い逆転。
しかしその裏の登美ヶ丘も、寺崎涼太の適時打で1点差に。
序盤から点の取り合いか?と思われたが、その後しばらくは動かず。
登美ヶ丘は5回まで毎回安打で走者を出すも、
広陵のエース・東久保雄樹の思い切り良い投球にあと一本が出ない。
6回表には広陵が押し出し四球で追加点。
その裏の東久保は三者連続(5回2死から続けて四者連続)三振で
流れをさらに広陵へと引き寄せた。
9回裏、3点をリードされた登美ヶ丘は、寺崎がこの日4安打目となる
適時二塁打を放つも最後まで追いつくことができなかった。

4年ぶりに同じ橿原で見た登美ヶ丘の応援、やっぱりノリノリだった。
ブラスの音もなかなか聴かせてくれるが、
黒いTシャツに白い手袋の男子リーダー連の動きが楽しい。
『エル・クンバンチェロ』はどうもチャンステーマで使われているらしい。
大当たりだった寺崎のテーマは『はぐれ刑事純情派』の主題歌。
ブラスで、それも野球応援で聴くと非常に耳新しく、印象に残った。

第三試合の途中、18時までに第四試合が開始できない場合は
翌日(26日)に順延する、という旨の場内アナウンスがあった。
手元の時計では、第三試合終了は17時34分。
で、結局は18時開始で行うことになり、場内に何ともいえぬ空気が。
カクテル光線に照らされたグラウンド、天理の紫がよく映える。

第四試合、天理高校vs片桐高校。
この続きは28日の日記で。
昨日(7月25日)の出来事。

藤井寺球場に到着したのは朝9時50分頃。
席に着いた途端にスタメン発表が始まった。
ジッとしていても服が汗でボトボトになるぐらい暑い。
藤井寺には屋根が無いので、帽子とサングラスが夏の必需品である。

4回戦・浪速高校vs東海大仰星高校。
浪速のサウスポー・能勢将平は打っても4番と注目の選手だが、
東海大仰星の野勢雅宏もピッチングでは負けていない。
1回、3回と走者を三塁に置いて能勢を迎えたがいずれも打ち取っている。
野勢は6回を除く全イニングで三振を奪い、奪三振12。
9回も本塁打が出れば同点の場面で、最後は見逃しの三振で締めた。
能勢も、打たれた長打は岩木優の右中間への三塁打のみだが、
その唯一の長打で逆転を許してしまったのが惜しい。

大阪大会の応援は鳴り物の使用が禁止されているため、
どうしても絵柄的、音的に物足りないところがある。
そんな中でも、浪速の野球部員による応援は面白かった。
80人ぐらいは居たと思うが、それでも手拍子と声援はよく揃っていた。

同じ日、奈良では準々決勝が行われているのでハシゴは予定の行動。
一日中橿原公苑に居座っていても良かったのだが、
この組合せが私をまず藤井寺へと誘(いざな)ったのである。
終わった頃には、持ち込んでいたペットボトルのお茶(1リットル)がカラに。

駅近くのスーパーでしばし涼んでから、近鉄南大阪線に乗る。
雲行きがだんだん怪しくなってきたな、と思ったら大粒の雨が降ってきた。
橿原神宮前駅に着くとまさに本降り。雷も鳴っている。
傘は持っていなかったが、このままじっと駅で待つわけにも行かず
駅構内のコンビニで止む無くビニール傘を買って球場へ向かった。
時間的には第三試合が進んでいても不思議ではないはず。
しかし、第二試合(智辯学園高校vs郡山高校)がまだ終わっていなかった。
横断歩道の遥か向こうから『ワイプアウト』のメロディーが聞こえてくる。
「郡高まだやってるんか・・・!?」
あとで聞くところによると、さっきの雨で途中中断していたらしい。

球場前は雨の中、ごった返していた。
切符を買うのに手間取り、正面入口の人垣をかき分ければ
屋根の下の内野席はギッシリ超満員。さすが人気カード。
どうにか階段に腰を下ろすことができたがメモを広げるにはちょっと・・・。
9回表、エラーなどで智辯が4点を追加したところで
お客さんが次々と席を立ち始めたので、適当な場所を見つけて着席。
大急ぎでランニングスコアのみ付ける。
一塁側・郡山は黄色、三塁側・智辯は赤色のメガホンが揺れている。
ほんの少しだけだったが、今日は諦めていたにもかかわらず
両校のお馴染みの応援の様子が見られたのは非常にラッキーだった。
郡山は曲は同じでも以前と比べて組み立てが変わっていたが。
応援団の男子リーダーがいなくなったせいだろうとは思うが。

まだまだ長くなりそうなので?一旦休憩。
この続きはまた後で。
今日観に行った試合。

*高校野球大阪大会・4回戦@藤井寺

浪速
000 000 101=2 H9 E1
000 000 31X=4 H6 E1
東海大仰星

浪速:能勢将、安井、能勢将−島谷  仰星:野勢−小村

近鉄南大阪線に乗って橿原神宮前まで移動し、

*高校野球奈良大会・準々決勝@橿原公苑

第二試合(智辯学園9−2郡山)の8回途中に球場入り。

広陵
030 001 010=5 H8 E1
110 000 001=3 H12 E4
登美ヶ丘

広陵:東久保−吉田  登美:斉藤、新井−田村

片桐 001 000 000 0=1 H5 E1
天理 001 000 000 1=2x H9 E0
(延長10回)

片桐:横尾、夏冨−木原  天理:柴田、山下−西田翔

詳しくは明日(以降)の日記で。
ただ、今日どうしても言っておきたいことがひとつ。

片桐の横尾静司は、ぜひ上でも見たいと思わせる投手であった。
夏真っ盛り。
こんな時期に「和歌山へ行く」などと言えば、
「泳ぎに行くんか?」と言われるに決まっている。
そりゃ暑いから泳ぎたくもなるわいな。
泳いでもええねんけど、私が行くのは紀三井寺。
西国三十三箇所の札所巡りではなく、
高校野球和歌山大会が行われている紀三井寺球場である。
自宅から2時間以上かかっても、年に一度は行きたくなる紀三井寺。
(泳ぎに行けない我が身を恨んでるのではないのだよ、決して)

今日の和歌山大会は3回戦。
第一試合は(旧制)海草中学時代に甲子園連覇の経験がある向陽高校と、
昭和30年代和歌山に一時代を築いた新宮高校による“古豪対決”。
4回裏に到着した。
和歌山市内の高校だけに、一塁側の向陽の応援席はよく入っている。

新宮 010 100 004=6 H4 E0
向陽 000 200 000=2 H7 E3

新宮:巽−大前  向陽:田中、中山−田村

新宮の巽真悟は、スポーツ紙でも取り上げられたことのある右の本格派。
腕の振りが良く、ストレートに伸びがある。
最初から観ていたわけではないので何個だったかは判らないが、
不用意な四球がちょっと多そうな印象。
しかし、あの球の伸びは見る価値充分である。
向陽の2年生エース・田中洋光も右のオーバーハンドだが、小柄な技巧派。
打たせて取るタイプのようでも、カーブで三振が取れる。
来年も見てみたい投手である。

8回裏、向陽が満塁の好機を生かせなかったのに対し、
新宮は9回に満塁から押し出し四球と内野ゴロ失策で得点。
そして巽自らの2点適時打で突き放し、新宮がベスト8進出。

第二試合は、ともに現在プロで活躍するOBを持つ戦後生まれの実力校、
日高高校中津分校と星林高校の対戦。

中津 002 020 001=5 H11 E2
星林 000 000 000=0 H5 E1

中津:浦東、松本−小早川  星林:池田−藤木

中津の先発・浦東亮のフォームはちょっと東尾修に似ている、と思う。
“フルハウス”になることが多いが、そんなことはお構いなしで
打者を料理して行くような感じだった。
星林の1番・捕手の藤木彰人(163cm)にはどこか投げにくそうだったが。
星林は池田展基がエースで4番の中心選手。
こちらは川越英隆(BW)タイプか?とにかくタフな選手である。

3回表の中津は、1アウトから3番瀧本剛士がレフト場外へ、
4番岡亮次がレフトスタンドへ二者連続のソロホームラン。
ふたりとも2年生だ。
5回表は5番小早川圭の2点適時打、
最後は森雄示のショートを強襲してレフトへ転がる適時打でダメ押し。
9回裏、星林も2アウトから満塁としたがホームは遠かった。

日高中津の帽子は、ダークグリーンに白で「HN」の組合せで
どこか南海ホークスの帽子をアレンジしたようにも見える。
三塁側の応援席には、ユニフォームを着て10人ぐらいが楽器を演奏。
あれも野球部員だったのだろうか。
例えてみれば“男声合唱”の中津に対して、星林は“女声合唱”。
明るいブルーのコスチュームのチアリーダーがざっと40人ぐらい。
攻撃前には一斉に、
「星林の!ちょっとい〜とこ見てみたいっ!」
などと揃って大声で叫ぶものだから思わず笑ってしまった。
高校生がどこでそのセリフを覚えて来たんや(笑)
星林は『星林コンバット』というオリジナル応援曲があるのが良い。

第三試合は観ずに、球場近くの和歌山ラーメンの店で少々遅い昼食。
市内をブラブラしてから、南海電車で帰阪した。

行くのは遠いし、器はさほど大きくないし、ネット裏はコンクリだし。
それでも、なぜか行きたくなる紀三井寺。
左足の怪我の為の通院は先々週でとりあえず終了したが、
それ以前からの持病の月例通院はまだ続くわけで。
午前中は病院に行っていた。
幸い今日はちょっと早く出られたので、その足で高校野球を観に行く。

近畿2府4県の地方大会を(途中からでも)最低1試合観戦する、
というよりもパンフレットを集めに回るのが毎年の目標のようになっている。
(最終的に集まったパンフについての評価は後日の日記で紹介予定)
今日現在、まだパンフを入手できていない地方大会で、
なおかつ病院から直行するに易いところは・・・と考えた結果、
滋賀・皇子山になった。

第二試合・守山北高校vs玉川高校の2回裏途中に到着した。

守山北 002 000 0=2 H5 E1
玉  川 000 802 X=10 H14 E1

守北:東、西村、東−出口   玉川:田中直−高田

玉川はブルーウエーブ・松村豊司の母校。
ユニフォームは遠くから見れば金沢高校(石川)のようにも見える。

3回表に守山北が2点を先制。
4回裏、玉川は8安打を集中し、押し出し四球もあって一挙8点と逆転。
6回裏にも2点を追加し、7回コールドで玉川がベスト8に進んだ。
玉川のエース・田中直樹は腕の振りがダイナミックな右投手。
フォームを見ているとなぜか香田勲男(G→Bu)を思い出した。

滋賀の球場で最も行き易いのは、私にとっては皇子山である。
彦根はちょっと遠いし、守山は駅から中途半端な距離にあるし、
草津グリーン、湖東はバスの便があまり良くないし。
しかし、ここに挙げた5つの球場には、すべてネット裏に屋根がある。
大阪でネット裏に屋根のある球場と言えば、ドームを除けば豊中だけ。
南港や寝屋川は屋根と言うより軒下だしなぁ。
それを思えば、滋賀の球場はかなり充実しているのかも知れない。

皇子山は、外野スタンド、スコアボードが非常にきれいだが、
ネット裏や内野スタンドは旧態依然とした様相を呈している。
数年をかけて改装しているその途中らしいが、
完全に新装なった皇子山はどんな姿になるのか、楽しみだ。
風格のある球場正面はそのまま残して欲しいところではあるが。

成田屋!

2004年7月22日
先々週の日記を今頃書くことになろうとは・・・(汗)
ただ書きそびれていただけのことだが。

7月9日、入院していたT病院へ朝から診察に行く。
しかし、その前にふと思い立って道頓堀の大阪松竹座へ寄ってみた。
『十一代目 市川海老蔵襲名披露・七月大歌舞伎』の公演中。
前売り券はほとんど売り切れ、との話は聞いていたのだが、
果たして“幕見”はあるのだろうか?と思ったのである。
ここ数年、松竹座で歌舞伎を観るにしても“幕見”でばかり。
三階席の最上段だが、1演目だけなので安く観られる。
なんと、この日の“幕見”はまだ余裕であったらしい。
診察が終わってから駆けつけて観られそうなのは、
昼の部最終の『与話情浮名横櫛』しかないが、御の字である。
ちょうどフレッシュオールスターゲーム(大阪ドーム)にも間に合うし。
今回の“幕見”は1500円。ただし立ち見。それでも結構。

無事切符をゲットして、病院へ向かう。
病棟のナースステーションにちょっと顔出ししたところ、
“お気に”だった看護婦さんのうちのひとりと再会したり。
メアドでも渡しておけばよかったかな・・・って何考えてんねん(^^;
入院してから約1年。今日の診察がおそらく最後になる。
先生から「お疲れさまでした」と言われた。
嬉しいような、寂しいような。

再び道頓堀。三階席までエレベータで案内される。
海老蔵の与三郎に菊之助のお富。
絵になるんだけど、ちょっとアッサリしてないか?
木更津の見染では(鳶頭金五郎役の)菊五郎が出るだけで
粋な江戸っ子の香りが漂うようで、場が引き締まる。
海岸を散歩する際の演出で、海老蔵とともに客席を降りて行く場面では
“おーいお茶”のペットボトルを袂から出したりして笑いを取っていた。

二幕目、お馴染みの源氏店(げんじだな)。
菊之助のお富は鐘紡のお白粉を愛用しているらしい(笑)
あの声がなんか引っかかるんだよなぁ・・・。
多左衛門役の段四郎もセリフがどことなく危なっかしかったし。
でもそれはそれで充分楽しめた。

その前の口上とか、夜の部の『弁天娘男女白浪』も観たかったが。
『勧進帳』は・・・海老蔵は弁慶よりも富樫が似合うと私は思っているので。

初めて歌舞伎を観に行ったのは大学1年の夏、道頓堀中座。
国文学科の行事の一環で希望者を募っての鑑賞会で、
勘九郎のお岩と幸四郎の伊右衛門による『東海道四谷怪談』。
以来10数年、毎年一度は劇場に足を運んでいる。
ただし、松竹座や南座の一階席で観たことはまだ一度も無い。
上のほうが観やすいんだから(と強がりを言ってみる)。

夏の歌声。

2004年7月21日 音楽
アサヒビールのCMで、エレファントカシマシの『風に吹かれて』が使われている。
1998年の『熱闘甲子園』のテーマ『ココロのままに』を
思い出したのは私だけだろうか。
そのせいかも知れないが、宮本浩次の歌声が真夏の野球のシーンに
良くマッチしているように思う。

耳にするだけで灼熱の太陽が頭の中に浮かび上がるような声、と言えば、
私の場合は『サマー・タイム』のジャニス・ジョプリンだったりするわけだが。
そして、夏の夕暮れを連想させるのは西浦達雄の声。
関西の高校野球ファンにとっては夏の風物詩と言っても良い。
実は、阪神電車の駅で流れる或るメロディーは西浦達雄の作品。
甲子園とは切っても切れない関係のようだ。
昨日(19日)の日記の続き。

津から近鉄特急に乗れば名古屋まで1時間以内、としたら。
愛知大会を観に行けるかも知れない。
津駅の売店でスポーツ紙を買って今日の試合予定をチェック。
名古屋駅から最も近そうなのは熱田球場だが、
一度行ったことがあるのでパス。
同じ名古屋市内の瑞穂球場では9時30分から3試合行われ、
第三試合は14時30分の予定。
「よっしゃ、これや!」
で、近鉄特急で一路名古屋を目指すことになった。

名古屋駅から地下鉄桜通線で瑞穂運動場駅へ。
駅にあった周辺の地図をアタマに叩き込み、
クソ暑い中を10分ほど歩くと瑞穂球場が見えてきた。
「やったー!屋根があるぞー!」
愛知大会のパンフレットは500円。
大阪も同額だが、その充実度は愛知のほうが勝っている。
第二試合終了直後で、勝った名東高校が校歌を歌っていた。

瑞穂は屋根もでかいが、グラウンドも中堅122m、両翼99.1mと広い。
人工芝なのはちょっと残念。
三塁後方には陸上競技場、外野席の向こうにはラグビー場が見える。

第三試合は、中部大学第一高校と名南工業高校の対戦。

名南工 000 000 000=0 H8
中部一 000 000 03X=3 H6

名南:吉岡−林(大)  中部:冨田−久島

名南・吉岡朋也、中部大一・冨田逸生がともに丁寧な投球で、
三塁まで走者を進めてもあと1本を許さなかった。
8回裏、中部大一は1アウトから連続四球、さらに暴投で二、三塁。
3番・小川将良のライトへの適時打でようやく2点をあげた。
小川は安打と内野ゴロで三塁に進むと、6番久島健太の打席で
吉岡が牽制球を投げようとして止まり、これがボークに。
三塁から小川が生還。マウンド上でボールを叩きつけて悔しがる吉岡。
この3点で勝負が決まった。
冨田は背番号9で、少し変則気味のスリークオーター右腕。
球速よりも制球で勝負するタイプのような気がした。
9イニングで与えた四死球は2(1つは死球)である。

中部大一で気になったのが、ライトを守っていた背番号7の朱大ヱ。
1年生に見られがちなひ弱さは全く感じられない。
パンフには「140km/hのストレートを武器に打者を打ち取る」とあり、
おまけに長打力もあるらしい。
今日の打席では余計な力が入っているように見え、
無安打に終わったが盗塁をひとつ決めている。
自宅に戻って調べてみると、中国・上海出身。
小学6年で来日してから少年野球で野球を知ったとのことで、
いわゆる“野球留学”ではない。
予備知識無しに、偶然観に行った試合でこんな選手を見つけるとは、
我ながら運が良かった、と思う。
将来が楽しみだ。

ネット裏のやや一塁側に座っていたからか、
中部大一の父兄の方から飲み物の配布を受けたりと
少しだけオイシイ思いもさせていただいた。
瑞穂まで行った甲斐があった、というものだ。

おまけに、この日は名古屋のみなと祭の日でもあったらしく、
帰りの地下鉄では浴衣の女の子たちを多く見かけた。
それもまた良し(^^;

あ、来週また名古屋へ行くことになるんだった・・・。
野球を観戦する目的も人それぞれ、である。
特定のチームや選手であったり、その対戦カードであったり。
私の場合は、毎年“未観戦球場の開拓”をひとつのテーマにしていて、
高校野球の地方大会はまさに開拓のチャンス。
とは言え、行ける日と地域は限られてくるのだが。
できるだけ近畿地方から離れて・・・、などとあれこれ考えていた。

その結果。
とりあえず、まだ一度も行っていない三重大会へ行くことにした。
伊勢市倉田山球場は社会人伊勢大会で行ったことがあるので、
開催球場の中でもっとも行き易そうな津市営球場を選ぶ。
津駅から三重交通バスが主なルートのようだったが、
最寄り駅としてはひとつ隣の津新町駅のほうが近い。

市営球場のある公園は“津球場公園”。
球場入口の上には“津球場公園内野球場”と看板が上がっている。
名前からして、公園よりも球場が先にできたような感じだが
ちょっと変わったネーミングである。
今日は4試合が組まれていて、到着したときには第二試合、
久居高校と上野農業高校の対戦が始まったばかりだった。
コンクリートむき出しのスタンド、選手名の入っていないスコアボード。
あるかと思っていた大会のパンフレットも無く、いささか拍子抜け。
試合のほうは、久居が2回に一挙5点、3回にも3点を入れて
コールドゲームが濃厚な展開になった。
久居の北村(とアナウンスで聞こえた)投手がなかなかの本格派。
気合を込めて打者を三振に取り、ベンチへ帰ろうとするも
まだ2アウトで慌ててマウンドへ戻る、という場面もあった。
4回を終わって9−0。まだ正午前ではあったが、
試合展開とパンフが無いのと座りづらいのとで退出することに。
津駅前行きのバスを待つ間、ふと思った。
「もう1箇所ぐらい行けそうやな・・・」
このあと、予定にはなかった展開が!(笑)

明日の日記に続きます。

しゃあない!

2004年7月18日 野球
今日は13時から大阪ドームでバファローズvsホークス。
いつもの?三塁側内野席で観戦。
行かなかった昨日で2万2000人と発表されていたが、
今日は3万人は入っていたかも知れない。

4時間を超える熱戦は、9回大西宏明のサヨナラホームランで終わった。
7−5で迎えた9回裏は中軸からの攻撃で、
「北川(博敏)あたりにサヨナラ打たれるんちゃうか・・・?」
という嫌な予感がしていた。三瀬幸司も調子が悪そうに見えたし。
中村紀洋に同点の2ランを浴びてますますヤバい雰囲気になっていたが、
最後に決めるのが大西で、しかもホームランとは思ってもみなかった。
荒金久雄のプロ入り初ホームランは勝ちには結びつかず。
それにしても両チーム合わせて32安打(H18、Bu14)って・・・。
今季に限っても、私はこの球場でホークスのサヨナラ負けを3度観たことになる。
少々荒れ気味でドームを出た。しゃあないなぁ、もう。

ところで、高校野球の地方大会は今が真っ盛りなわけだが、
今のところはまだ1試合をフルに観ていない状態。
他に目的とするものがあるのでどうしてもそうなってしまう。
つまみ食いのような感じで一応3試合は観ている。
今日も大阪ドームに行く前に寄った球場はあるが、
観戦記を書けるほど集中して観ていたわけではないので。
明日は3連休の3日目。
折角だから気持ちを切り替えて“高校野球観戦”を目的に
出かけることにしよう。

伝統の一戦。

2004年7月17日 野球
今日の京都は祇園祭の山鉾巡行の日で、
阪急烏丸〜地下鉄四条の通路がラッシュ時並みの混雑。
祇園祭そのものは大学のとき宵山に行ったことはあるが、
今日は祭りには眼もくれず、地下鉄と市バスを使って
京都大学の吉田グラウンドを目指した。
14時から、京都大学と東京大学の硬式野球定期戦が行われる。
この日のために、東大野球部をこよなく愛する友人が
東京からわざわざ新幹線で駆けつけていた。
(私にとっては“師匠”とも呼ぶにしかるべき人物である)
ただでさえ蒸し暑い京の夏だが、風があった分まだ救われたか。

東大 000 000 100=1 H8
京大 000 200 00X=2 H9

東大:高橋、近藤、鈴木、大西、山口、松岡−升岡、渡辺
京大:濱田、土屋−岡田

4回裏、京大はこの回から登板した近藤秀正(4・都立武蔵)を攻め、
1アウトから岩崎慎治(3・膳所)、河原林哲(3・膳所)が連打。
2アウト後に松岡諭史(4・旭丘)の適時打で1点を先制し、
相手の失策で2点リードとなった。
6回まで濱田晋介(3・茨木)を攻めあぐねていた東大だが、
7回表先頭の前原大志(3・開成)がレフトへの二塁打、
1アウト後代打の黒江卓郎(2・筑波大附駒場)の死球、
有馬聡一(4・ラ・サール)の内野安打で満塁になったところで
濱田から土屋真司(3・西城陽)にスイッチ。
その替わり端、代打野村勇太(3・私立武蔵)がライト前適時打で
1点を返したが、土屋は落ち着いて後続を断った。

旧制の一高、三高の定期戦の流れを汲む伝統の一戦だけに、
表彰式も用意されている。
しかも、優勝杯は旧制の全国高校野球大会で使用されていたものらしい。
最優秀選手は京大先発投手の濱田晋介、
優秀選手には東大先発投手の高橋晋也(3・仙台一)が選ばれた。

この定期戦を観戦するのは初めてだったが、
吉田グラウンドで行われるのは2年ぶり。来年は東大が会場になる。
今年こそは松家卓弘(4・高松)を京都で見ることができるか、
と思っていたが不参加だったのが非常に残念。
秋の神宮へ観に行く機会があればなぁ・・・。

勝利の日まで。

2004年7月16日 野球
母校自慢で申し訳ないが。

私が卒業した高校には硬式野球部があり、発祥は詳らかではないが
創部から100年が経っているらしい。
現在の全国高校野球選手権の前身である全国中等学校優勝野球大会には
第2回大会から参加、夏に関しては準皆勤である。
全国大会は豊中、鳴尾、甲子園(西宮)と開催球場が移ったが、
それぞれの会場まであとひとつまで迫ったこともある。
つまりは地方大会で準優勝3回の実績を持つ。

ただし、最も新しい準優勝は45年以上前のこと。
1968年のベスト8を最後に4回戦より上に進めなくなったどころか、
最近は初戦突破も難しくなってきた。
大阪府で高野連に加盟している高校の硬式野球部の中には、
部員不足で他の部からも助っ人を得て試合に臨むようなところもあるが、
母校についてはそんな話とは無縁である。
そこそこの人数はいつも居て、今年は50人も居るらしい。
でも、負け続けている。

1993年の夏には4回戦まで進んだ。
それ以来、夏はずーっと負け続けていて昨年まで10連敗。
春・秋の府大会も含めれば、1997年春から2001年秋まで勝てなかった時期がある。
そして今年の夏を迎え、今日(16日)が初戦。
私は仕事で見に行けず、携帯の速報で今年も負けたことを知った。

私の母校は卒業生のほとんどが大学へ進むのだが、
そこで硬式野球を続ける者は非常に少ないと思われる。
それだけに、大学野球のリーグ戦パンフに母校の名を見つけると
なおのこと嬉しく思うのだが。
ただ、私の記憶にある夏の勝利を経験した投手はすべて
大学でも硬式野球を続け、公式戦にも登板している。
それぐらいの実力を持つ投手が居たから勝てたのかも知れないが。
今のところ、夏に勝った最後の投手は後に地方の国立大学に進み、
野球部ではリーグ戦でも表彰される投手になった。
そして卒業後は母校に帰り、現在硬式野球部の監督をしている。

今は雌伏の時。いつか報われる日が来ると信じている。
来年はひとつでも勝てますように。

6年経っても。

2004年7月15日
昨日の日記で、キューバ代表のグリエルと元いすゞのグリエルは
親子じゃあるまいな、と書いたところ。
その日の夜のうちに関東の友人から「親子だそうです」とメールが来た。
なんでも、私が酷評していた13日の放送で言っていたらしい。
(ということは聞き逃していたわけか)
こんな時に頼りになるネットワークがあるのは、有難いことである。

日記の文章を考えつつ、スカイAで第80回全国高校野球準々決勝、
「PL学園vs横浜」を見ていた。
延長17回の結末がどうなるのかわかっていても、つい見てしまう。
高校野球の延長戦の規定が15回になった今では、
これ以上の延長戦はもう無いことになる。
その意味では伝説の試合である。
「この選手はどこの大学へ行って、今○○に居るなぁ」
などと思いながら見る、という楽しみもあれから6年経てばこそ。

あの日は確か木曜日。
私は休暇を取って朝から甲子園に居て、この試合はライトスタンドで観ていた。
第二試合に一塁側のアルプススタンドへ行くまでの“入り待ち”状態。
開始予定時刻に間に合えば良かったのかも知れないが、
第一試合が高校野球屈指の強豪同士の対戦となれば観ないわけには。
両雄相譲らぬ好ゲームも、第二試合を目的で甲子園に居た身としては、
延長に入ると「はよ終わらんかなぁ・・・」と思っていたものだ。
それが延長が進むにつれて、球場全体が異様なムードに包まれる。
いつしか満員の外野席で“根(コン)を詰めて”観ている自分が居た。
偶然の産物だったとは言え、伝説と称される試合に立ち会ったことになるわけだが、
試合が終わった直後にはそんな思いはまだ無かった。

第二試合で関大一高が明徳義塾に敗れた時点で球場をあとにし、
私の夏の甲子園は終わった。
今にして思えば第三試合で浜田高校時代の和田毅を観られたわけだが・・・。
準決勝の横浜vs明徳義塾は仕事中だったし、
決勝の横浜vs京都成章は土曜日で観に行けたけど、
神戸サブのウエスタンリーグに行ってしまったし。

延長17回を投げぬいた翌日もリリーフに立ち、
さらには決勝戦でノーヒットノーランの記録を打ち立てた松坂大輔。
高校野球で燃え尽きることなく、ライオンズのエースとして活躍を続ける。
甲子園で優勝した投手はプロで大成しない、と言われたこともあるが、
それを覆すまでにはまだまだかかるかも知れない。
しかし、この延長17回のVTRを見れば、高校時代の松坂は
まさに“怪物”だった、と思うより他はない。

今日は8チャン。

2004年7月14日
キューバ代表のグリエルは“リナレス二世”と呼ばれているらしい。
一時期社会人野球のいすゞ自動車に居たグリエルとは何か関係があるのだろうか。
まさか親子じゃあるまいな。
今日の壮行試合で、三浦大輔からライトスタンドへ放り込んだ本塁打。
右打者でしかもスイングが泳ぎ気味だったにも関わらず、
あそこまで運んでしまうとは。恐るべきハタチである。

城島健司、谷佳知、中村紀洋とパ・リーグの面々が活躍しているのも嬉しいが、
(村松有人はやっぱり“23”が似合うな、とも思ったり)
久保康友が日本代表のユニフォームを着てマウンドに立っているのを見ると、
何とも言えないほど嬉しかった。
点は失ったけど、そんなことはどうでも良いくらい。
久保の先輩にあたる友人が「涙出てくるわ」というメールを送ってきた。

今日の放送はフジテレビ(こちらでは関西テレビ)。
ゲストがやたら多い気がしたが、昨日に比べたらまだマシな実況だった。
それだけ昨日の実況が過剰だった、ということ。
フジテレビのプロ野球中継、と言えば。
吉田拓郎の『ホームランブギ』はCD化されないのだろうか。
笠置シヅ子のなら持っているのだが。

笠置バージョンでは、

「8つチームのホームランブギ、虎に巨人にロビンス、阪急、
鷹に東急、中日、スターズ・・・」

という歌詞があるが、拓郎バージョンではどうなっているのか
とても気になるのである。

< 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 >

 

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