粋。

2004年8月23日
駒大苫小牧の応援についてあれこれ書いてきたが、もう少しだけ。

昨日の決勝戦を観ながら友人と話していたときのこと。
彼に言われるまで気が付かなかったが、
例えば、チャンスで駒大コンバットが演奏されている中で
相手ベンチから伝令が出てマウンド附近に選手が集まれば、
演奏のテンポを緩めたり音量を下げたりする(ミュート、と言うのだったかな)
らしいのである。
そしてその輪が解けると再び通常の?速さとボリュームに戻るという。
心憎いばかりの粋な演出である。

そこで思い出したのが、アメリカンフットボールの応援。
インプレーの間はプレーの邪魔にならないように控えるものだが、
インターバルの演奏がボールオンの状態になっても終わらない場合は
曲を途中で止めずに音量を下げて演奏される。
そして、怪我人が出てレフェリータイムアウトがかかったときには
応援をストップさせ、フィールドのチアリーダーは低い姿勢
(片方の膝を地に付けて、もう片方の膝を立てた状態)で待機する。
関西の学生アメフットではそれがよく徹底されている(ように思う)。

駒苫の場合は単なる演出なのかも知れないが、
それが相手チームへの気遣いも含まれているとしたら凄すぎる。
ゲームの状況に応じて曲目やテンポを変えたりするのはよくある。
しかし、タイムの間のことまで考えているのは
(高校野球の応援という範囲の中では)非常に珍しいのではないか。
とにかく、あの打撃同様タダモノではないことは確かである。
朝9時半過ぎ、野田駅から阪神電車の急行に乗る。
お客さんはみんな甲子園で降りるが、今日の私はまだ降りない。
その次に停まる今津まで行くわけで。

大阪ガス今津グラウンドでまずはオープン戦観戦。

トヨタ自動車
100 001 300=5  
000 150 01X=7
大阪ガス

トヨタ:後藤、明松、上野−小川   大ガス:坂本、建山、松尾、山田幸−小野

平石洋介が華々しく先頭打者本塁打で先制。
トヨタは2回、9回を除けば毎回安打が出ているが、
6回の山井晃男、広瀬栄作の近大コンビの連続二塁打と
7回に鎌田圭司の二塁打など4本の安打を集中した以外は
ほとんど散発に終わっていた。
大ガスは木下秀久が5回の3ラン含め4打点と今日は四番打者の働き。

大ガスのグラウンドだから当然ホームゲームなのだが、
一塁側のベンチに座っていながら青いユニフォームを着ている。
見慣れた淡いブルーではなく、ドラゴンズのビジターのような色。
胸のマークはストライプユニと同じデザインだが、
パッと見ではどうも大ガスの試合を観ているような気がしない。
試合用のニューモードなのか、プラクティスなのかよくわからないが。

今津グラウンドの試合途中で友人と合流し。
こちらの試合終了とほぼ同じ時刻に決勝が始まっているはずの甲子園へ、
“酒蔵通り”を歩いて移動。所要時間約25分。

外野に入場したのは2回裏、駒大苫小牧の攻撃中。
折りしもライトスタンドの上のほうで係員が
「ひとつでも席をお詰め願いまーす」
とか何とか言いながら観客の整理をしていたのでそこへうまく滑り込む。
照明塔の柱でセンターの定位置が見えないが、しょうがない。

決勝戦にふさわしい大観衆の中で、壮絶な試合が展開される。
済美、駒苫の追いつ追われつのノーガードの打ち合いに、
メモも出せずに観ているこちらのテンションが高くなる。
「川崎の頃の都市対抗神奈川代表決定戦やないねんから(笑)」

気が付けば駒苫は20本の安打を済美に浴びせている。
9回表も済美に19本目の安打が出て、さぁ20本行くか?と思った時に
打席には鵜久森淳志が立っていた。2アウト、でも本塁打が出れば同点。
鳥肌が立つような場面で、鵜久森はあえなく飛球を打ち上げて
ショートの佐々木孝介主将のグラブにその球が納まった。
駒大苫小牧が全国の頂点に立った。

校歌斉唱、なぜか我々も小声で歌う。
準優勝に終わった済美の選手たちがアルプスへ挨拶に行くと、
ブラスがあの校歌を演奏していた。
一礼してすぐに戻ることなく、校歌が終わるまで涙しながら
スタンドと向き合っていたそのシーンがとても印象に残った。

ネット裏から起こったバンザイの声が、波が押し寄せるかのように
内野席〜アルプス〜外野席へと広がって行く。
北海道はえらい騒ぎやろなぁ、と思いながらシミジミとそれを眺める。
閉会式、大会歌の合唱の中での場内一周。
それが終わると、蛍の光。
長い長い夏の終わりの余韻にひたっていると、雨が落ちてきた。
これまでの試合で上がりに上がった熱を冷ますかのように。

私にとっては2年ぶりの夏の甲子園。
来年も行ければ良いのだが。
甲子園の準決勝、第二試合だけスタンドで観た。
所用で出遅れ(いい話ではなかったが、これも運命か・・・)、
第一試合で勝った済美の校歌は入ったばかりの一塁側通路下で、
焼き鳥を焼いてもらっている間にモニターで見ていたのだった。

試合そのものよりも、駒大苫小牧のブラスが目当てで
一塁側へ座ったようなものだが、充分堪能した。
試合前に選手たちがアルプスに向かおうとすると、
ブラスは『セプテンバー』(アース・ウインド&ファイヤー)を演奏して迎える。
5回終了後のグラウンド整備の間にも演奏していたが、
これが決まってるのなんの、カッコ良すぎ。
E・W&Fの曲と言えば、富山商業は『レッツ・グルーヴ』だったかな。

各イニングとも『ブルースブラザーズ』で始まり、
サンバのリズム(ブラスも振り付け有り)で締めくくる。
その間の個人別テーマは曲目的には平凡な選曲だが、
チャンスの『駒大コンバット』はやっぱり盛り上がる。

駒大苫小牧の先発は背番号15の松橋拓也。
力感溢れるフォームからの直球が重そうに見える。
3回表、東海大甲府の3番・清水満に逆転適時二塁打を許し
2番手鈴木康仁にマウンドを譲ったが、楽しみな2年生である。
その裏に糸屋義典、佐々木孝介の連続適時打で再びリード。
4回、5回と続けて3点を追加し、10−7。
アルプスからネット裏にかけて、一塁側の席ががぜん沸き立つ。

一方的な流れになるか、と思われたが、東海大甲府も意地を見せる。
6回には投手から捕手にチェンジした佐野恵太の犠飛などで2点、
7回は仲沢広基の2点適時三塁打でじわじわと差を詰める。
仲沢は9回にも適時打で1点を返し、さらに同点・逆転の好機。
しかし、エース岩田聖司が最後は投げ勝ち、
北海道代表としては夏初めての決勝進出。
一塁側の大騒ぎのボルテージは最高潮に達した。

先週、外野で一緒に観ていた友人Tが案の定一塁アルプスに居て、
終了後興奮した様子で電話をかけてきた。
お互いほんとに「凄いなぁ〜、凄いわぁ〜」しか言葉が出ない。
彼はその後、西京極へJ2(サンガvsコンサドーレ)を観に行ったらしいが。

これで夏の甲子園も残すところあと1日。
甲子園未だ負け無し、初出場で春夏連続優勝のかかる済美。
深紅の大優勝旗の津軽海峡越えを狙う駒大苫小牧。
明日の試合の行方は、神のみぞ知る。

明日その前に行きたい試合が近所であるのだけど・・・
その後甲子園に行って外野に入れたら御の字かな。
天理が負けてしまったので、甲子園についてはややテンション低め。
或る友人は済美目当てで朝から乗り込むらしいが、
私は甲子園にはちょっと直行できないような用事が入ってしまった。
よって、方向転換をするかも知れない。

今日は仕事帰りに大阪ドームの上段席で、
バファローズvsファイターズを途中まで観てきた。
今年初めてのファイターズ戦観戦。
当然Fsのユニを着たSHINJOも初めて見る。脚細いなぁ〜。
7回の応援歌が『ファイターズ讃歌』でないのはどうもなじめない。
得点差が開いたこともあって7回裏終了とともにドームを出たが、
帰宅したらまだ9回裏をやっていたのには笑ってしまった。

大阪ドームの7回裏攻撃前。
『ドリーム&パワー』に合わせてバファローズの応援スタンドの表情が映るが、
“合併反対”のような主旨のボード類が画面に出ると
まるでヤバイものでも映ったかのようにカメラが素早く切り替わる。
球団からきっと強い圧力がかかっているんだろうな、と想像できるが
あまりにも馬鹿馬鹿しくて笑えてしまう。
自分らに都合の悪いことは見なかったことにして済ませよう、
ということなんやね。

新人立てり。

2004年8月19日 音楽
駒大苫小牧(南北海道・以下“駒苫”と勝手に略します)の応援が
友人の間で好評である。

昨年、雨でノーゲームになったその次の試合を
友人が駒苫のアルプスで観ていたらしい。
その日は台風の影響で試合開始がかなり遅く、
早くからアルプスに居たそうだが
駒苫のブラスバンドはひと気の少ないアルプスのあちこちで
パートごとに固まってチューニングをやっていた、
という証拠写真まで見せてもらったことがある。
演奏が始まるときに楽器をサッと掲げる動作。
そして軽快に演奏される『ブルース・ブラザーズのテーマ』(だったと思う)。
曲と曲のあいだに必要以上の間を置かない絶妙さ。
そして彼は駒大コンバット(大学とは微妙に違うが)が
すっかり気に入ってしまったという。
校歌も大学と同じなんだから、得点時には
「こーまだーいこまーだいーこまだいけんじー」
と歌って欲しい気もするが(笑)

私はTVの画面を通してしか駒苫の応援を知らないのだが、
センバツに初めて出たときの中継を見て
「ええ音やなぁ〜」
と感心してしまったことがある。
これまで見た熊工、鳥商と同様に駒苫もマーチング系の音だ。

その駒苫が準々決勝で横浜に勝った。
準決勝は土曜日の第二試合、天理vs東海大甲府の勝者と。
予定を変更して?甲子園へ行こうかなぁ。
アテネでは、野球の日本代表がオーストラリア代表に逆転負けしたらしい。
オーストラリアと言えば・・・
神戸製鋼に居たアンドリュー・スコットは今どうしているのだろう。
日本代表メンバーの和田一浩(ライオンズ)とかと
クリーンアップを打っていたこともあったんだけど。

ところで、今日(18日)の朝日新聞(大阪本社版)の夕刊に
高校野球の応援歌の流行について言及された記事があった。
早稲田の『コンバットマーチ』はもう古すぎるのだそうだ。
今の高校生が曲を知らないからとの理由で演奏しなくなった高校も。
古すぎて知らない、というのは私には合点が行かない。
『コンバットマーチ』が出来たのはもう40年近く前のことだが、
東京六大学の早稲田の試合では今でも演奏されているのである。
年数を経過していくうちに演奏されなくなったのなら話もわかるが・・・。
知らないのなら教えればいいじゃん。
所謂“伝統校”と称される高校には、校歌以外に応援歌が何曲もあって
新入生のオリエンテイションで歌唱指導をするところがいくつもある。
そうやって伝統は受け継がれて行くものなのだが。ちょっと違うか。
要は流行している曲のほうがウケが良いから、って話とちゃうんか?

どこかの高校が何らかの応援パターンを考えて球場でやりだしたら、
それがカッコ良いものだからウチの高校でもやろう、という話になって
気が付けばどこもかしこも同じような応援になってしまう。
例えば、東北地方の甲子園常連校の応援。
全部がそうだとも言えないが、
音だけ聞いてるとみな同じに思えるのは私だけだろうか?

東京だと、『ルパン三世』の曲の中で
「おーとこにはーじぶんのーせーかいがーあるー(以下略)」
とみんな一斉に歌うのもそんな感じか。
友人によればFC東京(東京ガス)の応援が発端らしいが。

「あの応援がカッコ良いから、ウチも同じのをやろう」
と思うよりも、
「ウチは別のパターンであそこよりももっとカッコ良くやろう」
と思うほうを私は評価したい。
それが昇華されたのが、東京六大学リーグの各校の応援だと思う。
オンリーワンの誇りが、そこにはある。
続きをまだまだ書きたいが、また後日にでも。

それにしても早稲田の『コンバットマーチ』の作曲者が、
現在、香川県土庄町(小豆島)の町長をされているとは知らなかった。

もやっと。

2004年8月17日
今日は朝から雨模様。足がなんとなく重い。
しかし、甲子園では予定通り3回戦4試合が行われるらしい。
こんな天気なのだから、ちょっとぐらい休ませても良いのに。
選手だけでなく、グラウンドにも休みは必要とちゃうか?

仕事から帰宅すると、4試合の日ならまだ試合の中継をやっているはずだが
既に終わっている様子。
天理の次の相手がどっちなのか気になってたのに、
第四試合だけ中止になったとか。で、明日はその1試合のみ。
決勝は順調に行けば22日の日曜日になるらしい。
こんな時に限ってその日は他で観たい試合が出てくるんだよなぁ。

アテネオリンピック、さほど気にしないつもりでいても気になるのが不思議。
体操男子団体の金メダルメンバーのうち3人は、
私の母校の隣にあったスポーツクラブの出身らしいのがちょっと嬉しい。

女子ソフトボール日本代表が昨日のアメリカ戦に続いて
カナダに延長タイブレークで敗れる瞬間を見て思わず頭を抱えた。
上野由岐子も完全試合ペースだったし、カナダには勝てると思ったのに・・・。

葛飾。

2004年8月16日 野球
6月23日の日記にも書いたが、甲子園出場でユニフォームのデザインを
変更する学校を毎年のように見かける。
今年はどういうわけかか開会式の録画をまだ見ていないので
全部はチェックしていないが、北大津はなぜ変えたんだろう。
アルファベットは見やすくなったが、妙に大人しくなりすぎた感がある。

学校の名前に都道府県を背負っているところについては
あらためて都道府県名をユニフォームに入れるまでもないが、
予選では校章だけなのに、甲子園ではその下に地名が加わるケースがある。
今年の大会に出場している尽誠学園(香川)は、以前は校章の下に
“香川”と県名を入れていたが、何年か前から“善通寺”と高校所在地の
都市名を入れるようになった。
西日本短大附属(福岡)の“八女”、
今年は出ていないが常総学院(茨城)の“土浦”などは
県名を書かれるよりも非常に具体的である。
昔の日田林工(大分)は袖に“ひた”と平仮名で書いていた時期もあったが。
なんか都市対抗野球みたいやなぁ。

今のところ、個人的にヒットしたのが修徳(東東京)。
ここもよくユニフォームのデザインを変えているような気がする。
ジャイアンツの高橋尚成がエースで出た前回は漢字で“修徳”。
文字の色や帽子は紫だった。左袖には校章の下に“葛飾”。
“東京”よりもずっと良いと思える表記だった。
東東京決勝のVTRで見た限り袖には何も書かれていなかったと思うが、
甲子園では“TOKYO 葛飾”の二段書きで“葛飾”が復活した。
14日の甲子園の外野で友人と話していたときにこのことが話題に上り、
「上宮なら天王寺、育英なら長田と書くようなもんやな」
とあれこれ想像を膨らませていた。

修徳高校は東京都葛飾区青戸にある。
カツシカ、と聞くだけで寅さんを思い出すような明確なイメージがある。
政令指定都市の区にある方角や“中央”といった抽象的なネーミング、
昨今流行の市町村合併などで生まれる訳のわからん新しい地名では
とても出せないような味わいを持っている。
良い意味でのローカルさが、私は好きだ。
昨日の天気予報では確か雨のち曇りのようなことを言っていたので、
甲子園行きについては起きた直後に空の様子を見てからにした。
朝7時現在、小雨。空は明るい。
念のため長いほうの傘を持っていく。
上空は雲が立ち込めているが、暑くないのは助かる。

11日のような完璧な晴天だったなら、第一試合だけは三塁側アルプスに
できるだけ近いところで観ようと思っていた。
第一試合は、千葉経済大付属(千葉)vs富山商業(富山)。
三塁側は富山商業(以下、富商)の応援席。
ここの吹奏楽部も全国にその名を誇るバンドである。

試合開始の礼とともに、『ジーザスクライスト・スーパースター』。
得点のときにはこのファンファーレが響くことになっている。
演奏曲目としては高校野球の応援でよく耳にするものが多いが、
銀屋根の下で聴いていてもその音に凄い迫力を感じる。
つなぎで法政大学のパターンを「TOMISHO」のコール付きで入れるが、
知る人ぞ知る「パ・オ〜ン」は本家のそれを充分に凌いでいるかも。
対する千葉経大附も明治大学の応援でお馴染みの曲があり
(得点時に明大校歌の一節が流れたのには笑ったが)
さながら法政vs明治の様相だった。
今日の富商のナンバーでは『サンバ・デ・ジャネイロ』と『サンライズ』が
特にお気に入り。6回攻撃前のパフォーマンスも良し。

試合のほうも1点を争う好ゲームで、どちらも守りが堅い。
富商は2回の本塁憤死が惜しまれる、というよりも
千葉経大附野手陣の落ち着いたプレーが光った。
松本啓二朗の緩急をうまく使った巧みな投球もあり、1−0。

第二試合・東海大甲府(山梨)vs佐土原(宮崎)

九州最後の砦となった佐土原。
見た感じ小柄な選手が多いが、二番手で投げたエースの黒木優也が
その体躯を駆使するようなフォームで速い球を投げていた。
3回、9回と大事な場面で長打を浴びたのが痛い。
6−2で東海大甲府が勝ち、これで九州勢は全て姿を消した。残念。

第三試合・市立和歌山商業(和歌山)vs聖光学院(福島)

両校とも1回戦の試合は観ている。
聖光・本間裕之は走者を置かないときの投球のテンポが良い分、
いざランナーが出るとそれを気にしすぎるようなきらいがある。
長身からの威力のある球が魅力的なだけに、惜しい。
市和商は6回まで相手の失策などで毎回のように好機を得ていて、
リズムを崩しかけていた本間に付けこむ隙はかなりあったはずだが
同点に追いつくのがやっとだった。8−4で聖光が3回戦へ。
聖光は3番打者の松崎克哉がよく振れていて、
二打席連続して外野の頭を越す長打を放っていた。

とりあえず、今年の夏の甲子園行きは今日が最終日の予定。
都合4日行ったわけだが、4日とも違う席種で観たことになる。
ただし、1試合を除いてほとんどスコアは付けていない。
(集中してスコアを付けられるような位置ではなかったし)
今日は中央特別自由席が適当に空いていて良かった。

ギッシリ。

2004年8月14日 野球
今日の甲子園。
ひとりで観に行くんだったら第三試合だけでいいや、と思っていたが。
前日に或る友人(以下、T)から
「第二試合から観ようと思ってるのですが」
というメールが来たので、第一試合の途中に家を出た。
Tは、甲子園の高校野球は主に外野席かアルプスで観るタイプなので
早く着いたなら席番を連絡してくれるように頼んでおく。

甲子園に着くと、全ての入場券が売り切れなので必然的に外野へ。
Tはレフトスタンドに居るらしい。
第二試合・横浜(神奈川)vs京都外大西(京都)のイニングが進むにつれ
外野席はほんとにギッシリ満員になり、入口附近も観客が固まってきた。
満員のレフトスタンドに居ると、昨年の日本シリーズを思い出す。

9回を終わっても0−0になるとは全く予想していなかった展開。
中盤ぐらいから
「延長になるかもよ」
と言っていたのが本当になってしまった。
横浜・涌井秀章は9回になっても140km/h台の球をビシビシ。
外大西・大谷侑もリズムを崩すことなくサイドからの丁寧な投球を続ける。
双方の守りも堅く、イージーミスは殆んど見られぬ締まった試合になった。
「凄ぇなぁ〜」
と何度洩らしたことか。
延長11回、橋本達也の二塁打で横浜がサヨナラ勝ちとなったが、
0−0のままで迎える延長戦独特の緊張感。身震いするほどだった。
そう言えば、昨年の平安も延長11回0−1で東北に負けたんだったな・・・。
あの試合のときは病院のベッドの上で手に汗握ってたわけで。

あわよくば第三試合・熊本工業(熊本)vs明徳義塾(高知)は
一塁側アルプスの熊工応援席で観よう、と思っていたが、
ちょっと身動きができない状態だったので、引き続きレフトスタンド。
熊工は先制されるも中盤で逆転、勝利が見えてきた8回裏。
四球と失策をきっかけで同点に追いつかれた。
同点打を打ったのは田辺真悟。
田辺の時はいつも外野手が定位置よりかなり深く守っていたが、
それをあざ笑うかのような見事なセンター返しだった。
同点にはなったが、第二試合とは違って延長になりそうな予感はなかった。
案の定、明徳は9回に松原史典が一塁線への適時打でサヨナラ。
我々はこの時点で甲子園から出ることを決めた。
3回戦は横浜vs明徳義塾か…。

素晴らしい演奏を披露していた熊工の吹奏楽部は、コスチュームもかなり本格的。
試合が終わって外に出ると、頭に羽根のついた帽子を着たそのままの姿で
売店を物色しているものだからよく目立つ。
マーチングの演奏のように小刻みに左右に揺れながら演奏したり、
コールに合わせて楽器を上下に振ってみたりと、視覚的な演出も。
打者が替わるごとに音の流れが途切れてしまうのは少し残念だが。

観戦中、昨日も甲子園に来ていたTから、昨日入手した旭川北高校の
“甲子園野球応援マニュアル”という手作りの冊子を見せてもらった。
その中には、選手ごとのテーマソングについても書かれていたが、
昨日の日記で触れた『道』はそのラインアップには無かった(汗)
曲目はレギュラー選手のものしか載っていなかったのだが。
じゃ、私が『道』だと思っていた曲はいったい何だったの・・・?
スカイAで終わりのほうをチラッと見ただけだが、
第一試合に出ていた旭川北(北北海道)の或る選手の応援曲に
yumiroseの『道』(5月26日の日記参照のこと)が使われていた。
確かにyumiroseは北海道出身ではあるが、
まさか甲子園で演奏されることになろうとは。
気付いた人は全国で何人ぐらいやろ?

北海道はさすがに遠いので、アルプスが一杯になることはそうないが
(札幌南ぐらいか?)
旭川北の応援席だった三塁アルプスはよく入っていたように見えた。
きっと地元から大きく支持されている高校なのだろう。

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気になるニュースを耳にした。
その中身にはあえて触れないが、知って思ったこと。

いったん受け取ったお金が道義に反しているものとして相手に返したとしても、
お金を受け取った、という事実は消せるものではない。
悪事には加担していなくてもその事実があった、
ただそれだけの理由でプロ野球の世界から永久追放の処分を受け、
以来30年以上の歳月を経て現役復帰できないような年齢になっても
その汚名を晴らすことができない選手がいることを
忘れてはいけない。

先発完投。

2004年8月12日 野球
仕事から帰ると、高校野球の第四試合の中継をまだやっていた。
済美(愛媛)vs秋田商業(秋田)の終盤、
済美がリードしているが両校譲らぬ打撃戦を展開している。
最後は1アウト一、三塁からセンターへフライが飛び、
タッチアップで突入するもセンターからの好返球で本塁憤死。
11−8で済美が逃げ切ってゲームセット。
済美・福井優也、秋商・佐藤剛士のエースがともに二ケタ安打を浴びながら
最後まで投げきったらしい。凄いなぁ。

で、スカイAで第二試合の鹿児島実業(鹿児島)vs修徳(東東京)を見る。
鹿実・村中健一郎、修徳・斉藤勝のサウスポー同士による投手戦。
村中は小柄で華奢な体つきだが、非常に見映えのするフォーム。
わずか1点に泣いたが無四球は立派。もっと投げさせたかったなぁ。
2年生の斉藤も病みあがりとは思えぬ堂々としたピッチングで完封。
恐れ入りました。

打撃戦と投手戦の違いこそあれ、
この2試合は最初から最後までひとりの投手が投げている。
試合で先発を任されたからには、9回最後の打者を打ち取るまで
投げきろうとする責任感を投手は持っているはずだと思う。
しかしそれがすべて上手く行くとは限らないのが、勝負の世界。
無用な四球などで自滅して試合を壊してしまうことなく、
最後まで責任を全うすることの難しさ。
それを考えれば、“先発完投”は誇るに充分なことだと思う。
継投策を否定するものでは全くないが。

今日は佐世保実業(長崎)、中部商業(沖縄)も登場したが敗退。
九州勢の残りは熊本工業(熊本)と佐土原(宮崎)だけになった。
土曜日は(身内にちょっと縁のある)熊工の応援に行こうかな。
8月10日の日記は、DiaryNoteが故障中で書けなかったので略。
でもひと言だけ。
西短のマークを逆さに出したのはマズイでしょ。A○Cさん。

今日は休暇を取って朝から甲子園で3試合。
うちの会社は、明確なお盆休みが無いかわりに
その分バラバラと休みを取ることができる。
今週の土・日となると下手すりゃ好きなポジションで観られないし、
今日はお目当てのチームの試合(というより応援)がまとめて観られる。
スコアはほとんど付けていないに等しいので、詳細な観戦記は省略。

《第一試合》市立和歌山商業(和歌山)11−6宇都宮南(栃木)

すっかり市和商の応援にハマってしまった私。
開始前から一塁側内野特別自由席のアルプス寄りで観戦。
紀三井寺で聴くよりずっといい音出てるやん!
で、決勝で気になっていた「おまけにバッター男前!」のフレーズは、
実は“裏の歌詞”だったことが判明した。
市和商は応援曲それぞれにコールを書いたボードが用意されていて、
件の曲のボードには、
「ライトまえ レフトまえ 打って打って打ちまくれ ○○かっとばせ」
と書かれてあったが、みんな“男前”バージョンで歌っている。
そのほうが絶対オモロイ。
試合でも応援でも、“和歌山は智辯だけじゃない”ところを
充分アピールできたと思う。

《第二試合》聖光学院(福島)6−0鳥取商業(鳥取)

一昨年だったか、旅行ついでに鳥取大会を観に行っていた友人が
「鳥取商業(以下“鳥商”)の応援が素晴らしい」
という内容のメールをくれたことがあり、楽しみにしていた。
鳥商のブラスはマーチングバンドの全国大会に出場するほどの実力。
スカイAの鳥取大会決勝で少しだけ確認したが、
野球と言うよりアメリカのカレッジフットボールのような音だった。
一塁側に留まっていたので対面で聴くことになったが、
『狼少年ケン』などを冴えた音で演奏していた。
ちょっとありがちなレパートリーかな?と思っていたら、
チャンステーマ?が西部劇のテーマ風で非常にカッコいい。
8、9回にはロックの名曲『ジョニー・B・グッド』。もっと聴きたかった。
友人が観戦したときにはフラッグ応援もあったらしい。恐るべし。

《第三試合》日大三(西東京)8−5PL学園(大阪)

この試合だけ簡単なスコアをつけ、なおかつPLは演奏曲目のチェックも。
(タイトル不明の部分は適当だが)
今の気持ちのままで書くとかなり過激な内容になりかねないので?
少々時間をおいて落ち着いてから書くことにする。
一昨日(8月7日)の日記。
昨日までに書けなかったので・・・。

今年の夏の甲子園は土曜日の開幕。
開会式から観に行っても良かったのだが、前夜も遅かったし
今夜のヤフーのために体力をセーブしておきたかったので、
せめて第一試合には間に合うように行くことにした。
組合せ抽選が決まるまでは、7日の選択肢が甲子園の他にもあった。
(静岡のクラブ選手権、紀三井寺のNOMOクラブvs箕島球友会)
しかし、開幕戦が天理だとわかった時点で行動決定。

甲子園に着いた時点では中央はもちろんのこと、
一塁側特別自由席も売り切れていた。
とりあえず外野に入ってみて客の入り具合を確認。
外野席はどうも落ち着かないので三塁側特別自由席にした。
気持ち的には天理だが、青森山田の応援を真横で聴ける。
天理のブラスの音を対面から聴くのもまた良し。
青森山田のエース・柳田将利のデカさもよくわかる。
彼は藤井寺市の道明寺中学出身、私には非常に馴染み深い地名である。

天理ブラスには甲子園で試合前などに必ず演奏する曲がある。
確か『ナイルの守り』という題だったと思うが、
これを聴くと天理が甲子園に居ることが実感できる。
青森山田も軽快に『ウイーンはいつもウイーン』。
いきなり吹奏の競演でワクワク。
試合中は試合中で、青森山田はチャンスになると
「ラッセラーラッセラーラッセラッセラッセラー」
と“青森ねぶた”の囃し声での応援が入るが、これがまた凄い。
三塁側に座っていたから間近であの迫力を味わえたことになる。

延長12回の大熱戦は天理のサヨナラ勝ちでゲームセット。
一塁側からお馴染みのファンファーレ『驀進』が響き渡る。
開幕戦でいきなり好い試合を観ることができた。

第二試合では少し席にも余裕ができてきたので、三塁側最上段へ。
依然として暑いが、陽が陰ってきただけ過ごし易くなった。
一塁側の浦和学院は個性的な応援がいつも楽しみだが、
ブラスの数が20人ほどといつもより少なめだった。
この時期はどうしてもコンクールと重なるからなぁ。

17時に地下鉄総合運動公園駅で友人と待ち合わせの予定があり、
ちょっと元町の書店にも寄りたかったので6回表終了で退出。
元町商店街には浴衣が目立つ。神戸港の花火大会らしい。

ヤフーBBスタジアムに着くと、内野席の入場に長い行列ができていた。
今夜はスーパー花火ナイト。3万を越える観衆が詰め掛けている。
ビールの売り子がなかなか回ってこないのに痺れを切らして
売店まで買いに行く。
この球場のナイトゲームではどうしてもビールが欲しくなる。
5回裏終了後に花火。いつもより余計に上がっております(笑)
三塁側下段内野席の真ん中より少し下で二人で見ていたが、
上段スタンド越しでもかなり見えた。
花火はやっぱり誰かと一緒に見るもんだ(^^;
ブルペンでも寺原隼人などが花火を見上げている中、
河野昌人は黙々と投球練習を続けていた(らしい)。
上段席に座っていた友人からあとで聞くところによると、
遠くで稲光も見えていたという。

昨年は訳あって一度も観られなかったヤフーの花火ナイト。
ホークスも勝ったし、ご機嫌な花(8・7)の土曜日の夜だった。
Mちゃんありがと。
昨日から“夏の甲子園”全国高校野球選手権が始まり、
早速初日から甲子園に足を踏み入れて来た。
今日の第2日は、2000年夏の決勝と同一カードあり
(岡山理大附vs桐生第一)、
報徳学園vs横浜の強豪対決あり、と話題性充分の対戦が並ぶが
甲子園とはちょっと違う方向を今日は選択した。

甲子園で行われているのは硬式野球。
高校野球には軟式の大会もあり、8月下旬に明石公園を中心に開催。
今年で第49回を迎える。
その軟式大会の予選はなかなか観る機会に恵まれなかったが、
たまたま今年は橿原公苑で近畿予選が行われることを知り、
行ってみることにした。

近畿予選は奈良、京都、滋賀、和歌山の4府県で1つの枠を争う。
以前は北と南に分かれていた。
大阪、兵庫は単独枠で、初芝富田林と神港学園が初出場を決めている。

《第一試合》

東大寺学園(奈良)
000 010 000 1=2 H6 E1
000 000 010 0=1 H2 E4
東 山(京都)

東大寺:三浦−樋口   東山:上田−三宅

5回表の東大寺の先制点は1アウト二塁から、
ピッチャー前バント安打に送球ミスが重なる間に入り、
8回裏の東山の1点は2アウト三塁からの暴投。
東山は9回裏にサヨナラのチャンスを得たが、東大寺の堅守に阻まれた。
10回表、東大寺は2アウト二塁の場面で4番・桝がショートゴロ。
これが内野安打となる間に二塁走者が生還し、決勝点に。

《第二試合》

古 座(和歌山)
000 001 000=1 H5 E5
001 001 02X=4 H5 E0
比叡山(滋賀)

古座:尾屋−森   比叡山:高橋、福田−當

3回裏、比叡山は内野ゴロの間に1点を先制。
古座は6回表に走者を二塁に置き、4番速水がワンバウンドで
レフトフェンスを越えるエンタイトル二塁打で同点に追いついた。
比叡山もすぐにバッテリーミスから再びリード、
8回裏には2四球と3失策、ノーヒットでさらに2点を奪った。

東大寺学園vs比叡山の決勝は明日、橿原公苑で行われる。
比叡山は学校法人で言えば“延暦寺学園”であり、
東大寺と延暦寺の対決ということになる。
日本史の世界では延暦寺に対するのは同じ奈良でも興福寺で、
“南都北嶺”とか言われていたような気がするけど。

硬式とは打球音も球の弾みかたも全然違う。
なにしろ球が遠くへ飛ばないから、外野手も硬式の定位置より
前のほうで守っている。
軟式球を使っているからこそ観られるプレーもあって面白い。
硬式に比べれば観客もずっと少ないが、
純粋な部活動の試合らしい、何とも言えず良い雰囲気がある。
こちらも真剣勝負であることには違いはないのだが。

今日試合をした東大寺、古座には硬式野球部がない。
しかし、軟式野球部はともに全国大会出場の経験がある。
全国には、硬式ではなく軟式だけで活動している高校もかなりあり、
四日市(大分)、河浦(熊本)、昨年優勝の大津(山口)などは
その中の強豪として知られる。
甲子園ではなく明石を目指す、これも高校野球。
硬式の甲子園だけでは見えて来ないものが、
軟式高校野球の世界にはある。

都合2試合半。

2004年8月7日 野球
本日(8月7日)の行動。

甲子園に第一試合(天理vs青森山田)開始開始直前に到着。
第二試合(浦和学院vs広島商業)の6回表まで観戦。
ヤフーへ移動、昨日に続いてBWvsH。ただしスーパー花火ナイト。

結果的には良い一日であったわけで・・・。
あとで書けたら書きますが、あまりにも眠いのでこのへんで。

H14−5BW。

2004年8月6日 野球
今日はヤフーでブルーウエーブvsホークスのナイトゲーム。
友人から招待券をもらって観戦。

ヤフーで最も有名なビール売りのYさんからビールを注いでもらうなど、
試合そっちのけで友人とあれこれと雑談していた。
私のいつもの席は三塁側の内野自由席だが、
その友人はBWファンにも関わらず今日はずっと三塁側のホークスファンの中に居たので
居心地が多少悪かったかも知れない(^^;
(それでも『白いボールのファンタジー』はしっかり歌う)
おまけにホークス打線が23安打14点と大当たり。
宮地克彦が途中出場ながら3安打の“猛打賞”だった。
BWでは、早川大輔がプロ入り初本塁打。
勝ったけど今日の斉藤和巳、ちょっと打たれすぎやなぁ。

試合終了がちょっと遅くなったので、大道典嘉のヒーローインタビューもそこそこに
地下鉄の駅へ急ぐ羽目に。
なんとか23時30分に帰宅することができたが、やっぱりヤフーは遠い。
とは言え、明日は花火ナイトでまた行くことになるのだが。
その前に甲子園へ行かねば・・・。

各県各様。

2004年8月5日 野球
愛知大会決勝(スカイA)。
豊川高校のユニフォームを見て、
『義経千本桜』の“狐忠信”の衣裳を思い出したのは私だけだろうか。

愛知大会のパンフレットも、神奈川に負けないボリュームを誇る。
広告ページを含めて実に167ページ。
1ページに2校の割合で掲載されていて、メンバー表には投・打もある。
メンバー表の下にはチームの紹介、そして野球部またはその関係者の
メッセージコーナーが用意されている。
文字だけであったり、イラストがあったり、写真を載せていたりと
各高校それぞれの味が。
静岡のパンフにも同様のコーナーがあったと思うが、今年は入手できず。
“愛知の高校野球”という読み物もあるが、これがどうやら連載らしく
昨年以前のパンフを持っていないのが残念に思ってしまう。

帰宅したときに放送されていたのは奈良大会の決勝。
奈良は・・・球場でタブロイド版のメンバー表が、無料で配られる。
新聞の折込広告みたいなので、うっかりすると捨ててしまいそう。
近畿2府4県では最も簡素な造りである。
同じ無料でも、和歌山はちゃんと製本されたものがあるのに・・・。
ところが、奈良にも冊子タイプのパンフレットはどうも存在するらしい。
奈良県内に移住して朝日新聞を購読せねば入手できないみたいだが。
有料にしてもいいから球場に置いて欲しいものだ。

ついでに、近畿でまだ紹介していないところ。

《兵庫》
参加校の数が多いわりにはボリューム控えめの30ページ。
1ページに8校、いかにも“選手名簿”の体裁。

《滋賀》
48ページとやや薄めだが、1ページ2校で写真入り。
部員全員の氏名、学年、出身中学があるのは良いが、
誰がベンチ入りしているのかがこのパンフだけではわからない。
以前は別冊でベンチ入りのメンバー表があったはずだが。
各参加校の年ごとの戦績一覧表に特徴あり。

《京都》
84ページ。メンバー表は写真にチーム紹介もあって1ページ1校。
写真が意外に大きく、1ページの見映えは良い。
ただし、滋賀と同様ベンチ入りメンバーが・・・。
トーナメント表は正誤表のごとくパンフに挟まっている。

《大阪》
神奈川、愛知ほどの厚みはないが、それでも152ページ。
1ページ2校で写真入り、学校創立年と野球部創部年、
主将のコメントがある。
後ろのほうに、高野連加盟校すべての野球部員名簿を掲載。
部員不足で不参加になった高校もここには掲載されている。
ただ、活字が少々見にくく、誤植も目立つ。
(大阪市立東高校と大阪市立東商業高校の校章は同じではないだろう?)
こう言うのも何だが、大学サークルの同人誌を少し豪華にしただけのような
印象をどうしても受けてしまう。
発行部数が少ないのか、決勝までには必ず売り切れる。

パンフを作成されている方々のご苦労はわからないでもないが、
主催する高野連などのその大会に対する熱の入れ方が、
パンフひとつ取っても見えてくるように思えるのである。
比較文化論の題材にでもなりそうかな?

市和商。

2004年8月4日 野球
今年の和歌山代表は“市和商(しわしょう)”こと市立和歌山商業高校。
10年ぶりの甲子園である。
その10年前は小谷直稔(亜細亜大→住友金属)という好投手が居たが、
2回戦で双葉高校(福島)に0−1で敗れている。
この年の和歌山大会、市和商の試合をたまたまラジオで耳にして、
今までに聞いたことの無い曲を使って応援しているのが気になった。
それが気が付けば甲子園出場。
その日はどうしても仕事で甲子園には行けず留守録に頼ったが、
マイクがあまり大きく拾ってくれなかったものの、
和歌山大会と同じ曲で応援していたことが確認できた。
あれは市和商のオリジナル曲だったのだろうか。

田村領平(タイガース)がエースだった2年前の夏、
市和商の試合を紀三井寺で観たことがある(市和商6−1粉河)。
やっぱりあの曲だ、おまけに新曲まで増えてるぞ、と
終盤までノーヒットピッチングを続けていた田村の投球とともに
強風吹き付けるコンクリートむき出しのスタンドで応援を楽しんでいた。
今日の夜、スカイAで和歌山大会決勝を観ていたが、
市和商の応援、相変わらず独特でなんかえー感じ。
ある曲のコールなんか、
「ライト前!レフト前!おまけにバッター男前!○○かっとばせー!」
って、面白すぎる(よく聞き取れなかったのでちょっと違うかも)。

アイボリーのユニフォーム、胸に緑で“SHISHO”、左袖に“W”。
袖の“W”は桐蔭高校も同じ、というか桐蔭のほうが古いのだが、
(なんてったって旧制和歌山中学以来の伝統だし)
アルファベット1文字で地名(県名)まで表してしまうわけだ。
このユニはぜひとも変えないで欲しいと思う。

その和歌山大会のパンフレット。
紀三井寺球場の入口からスタンドへ続く階段の途中に、
「ご自由に」とばかりにドンと積んであった。
1ページに1校、ベンチ入りメンバーの氏名、身長、体重、学年。
学校創立年と校訓、簡単ながら記録集もある。
52ページのシンプルな造りで、写真が無いのが残念。
無料配布のものにそこまで求めるのも欲張りなのだが。

毎日が決勝戦。

2004年8月3日 野球
連日、スカイAでは全国高校野球の地方大会決勝戦の録画を放送している。
全部をチェックしているわけではないが、
各地区各様の球場の雰囲気や実況の様子を知ることができて楽しい。
興味のある決勝戦はちょっとだけでも録画しておく。
今日は帰宅してから福岡と神奈川の決勝。
福岡第一の応援を久しぶりに甲子園で見たかったんだけど。
さすがに北九州では人文字はやってないのか。

今日の帰宅前に東京の“師匠”から神奈川、東京の高校野球パンフなど
各種文献が届いていた。グッドタイミング!
それにしても神奈川のパンフレットは実に166ページ。
単なる選手名簿の域を超えた“読み物”となっている。
2ページ見開きで3校の紹介がされているのだが、
メンバー表、集合写真に各校の戦力分析や話題など内容が豊富。
個人的には、あと公立・私立の別、メンバー表に投打(右・左)、
野球部の創部年や大会初参加年が載っていればほぼ完璧だと思う。
47都道府県でどれだけの大会パンフが製作されているのかわからないが、
神奈川のパンフは間違いなく全国屈指である。

初めて神奈川の高校野球に触れたとき、かなりの衝撃を味わったのだが、
それについてはまたいずれ書こうと思う。

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