悩ましい・・・。
←第二試合の始球式にて

三塁寄り・姫路市長の後ろに居るのは、“はばタン”。
“のじぎく兵庫国体・のじぎく兵庫大会”のキャラクターです。

応援ステージでも大活躍?(笑)


2夜連続タクシーで帰る午前様、
なんて生活はふだんではまず考えられないのだが。
1年で数日ぐらいはそんな日があっても良いわな、と
自分を納得させる間もなく昨晩(というか今日未明)は宿でバタンキュー(笑)

ドームよりも先にモノレール浜松町駅のロッカーに荷物を預けに行こうと思えば、
やっぱりちょっと早めに起きなきゃなぁ、と。
水道橋から秋葉原まではともかく、
山手線・京浜東北線のラッシュにぶつかるのを覚悟して、8時前にチェックアウト。
タクシーだといくらぐらいかかるんだろう・・・?

浜松町(大門)まで来たついでに、
泉岳寺附近を散歩してから9時30分頃に東京ドーム入り。


◇第77回都市対抗野球大会 第4日・1回戦◇

《第一試合》 千葉市・JFE東日本 17−1 京都市・日本新薬

J  4 0 0  1 0 0  2 0 10=17 H16 E0
N  0 0 0  0 0 0  0 0  1= 1 H8 E1


JFE東:中嵜、塩田−畑   新薬:田中、塩満、村田、貴志、加藤−堂前

【HR】佐藤(JFE東・1回3ラン)、畑(JFE東・9回2ラン)、落合(JFE東・9回3ラン)

昨日、師匠から今年の新薬というチームについて尋ねられたときに、
私は「田中大介次第ですね」と答えたはず。
先発するのは間違いないだろうが、
13日の日生千里山での壮行試合が頭をよぎる。

1回表、その田中の立ち上がり。
JFE東のトップバッター・落合成紀への初球がセンターの頭を越える三塁打に。
和田貴範(かずさマジック)に死球を与えたかと思えば、
田浦英仙に適時二塁打を許し、佐藤毅明に左越3ランで4点を失いまだノーアウト。
冒頭から客席で頭を抱える私(苦笑)
2回、3回とちょっと立ち直ってきたか、と思っていたが、
結局7イニング7失点で降板。

初回の4点で戦意を削がれたわけではないだろうが、
新薬打線は走者を出しても得点につながらず、
結果的にJFE東の中嵜良博を助ける形になってしまう。

9回表には本塁打2本を含む7本の長短打で10点。
その裏に森川欽太の犠飛で1点を返して完封は免れたが、
私が観た直近の2試合で計32点を失うことになろうとは・・・。
今後が非常に心配である。


《第二試合》 姫路市・新日本製鐵広畑 7−3 高松市・JR四国

J 011 000 010=3  H8 E0
S 100 000 24X=7 H13 E0
 

JR四:中郷、土居、岩井−松谷  広畑:池田、大西−小畠

【HR】庄野(広畑・8回ソロ)


私が社会人野球を球場で熱心に観戦するようになったきっかけは、
新日鐵広畑の応援であると言っても過言ではない。
『青春デンデケデケデケ』の“ちっくん”がベンチャーズの『パイプライン』をきっかけに
ロックに目覚めたように、
1995年10月7日のグリーンスタジアム神戸で耳にした広畑の『ヒットコール』は、
私にとって神の啓示に近いものであった。
それ以後も広畑は都市対抗に出ることはあったが、私は観ていない。
今回初めて東京ドームで広畑の応援を見ることになる。

広畑の応援でお気に入りがもうひとつ。
これは試合前のかなり早い時間にしか聞けない曲なのだが、
バンドのメンバーが揃ったところでまずは演奏される応援歌『勝つぞ広畑』。
間奏のサックスパートの演奏などに昭和の雰囲気が漂う名曲である。
もちろん、今は広畑でしか聞けない『新日鐵応援歌』も。
東京では八幡の応援席に潜り込んで歌ったことが懐かしい(笑)

1点をリードされたJR四国は、2回表に山下徹(四国銀行)、3回表に上野翔が
それぞれソロ本塁打で2−1と逆転。
広畑は先発の池田強志を諦め、4回から大西雅之(三菱重工神戸)に後を託す。

JR四国の先発・中郷大樹は1回裏に内野ゴロの間の1点を失ったが、
後は走者を出しながらも要所を締めていた。
久々の本大会勝利へ向けて、テンポの良い投球が続く。

広畑は7回裏、1アウト二塁で大嶋将也がセンターオーバーの適時二塁打。
続く代打の米田真樹がまたもやセンターへ運ぶと、
三塁コーチャーズボックスで松下大彌の腕がこれでもかとばかりに回る。
大嶋は快足を飛ばしてついに逆転の本塁へ達した。

JR四国も負けじと、8回表に田中祥映(四国銀行)のソロ本塁打で再び同点。
しかしその裏、今度は庄野圭昭(三菱重工神戸)がバックスクリーンへ放り込む。
頼りになるベテランの意地の一発で勢いがついたか、
広畑は攻撃の手を緩めることなくこの回4点。
西雄友昭の3安打目となる2点適時二塁打がとどめを刺した。

私は、予定ではこの第二試合途中でドームを離れることになっていた。
羽田を出るのは18時だから、少し余裕を持って16時過ぎぐらいと
周囲の友人らには言っていたのだが。
予想外のスピーディーな展開に、もう少し、もう少し・・・。
8回表が終わった時点で時計は16時を回っていて、直後に庄野の本塁打が。
「このまま素直に終わってくれ〜」というのがその時の正直な気持ち(苦笑)
ところが広畑は打者一巡、16時23分。
或る友人いわく「福岡さん(仮名)、今、とても悩ましい状況ですよね」
まさにそのとおりでございます(汗)
9回表、大西が先頭の松谷基央を四球で出したときには本当にヒヤヒヤもの。
しかし後続を3人で終えて16時31分終了。
ちょうどキリの良いところで帰れる嬉しさで思わず小さくガッツポーズ。
気持ち的にはどちらにも勝たせたかったが、広畑の勝利は嬉しかった。

モノレール浜松町17時発の快速は当然逃したが、
出発20分前に羽田空港第2ビルに入るというタイミングの良さ。
結局飛行機の手配の遅れで予定よりも離陸は遅れたが、
こうして今年の都市対抗遠征は幕を閉じた。


今年も、東京ドームの球場内及びその周辺で多くの友人知人にお目にかかった。
再会も2年ぶり、1年ぶり、数ヶ月ぶり、1週間ぶりとか(笑)
ご挨拶だけになってしまった方から3日間ともご一緒して頂いた方まで。
お世話になりましたこと、この場を借りて感謝申し上げます。
今度は11月の大阪ドームでお待ちしております。

掘り出し物。

2006年8月27日 野球
掘り出し物。
←東京ドーム、上段席のさらに最上段に近い場所から
(少々暗いですが)

トヨタの応援が上段席まで達しているのを見て、
試しに上がってみただけで。

開幕直前、師匠から或る古書店の存在を教えていただいた。
しかもその古書店に私が欲しがるであろう本が売られている、ということを。
少々値は張るが、これは入手しなければ・・・。
で、東京滞在中の間にその古書店へ行ってみることにした。

渋谷の某百貨店で自宅宛ての土産を送ったあと、東横線で新丸子まで。
東横線もしばらく乗らない間に行先が“元町・中華街”になっていたり、
横から見るとJRか?と思うような電車が走っていたりで、
変わったもんだなぁと思いながら乗っていた。

目的のその小さなお店だが、
高々とした書棚には本が几帳面なまでに分類されているのが、
ひと目でわかる。
下に詰まれた本の上には「動かさないで下さい」と書かれた紙が置かれ、
ちょっとした緊張感が漂う。
で、お目当ての掘り出し物は・・・ちょうど私の背の高さのあたりに、
値段と“○○○部限定”と書かれた腰巻を着けて並んでいた。
言うまでもなく購入。

その内容はここでは言えませんが、過去の日記にヒントが・・・?
ともかく、野球には全く関係が無いということだけ
報告させていただきます(^^;

そんなこんなで、新丸子から都営三田線へ直通する電車に乗り、
神保町に寄り道もしつつ水道橋へ。
まずはバルコニー席の住人となっている友人の顔を見に上へ上がって
第一試合終了の瞬間を見届けてから、第二試合のスタメン発表直前に特別席へ。
来年は一日だけでもバルコニーで観ようかな・・・?


◇第77回都市対抗野球大会 第3日・1回戦◇

《第一試合》 横須賀市・日産自動車 3−2 太田市・富士重工業

(着いた頃にはほとんど終わっていたのでスコアは省略します。)

《第二試合》 豊田市・トヨタ自動車 6−1 長崎市・三菱重工長崎

N 001 000 000=1 H5 E1
T 001 400 01X=6 H8 E0


長船:手嶋、玉城、山口、山中−工藤、杉野   トヨタ:服部、上野−二葉

【HR】松尾(長船・3回ソロ)

3回表、松尾大吾の本塁打で三菱長崎が先制すると、
その裏トヨタは佐野比呂人の適時打で同点に追いつく。
トヨタは4回裏、山井晃男の安打を足がかりとして
福田康一の内野安打(+失策)で2点を奪い、
東忠克(三菱重工名古屋)の二塁打でさらに2点を追加した。

トヨタの先発・服部泰卓は回を追うごとに調子を上げてきたようで、
8イニングを投げて9個の三振(4回以降は毎回)を奪っている。

この試合の3回裏、二葉祐貴の外野への飛球をめぐって、
センターの柴田哲也とライトの開田博勝が交錯。
開田は担架で運ばれたがしばらくして復帰、トヨタの応援席からも拍手が。
しかし、佐野の適時打を処理した際に再び倒れた。
試合終了後の挨拶で、チームメイトに肩を借りながら出てきた開田の姿。
強く印象に残った。

三菱長崎の『錨を上げて』の生演奏を耳にすると、
「都市対抗に来てるんだなぁ」という実感が妙に沸くのはなぜだろう(笑)
ステージには“長崎さるく博”のキャラクターも上がって、
『ダッシュ三菱』の振り付けを真似していたのが個人的にツボだった。
いっぽうトヨタだが、あれほどアップテンポな『とんぼ』は他では聞けないと思う。
チアスティックの音に吹奏が負けていないのはさすが。


《第三試合》 大垣市・西濃運輸 1−0 北九州市・JR九州

J 000 000 000=0 H5 E0
S 000 001 00X=1 H4 E0


JR九:小松聖−中野   西濃:佐伯、田中謙−松本

【HR】清原(西濃・6回ソロ)

JR九州の先発が小松聖ということで、
ネット裏にはスカウトとカメラマンが大集結。
西濃の先発はルーキーながら昨年の神宮大会を制した佐伯尚治。
投手戦を期待していたのだが・・・。

1回表裏とも得点圏に走者を置きながら得点ならず。
JR九州が三者凡退に終わればその裏の西濃も、と
付き合いの良い?試合展開。
点が入らないわりには球数が多く、さほどスムーズでもなかったが
お互いの守りあいが続く。
小松は以前にも観たことはあるが、佐伯は今日が初めて。
球の出所がわかりにくいサイドスローである。

「こんな試合は一発で決まったりするよね」と誰ともなしに言っていたところ、
6回裏1アウトで清原孝介がレフトスタンドへ打球を運ぶ。
あっけなく均衡が破れた。

8回表、JR九州は1アウト二、三塁の好機を得たが後続なく、
力投する小松を打線が援護できないままに終わった。
一日で九州勢共倒れは、私にとってはかなり複雑な心境だった。

この両チームとも、初戦で散るには惜しいと思ったのがその応援。
西濃の『GOGO西濃』はもっと聞きたかったし、
JR九州の駅員姿でのパフォーマンス(4回表)も楽しかった。
これはかなり前の日記でも書いたかも知れないが、JR九州のマイクのお姉さん。
あの声はヤミツキになります(笑)
また大阪ドームにも来て欲しいなぁ。
謎の集団。
←東京都・JR東日本の人文字

白と緑の布をヒラヒラさせて、

立体的に見せていました。

朝8時に伊丹を出発する飛行機に乗ろうと思えば、
私の場合は6時30分には自宅を出ておかねばならない。
前夜は整理しなければいけないこともあって1時まで起きていたにもかかわらず、
当日は5時に勝手に眼が覚めてしまった。
それだけ気がはやっていたのか。

◇第77回都市対抗野球大会 第2日・1回戦◇

《第一試合》 大阪市・日本生命 3−1 鹿嶋市・住友金属鹿島

N 100 010 100=3 H8 E0
S 000 001 000=1 H6 E0


日生:国安、下野輝、山脇、土井−藤田   住金:荻野、大林−衣川

【HR】多井(日生・7回ソロ)

4回表途中から観戦。
試合にはもう少し早く着けるかと思ったが、
コインロッカーを探すのに少々手間取ったので。

いつもお世話になっている東京の“師匠”が確保してくれた席は、
ネット裏のやや三塁側。
住金鹿島を応援している人が大多数を占める中、
日生のウチワをお構いなしにパタパタさせながら観戦。

6回裏、住金鹿島・松本卓の犠飛で1点差に迫られた日生は、
その直後に多井清人のバックスクリーンへの本塁打で再びリードを広げる。
7回途中から、先発の国安則至のあとを下野輝章、山脇大輔と小刻みにつなぎ、
最後は土井善和が締める磐石のリレーだった。

応援の人数では住金鹿島のほうがかなり多かったが、
チアスティックの音が大きすぎて応援の演奏がよく聞き取れなかった。


《第二試合》 東京都・NTT東日本 5−1 高岡市・伏木海陸運送

F 100 000 000=1 H7 E2
N 004 000 10X=5 H9 E0


伏木:阿部、橋本、山崎、江尻−坂林   NTT東:上野、岡崎、黒田−上田

【HR】?阪(N東・7回ソロ)

1回表、伏木は大城祐二(TDK千曲川)と河村洋の2本の二塁打で1点を先制。
大城のそれは試合開始直後の初球をレフトへ運んだもので、
N東のレフト・北道貢がどことなく慌てていたように見えた(笑)

1点をリードされたN東は、3回裏に飯塚智広の犠飛でまず同点、
平野宏、清水晃(鷺宮製作所)の適時打で4点を挙げてリード。
7回裏には?阪行俊(シダックス)の本塁打でとどめを刺す形になった。

N東は7回表2アウトから岡崎淳二(鷺宮製作所)が登板。
以前から岡崎の投球に心酔している私にとっては、
これだけでも観に来た価値があった、というもの。
(日生ファンの友人にとっては鬼門らしいのだが)

伏木は攻撃前にほぼ毎回『ビバワセダ』を演奏するなど、
基本的には早稲田スタイルの応援。
そんな中で『チャンス法政』が出てくるとちょっとずっこけてしまう我々(苦笑)


第二試合が2時間半ほどで終わる良いペースだったので、
インターバルを利用して今回の宿へチェックインをしに行く。
東京ドームから南へ数分の好立地。
部屋で軽く頭を洗って出てきても第三試合の開始前に到着できた。
そうこうしているうちに、顔見知りの姿が少しずつ増えている東京ドーム(笑)


《第三試合》 東京都・JR東日本 4−0 広島市・三菱重工広島

M 000 000 000=0 H7 E1
J 100 000 03X=4 H7 E0


広製:岡、岡崎、山村−松島   JR東:斎藤貴、森福−澤

【HR】中尾(JR東・1回ソロ)

1回裏、JR東日本は先頭の寺内崇幸、市場靖人が続けてアウトになったものの
この2人だけで三菱広島の先発・岡政裕(倉敷オーシャンズ)に
20球近くを投げさせる粘りよう。
そして3番の中尾敏浩がレフトへのソロ本塁打で早々と先制点。

しかし、それ以降の岡は、粘られても走者を出しても巧みな投球で
追加点を許さなかった。
松島裕一との、倉敷オーシャンズからの補強バッテリーが光る。
6回から投げた二番手の岡崎敦男もよくしのいでいたが8回裏に捕まり、
澤文昭に適時二塁打を打たれたところで降板した。

相変わらずの大動員を見せるJR東日本の応援席で、
一箇所だけ不思議な空間があった。
みんな黄色と緑のチアスティックを持って応援している中、
レフトスタンドのそこだけはそれらしきカラーも、動きも見られない。
しばらく頭の中で謎が渦巻く状態だったが、
“JR”の人文字ができるのを見て、なるほど〜、と。
ご苦労さまでした。

終了後は1年ぶりで夜の西麻布。
今年は現地更新をしませんでしたが、それだけ飲んだ、ということで(汗)
仕事帰りに行ってきました。
下段の内野自由席はほぼ満員だったものの、
知人のご好意により三塁側のいつものエリアで観戦。

◇パシフィック・リーグ公式戦@大阪D◇

福岡ソフトバンクホークス 1−0 オリックスバファローズ

簡単に言えば、

*新垣渚が8イニング無失点の好投

*9回表、田上秀則が左犠飛でようやく1点

*9回裏は馬原孝浩がどうにかピンチを切り抜けて

*柴原洋がウイニングボールをキャッチ

と、今日は或る意味“九州共立大学Day”。
最後は半分こじつけですが(^^;

何回の攻撃だったかは忘れたものの、
一塁でのジャッジに森脇浩司監督代行が珍しく長めの抗議に。
そのとき、レフトスタンドからは・・・

♪それゆーけもーりわきー ボールに食らいつけ〜

森脇の現役時代のヒッティングマーチが流れてきた。
こういう使い方もありか(笑)

WASEDAの栄光。

2006年8月21日 野球
第88回全国高等学校野球選手権大会は、
西東京代表・早稲田実業学校高等部が決勝戦の再試合を制して幕を閉じた。
深紅の大優勝旗を27回目の出場にして初めて掴んだ、ということになる。

早実は第1回大会から全国大会(当時は豊中)に出場。
戦前の東京予選では不参加の年があったものの、
夏の大会はほぼ皆勤とも言える輝かしい歴史を持っている。
センバツでは優勝経験はあっても、
夏の制覇は何度も挑戦しながら阻まれ続けてきた。
まさに悲願の優勝である。

今大会、私は甲子園で早実の試合を4回観たことになる。
(別にオッカケではありません)
さらに言えば、センバツも含むと早実の応援を5回味わったことになる。
今日は仕事で観ていないので、
昨日の応援が最も凄かったとしか私としては言いようがないのではあるが。
甲子園に神宮の応援が引っ越してきたよう、という形容が何度となくされたはず。
厳密に言えばちょっと違うのだけど。

早実の応援では、校歌や応援歌の歌詞を書いたボードが最前列に掲げられる。
その中で、これまで歌われることのなかった歌詞のボードがあるのを、
実はセンバツのときに見つけた。
それは、早慶戦で勝ったときに限って歌われる学生歌『早稲田の栄光』。
閉会式後に演奏されたかも知れないが、
TVの中継は閉会式で終わったので確かめようがない。
昨日は駒苫側に座りながらも、それを少しだけ期待していたのだが。
べつに『人生劇場』でもいいぞ(笑)


ところで、早実が優勝したことでちょっと思い出したのが。


*2006年夏・2回戦 早稲田実業(西東京) 11−2 大阪桐蔭(大阪)

*2006年春・1回戦 横浜(神奈川) 1−0 履正社(大阪)

*2005年夏・準決勝 駒大苫小牧(南北海道) 6−5 大阪桐蔭(大阪)

*2005年春・1回戦 愛工大名電(愛知) 2−0 大産大附属(大阪)


大阪の代表に勝った高校が4季連続で全国制覇したことになる。
果たして来年のセンバツは・・・?
甲子園の夏、未だ終わらず。
←今日の甲子園のスコアボード

「この試合は大会規定により
   15回打ち切り
引き分け再試合となりました」
の文字が。

◇第88回全国高等学校野球選手権大会 第15日・決勝◇

駒澤大学附属苫小牧高校(南北海道) 1−1 早稲田実業学校高等部(西東京)

駒大苫 000 000 010 000 000=1  H7 E1
早  実 000 000 010 000 000=1 H10 E1


駒大苫:菊地、田中−小林   早実:斎藤−白川

【HR】三木(駒大苫・8回ソロ)

今朝の新聞では、開門は午前10時と伝えられていた。
しかしそれよりもかなり早く、8時40分開門という異常事態。
10時50分頃にはすべての入場券が売切れてしまった。

実は、昨日の時点ではまだ決勝を観に行けるかどうかはわからず、
昨日から甲子園入りしている友人にも、決勝の観戦については名言しなかった。
それがどうにかメドが付いたので、
朝から並んでいるはずの友人にどこでも良いから入場券の購入をお願いした次第。
一塁側のちょうど日陰になる席も確保しておいてくれて、感謝感激。

試合開始からまだ2時間以上もあるというのに、
三塁側の早実応援席は応援練習で盛り上がっている。
まだ応援団旗が揚がっていないな、と思ったら、
まるで早慶戦の開始前のセレモニーのように、
ファンファーレとともに2本のエンジの旗がアルプス最上段に揚がった。
試合開始までにはいつの間にか1本になっていたが。

駒苫は、1回表先頭の三谷忠央の安打と幸先良く攻撃をスタートさせたはずが、
それ以降は四死球と失策でしか走者が出ない。
4回表、四球で出塁した本間篤史が2つも盗塁を成功させるなど、
得点の糸口を掴もうとするがそれがなかなか遠い。
一方、早実も毎回のように出塁はするものの効果的な当たりが出ず、
7回まで0−0の攻防が続く。

8回表、駒苫は1アウトから三木悠也がバックスクリーンへの本塁打。
一塁側全体が大騒ぎに包まれる中、指を天に突き上げながら塁を回る。
ようやくもぎ取った先制点。
しかしその裏、早実は同じく1アウトから桧垣皓次郎が左中間への二塁打。
中継の処理を誤る間に桧垣は三塁を陥れた。
続く後藤貴司がセンターへの大きな飛球、これが犠飛となって1−1の同点。
外野〜アルプス〜三塁にかけて、スクラムを組んでの『紺碧の空』の大合唱が、
まるで激しい波を打つかのように迫ってくる。

試合は延長戦へ。
早実・斎藤佑樹は冷静に、駒苫・田中将大は熱く。
どちらも譲らぬ投手戦が続く。

13回裏1アウト、早実は川西啓介がセーフティーバントを決めて出塁。
犠打で二塁へ進むと、田中は次の桧垣への初球がワイルドピッチ。
2アウトながら三塁に走者を置く予断を許さない場面。
ここで2人を敬遠で歩かせて満塁策を選択すると、
船橋悠を二塁ゴロに打ち取って絶体絶命のピンチを回避した。

延長14回、15回になっても、斎藤の球威は衰えを見せず、
140km/h台の球速がスコアボードに表示されるたびに周囲からどよめきが。
1回戦からほとんどひとりで投げているにもかかわらず、
観ているこちらが「大丈夫か?」と思ってしまうほど。
15回表2アウト、本間篤史を空振りの三振で終えた勝負は、
文字通り身体が震えるほどだった。

その裏、早実は小柳竜巳が四球で出塁したものの、
2アウト後に後藤貴司が二飛に倒れ、勝敗が付かずに試合終了。
終了後の校歌が流れない決勝戦。
拍手がしばらく鳴り止まなかった。

決勝戦の引き分け再試合は、1969年の第51回大会、
松山商業(愛媛)vs三沢(青森)以来ということになる。
当時の私は1歳(誕生日を迎えていないので)だから覚えているはずも無いが。
歴史に残る一戦になったことは間違いない。

再試合は明日、13時開始。
1日休養日を設けてからでも良いような気もするのだが・・・。
友人は今日の飛行機と明日の予定をキャンセルして、
これから宿を探しにまわるとか言っていたが、大丈夫か(笑)
私は明日は仕事なので観に行けないのが残念である。
鹿工に萌えた夏(笑)@甲子園。
←今日の甲子園

この夏初めての一塁特別自由席。
(5回裏、鹿児島工業の投手が下茂から榎下に交替したところ)

ギッシリ満員でした。

午前8時前。
兵庫県阪神地方に大雨洪水警報発令というテロップがTV画面に流れた。
前日からお天気が心配されたが、まさか警報が出るとは。

とりあえず、第一試合開始の1時間前には甲子園に必着という目標のもと、
身支度を整える。
多かろうが少なかろうが、雨が降るのはほぼ確実のよう。
銀屋根の下の席は空いていないにしても、
傘を差しても後ろの邪魔にならない席が確保できれば。

9時50分頃、甲子園駅到着。
中央特別自由席と三塁アルプス席の売り切れを知らせる声を聞きながら、
一塁特別自由席券を購入。
10時30分頃にはすべての入場券が売り切れたとのこと。
凄いなぁ・・・。

◇第88回全国高等学校野球選手権大会 第14日・準決勝◇

《第一試合》
 駒澤大学附属苫小牧高校(南北海道) 7−4 智辯学園和歌山高校(和歌山)

和智弁 120 100 000=4  H8 E2
駒大苫 401 020 00X=7 H10 E3


和智弁:松隈、竹中、芝田−橋本   駒大苫:菊地、岡田、田中−小林

ある程度の打撃戦は覚悟していたが、
両校の先発投手が、ともに3分の2イニングで交替するという状況までは
予想できなかった。
1回裏、駒苫で昨年から4番を打っている本間篤史の適時三塁打で同点。
失策と山口就継の適時二塁打で突き放し、智辯和歌山の先発・松隈利道をKO。
初回からチャンステーマ(駒大コンバット)の勢いが止まらない。
駒苫の選手はみんなバットが良く振れている気がする。

2回表、古宮克人の左中間二塁打で智辯和歌山は1点差としたが、
開始からこの回を終わるまでに45分を要している。
社会人の試合かと思わせるほど。

駒苫のエース・田中将大は2回途中から登板。
いきなり一塁への牽制球で走者を刺して場内を沸かせる。
ワンバウンド気味の球があったり、投げてから身体が横に流れたりで
ちょっとどうかな・・・と思ったが、智辯和歌山の打者が田中を助けてしまう形に。

一塁側からは田中の表情はわからないが、
イニングが進むにつれ、球に気持ちを乗せているかのような
気迫のこもった投球を見せ、次々と三振を奪って行く。
やはり凄い投手である。

《第二試合》
 早稲田実業学校高等部(西東京) 5−0 鹿児島工業高校(鹿児島)

鹿 工 000 000 000=0 H3 E1
早 実 310 000 01X=5 H8 E1


鹿工:下茂、榎下−鮫島   早実:斎藤−白川

【HR】後藤(早実・1回3ラン)

最初にも書いたが、私が座っていたのは一塁側(イエローシート)。
今日の一塁側は最初から鹿児島アクセントの言葉が充満していた。
私の今日の気持ちとしては、鹿工(ろっこう)を応援したい立場である。
早実の応援も好きではあるのだが。
2回戦(vs高知商業)で観た榎下陽大の投球ぶりが少し気に入り、
3回戦(vs香川西)をTVで観てさらに気に入ったもので。
スピードガンでは130km/h台そこそこ出るぐらいなのだが、
ストレートがそれ以上に速く見えるところと、いかにも薩摩隼人の風貌。
“萌え”、という表現は少し違うけど(笑)

1回裏、早実は死球と四球の走者を置いて後藤貴司が右中間へ3ラン。
鹿工の先発左腕・下茂(しも)亮平の立ち上がりを攻める。
2回裏には小柳竜巳の適時二塁打でさらに1点を追加。

早実の斎藤佑樹は速いテンポで次々と投げ込んでくる。
制球も良く、鹿工の打者が完全にその術中にはまっているかのよう。

6回表、2アウト一塁で今吉晃一が代打に送られた。
それだけで場内から割れんばかりの拍手。
打席に立って一声雄叫びを上げるとさらに拍手が起こるのは、
水戸泉の塩撒きか高見盛の気合入れのときにも似た光景。
バットを短く持って斎藤と対し、粘りを見せたが最後は空振り三振。
チャンスを逸したにもかかわらず味方からも大きな拍手が起こるのは珍しい。
ええキャラクターやなぁ(笑)

鹿工打線は最後まで斎藤を攻略することができず。
「みんなの願い、全国制覇!」の声援がこだまする中で、
期待の4番・鮫島哲新が三振に倒れてゲームセット。
試合終了後、一塁アルプススタンド前へ向かう選手たちの先頭を走っていたのは、
やっぱり今吉晃一。
しかもそれは試合に勝ったあとのような走りかた、というか飛び上がっていた。
敗れた悔しさよりも、ここまで戦えたんだ、という充実感が溢れていた。

鹿工は今大会が甲子園初出場ながら、
大きな存在感を示して堂々のベスト4。
参考までに、選手権大会が49代表になって以降、
49番目に登場した高校が準決勝まで勝ち進んだのはこれが初めてである。

さぁ、明日はいよいよ決勝戦。
今日に続いて満員になりそうな予感が。
観に行くかどうかは体調と相談のうえ・・・?
◇第14回全京都大学野球トーナメント大会 第2日・1回戦◇

《第一試合》 京都産業大学 6−0 京都府立大学

《第二試合》 同志社大学 6−1 京都創成大学

《第三試合》 京都教育大学 3x−2 京都大学

京都大 010 100 000=2  H8 E3
京教大 000 100 002=3x H7 E4


京大:天満、川添、尾藤−吉村   京教:高淵−山崎

午後半日休暇→月例の通院→西京極、という流れで15時20分過ぎ。
今日はスコアは付けず、出場選手のチェックぐらいにとどめておいたので
非常に気楽な立場で4回表から観戦(笑)

4回表、捕手の二塁への牽制球が逸れ、
外野手が処理をもたつく間に京大は2点めを拾った。
聞くところによると2回表の先取点も失策絡みとのこと。

その裏、京教大はノーアウト一、三塁。
田尻明宏(4・熊本西)の犠飛で1点。

京教大の先発・高淵成史(2・岡山城東)は、
時々マウンドで雄叫びを上げるような気合のこもった投球。
フォームがキビキビとしている。

6回裏、京教大が2アウト一、三塁で同点の場面を迎えると、
京大は天満誠司(3・茨木)から川添達郎(4・土佐)にスイッチ。
後続を断って1点差のまま回は終盤へ。

京教大は9回裏に1アウトから3連続安打で満塁にすると、
藤原康太(2・社)が内野ゴロ。野手がこれを大きく弾く間に同点に追いついた。
ここで川添は降板、エースの尾藤陽介(3・新居浜西)がマウンドに上がったが、
寺嶋祐介(3・膳所)がフルカウントから四球を選び、押し出しでサヨナラ勝ち。

京大のスタメン、3番レフトの宗平雅己は1回生(立命館高校)。
1回生ながらこの打順を打っているということは、
秋のリーグ戦でもかなり出場機会があるかも知れない。
今度はもっとよく観ておこう。
乱打戦@千里山。
←大阪府吹田市・日本生命千里山グラウンド

5回裏、廣瀬亮(NTT西日本から補強)がライトへの安打。

これで先発全員安打達成。
まだ5回なのに。

◇オープン戦(都市対抗壮行試合)◇

大阪市・日本生命 15−8 京都市・日本新薬

新 薬 240 200 000= 8 H13
日 生 301 520 31X=15 H22


新薬;田中、貴志、村田−桑原、堂前  
日生:国安、下野輝、井前、新家、矢田(デュプロ)−藤田、佐久間

【HR】
藤谷(新薬・1回2ラン)
保田(新薬・2回2ラン)
及川(日生・3回ソロ)
田中(日生・4回3ラン)
澄川(日生・5回ソロ)
藤田(日生・5回ソロ)
佐々木勇(日生・8回ソロ)

あくまでもオープン戦なので詳細は省略。

今日の日生は赤いユニフォームだったが、
脇腹部分が白くないので練習用だと思われる。
補強選手のユニのネームは、“H.MISONO”(味園博和=デュプロ)のように
3人ともファーストネームのイニシャルが付いていた。

数え間違いがあるかも知れないが、
広いはずの千里山グラウンドに7つのアーチがかかり、
3時間の間に両チーム合わせて35安打が飛び交う乱打戦。
日生の5番・石田拓郎は5打数4安打、
それも本塁打が出ていればサイクルヒットだった。

4回裏、日生が田中啓嗣の本塁打など7本の安打で逆転し、
5回に投手が下野輝章に替わってからは新薬の当たりが止まった。
(新薬の13安打のうち11本は4回までに出ている)
下野輝は2イニング、残りを3投手が1イニングずつ。

この試合で面白かったシーンは、2回表の新薬の攻撃中。
松本雅彦、森川欽太に続けて適時二塁打が出たあと、
保田裕久がレフトへ2ランを放つ。
森川と保田がベンチ前で選手らに迎えられているとき、
森川は何人もの選手に頭をはたかれる手荒い歓迎を受けていた(笑)
そういうキャラなんやろなぁ。
満員御礼@甲子園。
←今日の甲子園

ネット裏、記者席の上から。

今日一日座っていたのはさらにもう少し斜め上。
柱がどうしても視界に入るので、
第四試合6回表開始前に降りて1枚だけ撮影。


午前8時20分、中央特別自由席の券はまだ売っていたが、
8号門にはすでに“満員”の札が掛かっていた。
銀屋根の下は場所によっては柱が邪魔になるものの、
4試合をずっと屋根の外で観ることを思えば、贅沢は言えない。

◇第88回全国高等学校野球選手権大会 第7日・2回戦◇

《第一試合》 帝京高校(東東京) 10−2 如水館高校(広島)

帝  京 110 000 035=10 H15 E0
如水館 000 001 100= 2  H6 E0


帝京:大田、垣ヶ原−我妻、鈴木
如水館:奥川、山根、奥川、山根、水野、長田、山根、峠−柚木

【HR】不破(帝京・1回ソロ)、中村(帝京・8回ソロ)、塩沢(帝京・8回ソロ)、雨森(帝京・9回2ラン)

朝の眠気を醒ますような、帝京・不破卓哉の先頭打者本塁打で
大会第7日の幕が開いた。

帝京は3回までに安打本を数えながら、
2回表に犠飛で2点目を奪ってからはなかなか突き放すことができなかったが、
7回裏同点に追いつかれてから再びその打棒が眼を醒ました。
8回、9回と3本の本塁打を含め、8安打を集めて圧勝。

帝京の吹奏のメンバーが思っていたよりも少なかったような気が。


《第二試合》 香川西高校(香川) 2−1 日本文理高校(新潟)

香川西 000 002 000=2 H10 E2
文  理 000 000 010=1  H8 E1


香川西:豊岡−ウラム   文理:横山、栗山−田沢貴

香川西の先発・豊岡竜太は、100km/hに満たないような緩い球を時折混ぜて
打たせて取るタイプの投手。
捕手のウラム・エフェレディンとの息もぴったり。

何回の守備だったかは忘れたが、マウンドの豊岡を中心に内野陣が集まったとき、
外野でもセンターに三人とも固まって何か話をしていた。
そして、マウンドの輪が解けるのとほぼ時を同じくして、
外野の三人が人差し指を上に向けるポーズを内野に示して守備位置に散った。
何気ないシーンだが、このチームはよくまとまっているんだなぁ、と思えるような。

日本文理の応援はセンバツでも見たが、今日はテキーラは聞かれなかった。
編成の最上段に陣取るスネア、ドラム隊が圧巻。
香川西の吹奏は見たところ年齢層が広そうな感じ。
『こんぴら船々』をアレンジした曲があったのは、いかにも西讃のチームっぽい。



《第三試合》 鹿児島工業高校(鹿児島) 3−2 高知商業高校(高知)

鹿  工 000 200 100=3 H11 E2
高知商 020 000 000=2 H11 E0


鹿工:榎下、下茂−鮫島   高知商:中平、小松−山下

お互い2ケタ安打ながら意外に点は入らず。
共に得点機を好守に阻まれるシーンもあり、
最後まで眼を離せぬ展開に。

鹿工(ろっこう)の先発・榎下陽大は、
少々荒れ気味ながら球持ちがなかなか良いように見えた。
3回表に連打で2点を先制されるも、8イニングで奪三振8はたいしたもの。

高知商業は9回裏に同点、或いは逆転サヨナラの場面が。
5番の溝渕悠人が今日4安打と大当たりなので、回ってきたら・・・と思ったが、
それまでに反撃が封じられて鹿工が逃げ切り勝ち。

一塁側の鹿工応援席は超満員、紫の波がこちらまで伝わって来るようだった。
高知商業の『よさこい』に対し、鹿工は『鹿児島おはら節』。
郷土色豊かで結構結構(笑)


《第四試合》 早稲田実業学校高等部(西東京) 11−2 大阪桐蔭高校(大阪)

早  実 104 001 032=11 H13 E1
大桐蔭 002 000 000= 2  H6 E0


早実:斎藤−白川   大桐蔭:石田、松原、那賀、中道−岡田、小山

【HR】船橋(早実・3回3ラン)、小杉(大桐蔭・3回2ラン)、川西(早実・8回2ラン)

1回戦で横浜の川角謙を打ち崩した大阪桐蔭だが、
今日は3回裏の小杉太郎の本塁打以外長打がまったく出ず。
早実・斎藤佑樹の術中にはまっていた。

この試合のハイライトは斎藤と中田翔の対決。
斎藤は例え一塁が空いていても逃げることなく堂々と立ち向かい、
中田から3個の空振り三振を奪った。
結果はともかく、これだけでも今日は観に来た価値がある。

一塁アルプスから『紺碧の空』が得点のたびに銀屋根に響き渡る。
応援のボリュームといいまとまりといい、
早実は試合だけでなく応援でも大阪桐蔭を圧倒していたと思う。


一方の大阪桐蔭の応援については、
このままの勢いで書くと非常にキツい内容になりそうなので、
時期を改めて・・・。
魅惑のサイドスロー@甲子園。
←今日の甲子園

曇り空で少々早く?
手元の時計で17時02分(4回裏終了後)に点灯。


午後から休みを取り、郵便局などで用を済ませたあと甲子園へ。
甲子園駅東口から、三塁アルプスの上に靡く甲府工業の応援団旗が見える。

入ったときには第三試合の9回表、甲府工業が1アウト満塁の場面を迎えていたが、
二塁ゴロ併殺で試合終了、4−2で東洋大姫路が勝った。

適当な場所に移動して第四試合を観戦。

◇第88回全国高等学校野球選手権大会 第6日・2回戦◇

《第四試合》 
  福岡工業大学附属城東高校(福岡) 4−0 専修大学北上高校(岩手)

専  北 000 000 000=0 H5 E1
福城東 020 020 00X=4 H8 E1


専北:小石−瀬川   福城東:梅野−宇都宮


昨年7月17日のこと。
福岡・春日公園球場で福工大城東の試合を観た。
その内容は日記にも書いたのでここでは省略するが、
私のメモでは福工大城東の投手は“梅野”と書いてある。
福岡大会のパンフレットが売り切れのために入手できず、
近くのお客さんにお願いして少しだけ見せてもらいメモしたものだが、
ベンチ入りしている選手がパンフレットどおりで無い可能性もある。
おまけに私の席は場内放送がよく聞こえない位置だったし。
あとで朝日新聞のHPで結果を確認したら、梅野ではなかったのだが・・・
右のサイドスローで、コントロールが良かったことは確か。

そんなこともあって、
今年の福工大城東のエース・梅野無我は観ておきたかった。
福岡大会では6試合47イニングを投げて失点3という素晴らしい成績。
2回表、内野安打と2つの四球で2アウト満塁となっても、
次の打者を見逃し三振に打ち取って得点を許さず。
その最後の球が何とも言えぬ絶妙のコースで、思わず感嘆の声が出る。
テンポ良くストライクを先行させ、打者に付け入る隙を与えないような投球で
5回以降は二塁を踏ませなかった。

福工大城東は1番の小林大亮が3安打。
得点には絡まなかったが、6回表の好判断で得た二塁打にはセンスの良さが。
(友人の話によればNTT北海道の小林周平の弟とのこと)

専大北上のエース・小石貴也は2回裏に失策で不運な先制点を与え、
5回裏は2アウトを取ってから出した走者を長打で還されて合計4失点だったが、
長身から投げ下ろす直球はなかなかの威力。フィールディングも良かった。



専大北上のアルプスには、大きく“S”と染め抜かれた緑の応援団旗が。
ひとめで専修大学とわかるあの書体である。
パッと見たところ80人を越える吹奏が陣取っていて、
試合前と5回終了後のグラウンド整備中に『スパニッシュ・フィーバー』を演奏。
打者ひとりひとりにテーマ曲を用意しているのは別に珍しくはないが、
2番・津田嶺での『TRAIN-TRAIN』の替え歌の大合唱、
4番・日山雄也での『ドラゴンクエスト3・戦闘のテーマ』は振り付けとともに
非常に盛り上がっていた。

福工大城東は選手ごとのテーマを決めている様子はないようだが、
曲を替えるタイミングも無駄な間を空けないのはさすが。
『情熱大陸のテーマ』が良い。



で、この試合の応援で意外だったのが、
7回表攻撃中にお互いのエール交換が成立したこと。
表にエールを送られたらその裏に返すものだと思っていたのだが、
ひょっとしたら事前に打ち合わせしていたのかも知れない。
ただでさえきちんとしたエール交換が珍しくなりつつある甲子園で、
今日のような光景はとても心地良く思えた。
仕事から帰ってきて、TVの高校野球中継を何気なく流していた。
第4試合・日大山形(山形)vs開星(島根)。

日大山形の7回表の攻撃前、
一塁アルプス席から「日に日に新たに〜」と、日本大学の校歌が。
日大山形は「ボーイズビーアンビシャス」で始まる独自の校歌を持っているが、
7回には日大校歌を歌うのが伝統、というか通例なのだろうか。

それで思い出したのが、同じ日大の附属校である日大藤沢(神奈川)。
日大藤沢も甲子園では7回に日大校歌を歌っていた。
日大藤沢の応援はとても個性的で面白いのだが、
その7回だけはなにやら荘厳な雰囲気すら漂っていた。
(得点時には応援歌『輝く日大』と校歌のメドレーだったと思う)

ついでながら、1998年の甲子園での関大一高(大阪)も、
7回には関西大学学歌を歌い、
98年春決勝のあとでは大学の『逍遥歌』まで演奏された。

一方、早稲田大学の系属である早稲田実業の場合は、
その応援に大学の校歌『都の西北』が登場することは全くない。
大学では得点時の『紺碧の空』の替わりに、
校歌の一部をテンポアップして歌うこともあるのだが、
昨日のような大量得点の試合でもそれはなかった。
チャンスパターンや応援歌(『精悍若き』など)は大学と同じでも、
そこはちゃんと守るべき領域というものがあるのだろう、と思ったりする。

附属校であってもそれぞれである。


甲子園に流れる日大校歌で思い出したのがもうひとつ。
アメリカンフットボール東西学生王座決定戦・毎日甲子園ボウルでの
日大フェニックスである。

私がアメリカンフットボールを観に行くようになったころには、
関東はすでに法政の黄金時代。
日大は関学との定期戦ぐらいでしか関西に来なくなった。
しかし、甲子園ボウルのTV中継で観ていた日大の印象は強い。
あの赤の上下のユニフォーム、得点時に演奏される日大校歌の旋律が、
憎らしく、しかしカッコ良く思えたもの。
いつか日大フェニックスを甲子園で見たいと思っているのだが・・・。
(前監督・篠竹幹夫氏のご冥福をお祈りします)
88回めの夏、開幕!@甲子園。
行ってきました甲子園。

しかも開会式から。

8時30分の時点で中央特別自由席は売り切れだったので、
風通しの良さそうなこの位置にて、最後まで。

三重(三重)のユニフォームが、中京大中京(愛知)っぽくなっていた。
同じ梅村学園だからといってここまで揃えなくても・・・。

その三重の中村浩樹主将が選手宣誓。
校訓の“真剣味”という言葉をしっかり入れていた。


◇第88回全国高等学校野球選手権大会 第1日・1回戦◇

試合の詳細は各所で紹介されているので、私なりの視点で簡潔に・・・?

《第一試合》 高知商業高校(高知) 10−7 白樺学園高校(北北海道)

白  樺 222 010 000=7  H12 E1
高知商 022 104 01X=10 H14 E1


白樺:中川、大竹口、中川−森、板垣   高知商:中平、小松−山下

※白樺学園の捕手はスタメン発表では森卓也だったが、
試合前のシートノックで負傷のため板垣亮司が最初から守備に。

【HR】筒井(高知商・3回2ラン)、前田(高知商・6回2ラン)

一塁側・高知商業の応援席には、「報本反始」と書かれた横断幕が。
応援の様子も良い意味で今っぽくない。
3回裏の攻撃で『よさこい鳴子踊り』のメロディーが流れ出すと、
それに乗じるかのように4番の筒井和哉が大会第1号本塁打を叩き込んだ。

『よさこい』の勢いは6回裏にも。
前田竜太の2ランなどで序盤の劣勢を跳ね返した。


《第二試合》 早稲田実業学校高等部(西東京) 13−1 鶴崎工業高校(大分)

早  実 112 012 042=13 H18 E1
鶴崎工 000 000 010=1  H3 E4


早実:斎藤、塚田、斎藤−白川   鶴工:池田、和田−山内

対面から早実の応援を見ていたが、さすがに迫力十分。
今日は応援歌『紺碧の空』を何度聞いたことだろう。
鶴崎工業は1回のタイムリーエラーでの失点を挽回することができないまま。
8回裏内野ゴロの間に1点を取るのがやっとだった。

第一試合の途中では空席もそこそこ見られたが、
第二試合の終盤から続々と観客が入ってきて、ほぼ満員の状態に。

《第三試合》 大阪桐蔭高校(大阪) 11−6 横浜高校(神奈川)

横  浜 100 010 013=6 H10 E4
大桐蔭 000 200 45X=11 H15 E2


横浜:川角、西嶋、落司、浦川−福田   桐蔭:石田、松原−岡田、小山

【HR】謝敷(桐蔭・7回3ラン)、中田(桐蔭・7回ソロ)、越前(横浜・9回2ラン)

大阪桐蔭の二塁手・謝敷正吾。
昨年夏に観て以来ちょっとお気に入りの選手なので、やはり注目してしまう。
今日は不運な当たりもあってなかなか出塁できないが、
守備では2つの併殺に絡むなどいい動きを見せていた。

大阪桐蔭は7回裏、1点を奪い均衡を破ってなお走者を二塁に置く場面で、
4番の中田翔が打席に。
場内から何かを期待する大きな拍手が起こったが、
敬遠ではないものの前の打席と同様ストレートの四球で歩かされた。
「なんだよ〜」とでも言いたげな空気が漂う中、
5番堀拓真が奮起したか、ライトへの二塁打で2点を追加した。

8回裏は山口祥継の二塁打と小杉太郎のスクイズ(記録は安打)で2点を追加し、
1アウト一、二塁でここまで無安打の謝敷。
2球目をうまく弾き返して、バックスクリーン左へ飛び込む3ラン。
その余韻がまだ冷めやらぬうちに、
続く中田が謝敷と同じ方向、しかもその上を行く特大アーチ。
何か凄いモノを見てしまったような気がする。

9回表に横浜は越前一樹の2ランなどで反撃したが及ばず。
しかし、ここまで差の付く試合になろうとは。

大阪桐蔭は人文字も混ぜた応援。
吹奏が昨年夏よりもレベルアップした気がしないでもないが、
もうちょっと曲目に個性が欲しいところ。


この夏、甲子園の売り子メニューに“抹茶氷”“コーヒー氷”)が加わった。
(“氷抹茶”“氷コーヒー”だったかも知れない)
かき氷よりも100円高く(350円)、ミルクをかけて食べる。
かき氷の固まった頭頂部を崩す手間を略したいような人にはお薦めです。
全国高校軟式野球近畿準決勝@今津S。
←滋賀県高島市・今津スタジアム

JR湖西線・近江今津駅から湖国バス「運動公園」下車。
所要時間約15分、運賃100円。

中堅122m、両翼100m。六角形の照明塔が印象的。

箱館山を間近に臨む今津スタジアムは、OBC高島のホームグラウンド。
近江今津駅にもファンクラブ募集のチラシが置いてある。
事前にリサーチして驚いたのが、バスの運賃の安さ。
箱館山へ行く場合は370円だがそれ以外は100円である。
北まわり、南まわりの2つの系統がある循環バスで、
それぞれおよそ2時間に1本のペースで走っている。
近江今津駅から今津スタジアムまでは南まわりのほうが近い。
(帰るときは北まわり)

道路を挟んでのどかな田園風景が広がる。
道と田んぼの間を流れる水は、水路の底がはっきり見えるほど透き通っている。

今津総合運動公園の中をしばらく歩くと今津スタジアムに着くが、
その雰囲気が湖東スタジアムとそっくりなので初めて来た気がしない。
一応社会人の試合も想定はしているのだろうが、
甲賀市民スタジアム同様、スコアボードは選手名の10人表示ができない。
でもネット裏に屋根があるのはとてもありがたい。

スタンド入りと同時に第一試合終了(苦笑)
勝った天理高校の校歌(天理教青年会歌)が流れる。


◇第51回全国高等学校軟式野球選手権近畿大会 1回戦(準決勝)◇

《第一試合》 天理高校(奈良) 2−0 新宮高校(和歌山)

ちなみにこの2校のユニフォーム。
硬式野球部と基本的なデザインは同じだが、
硬式は紫なのに対して軟式は黒、という共通点がある。


《第二試合》 比叡山高校(滋賀) 4−0 平安高校(京都)

比叡山 020 100 010=4 H5
平  安 000 000 000=0 H2


比叡山:北川−矢野   平安:松岡−高浦

今春の近畿大会優勝チーム・平安のユニは硬式とほぼ同じ。
同じくベスト4だった比叡山は硬式が甲子園で度々勝っていた当時のデザインで、
硬式が漢字のユニになった今となっては懐かしい感じが。

比叡山の2回表の攻撃。
2アウト一、三塁で一塁走者の玉井雄大が盗塁を仕掛けると、
三塁走者の矢野浩輝も走って足で先制点を奪う。
大藪翔麻の左中間適時二塁打で玉井も生還、2点をリードした。
4回表にも1アウト一、二塁で一塁走者・高岡瞬がディレードスチール。
挟殺プレーの間に二塁から玉井が本塁を陥れたりと、隙の無い走塁を見せる。

比叡山のエース・北川竜徳は右のオーバースロー。
フォームがどことなくベイスターズの三浦大輔に似ている。
死球は2個あったが四球はゼロ。
球威よりもコンビネーションで勝負するタイプで、
3回裏に2安打を打たれた以外は無安打に抑えていた。

平安のエース・松岡悠之郎も長身から投げ下ろすような右投手で、
比叡山から8個の三振を奪っている。
大事なところでのほんの小さな守りの差が
点差に出てしまったようなゲームだったと思う。

決勝戦は明日10時から今津スタジアムで。
天理が勝てば2年連続11回目、
比叡山が勝てば4年ぶり8回目の全国大会出場となる。

帰路の湖西線車内。
進行方向左側の席に座って琵琶湖を眺めたりしていたが、
気になるのは西大津駅周辺の様子。
内野スタンドが工事中だった皇子山球場はどうなっているか?
・・・以前の皇子山を思えば有り得ないぐらい変わったように見えたのだが。
9月オープン予定とのこと。楽しみやなぁ。
第88回全国高等学校野球選手権大会の組合せが決まった。

その前に。
今日、『週刊朝日・2006甲子園増刊号』を書店で購入したが、
今号から校歌の歌詞が掲載されるようになった。
どうして今までできなかったんだろう。

で、決まった組合せは以下のとおり。
雑感も含めて。

《第1日・8月6日(日)》
#1 高知商業(高知) vs 白樺学園(北北海道)
#2 早稲田実業(西東京) vs 鶴崎工業(大分)
#3 大阪桐蔭(大阪) vs 横浜(神奈川)


第3試合は注目の一戦、1回戦では非常に勿体ない。
大阪桐蔭の投手次第では・・・?
初日から満員になりそうな気もするので、行きたくもあり行きたくもなし。



《第2日・8月7日(月)》
#1 清峰(長崎) vs 光南(福島)
#2 福岡(富山) vs 福井商業(福井)
#3 徳島商業(徳島) vs 仙台育英学園(宮城)
#4 日本大学山形(山形) vs 開星(島根)


第3試合はなんとなく好勝負になりそうな予感。
8年ぶりの日大山形は日大風のユニに変わってから初の甲子園になる。
プリンスホテルOB・荒木準也監督の手腕や如何に。


《第3日・8月8日(火)》
#1 関西(岡山) vs 文星芸術大学附属(栃木)
#2 常総学院(茨城) vs 今治西(愛媛)
#3 倉吉北(鳥取) vs 松代(長野)
#4 千葉経済大学附属(千葉) vs 八重山商工(沖縄)
 

宇都宮学園の印象が強すぎて、文星芸大附属と言ってもピンと来ない。
ユニのカラーは変わっていないみたいだが。
創立100年で初出場の松代、アルプスがかなり埋まりそうな気がする。



《第4日・8月9日(水)》
#1 智辯学園和歌山(和歌山) vs 県立岐阜商業(岐阜)
#2 浦和学院(埼玉) vs 金沢(石川)
#3 八幡商業(滋賀) vs 静岡商業(静岡)
#4 愛知工業大学名電(愛知) vs 福知山成美(京都)


第3試合の静商は32年ぶり。
大石大二郎(サーパス監督)、久保寺雄二(南海、故人)が1年生で
ベンチ入りしていたとき以来と考えればすごい。
静岡の伝統校で久々の甲子園、アルプスが溢れかえること必至。



《第5日・8月10日(木)》
#1 熊本工業(熊本) vs 三重(三重)
#2 本荘(秋田) vs 天理(奈良)
*3 南陽工業(山口) vs 駒澤大学附属苫小牧(南北海道)


第3試合から2回戦。
熊工、三重、天理、駒苫・・・吹奏の応援だけでも楽しめそうな顔ぶれ。
三重はさらに東京六大学色が濃くなったらしいが。



《第6日・8月11日(金)》
*1 延岡学園(宮崎) vs 青森山田(青森)
*2 桐生第一(群馬) vs 佐賀商業(佐賀)
*3 東洋大学附属姫路(兵庫) vs 甲府工業(山梨)
*4 専修大学北上(岩手) vs 福岡工業大学附属城東(福岡)


第4試合の福岡工大城東には“ドカベン”香川伸行のジュニア・香川英斗が居る。
代打の切り札らしいが、出番はあるか?
午後から観に行けるかも知れない。



《第7日・8月12日(土)》
*1 如水館(広島) vs 帝京(東東京)
*2 日本文理(新潟) vs 香川西(香川)
*3 鹿児島工業(鹿児島) vs 高知商業・白樺学園の勝者
 

第1試合は甲子園を良く知る名伯楽の対決、なかなか面白そう。
香川西のウラム・エフレディンも見たいし。
第4試合が・・・どうなる?


日程が順調に消化できれば、決勝戦は8月20日(日)。
深紅の大優勝旗を賭けた戦いがいよいよ本格化する。
ベストフォー!@明石。
←明石公園第一野球場

入ったときには内野席がすでにほぼ満員。

とりあえず見つけたこのポジション、
終盤は日陰になってちょうど良かったです。


◇第88回全国高等学校野球選手権兵庫大会 準決勝◇

《第一試合》 東洋大学附属姫路高校 4−2 報徳学園高校

東洋姫 011 011 000=4 H13 E2
報  徳 101 000 000=2 H11 E1


東洋:飛石、乾−水田   報徳:横山、豊田、横山−藤田

【HR】柏原(東洋・2回ソロ)、林崎(東洋・5回ソロ)

言わずと知れた強豪対決、序盤から試合が動き出した。
報徳が竹田育央の適時打で1回裏に先制すれば、
東洋も負けじと2回表先頭の柏原大輝がライトへソロ本塁打を放つ。
3回はともに適時打で1点ずつ、1点を争うシーソーゲームに。

東洋・報徳とも先発は2ケタの背番号を付けたサウスポー。
報徳の横山将太郎は3回途中で豊田剛にマウンドを譲り一塁へ下がったが、
東洋の石飛欣也は毎回走者を出しながら落ち着いた投球を見せ、
4回以降は7回に乾真大と交替するまで無失点に抑えていた。

5回表、東洋は林?遼が左中間へソロ本塁打。
6回表には2アウト満塁から三宅航太の犠飛で追加点を奪う。

報徳も8回裏に連続安打で得点機を迎えたがあと一本が出ず、
“逆転の報徳”の底力を発揮するまでにはいかなかった。

記録のうえでは両校ともに失策は記録されているものの、
レベルの高い守備を随所に見せてくれたのはさすが。
報徳の2年生遊撃手・竹田の動きが素晴らしく、印象に残った。



《第二試合》 神港学園神港高校 6−3 加古川東高校

神港学 100 000 014=6 H12 E0
加古東 200 000 001=3 H11 E0


神港学:永井、林−苧坂   加古東:福永−星野

第一試合は東洋、報徳とも吹奏無し、太鼓1つの応援だったが、
第二試合はそれぞれ吹奏付きでちょっと違った雰囲気。

兵庫の公立勢で最後まで残った加古川東は、
創立80年を越える歴史を持つ伝統校であり、進学校である。
(レイザーラモンHG住谷の母校らしい)
三塁側の応援席が先ほどにも増して膨れ上がらんばかりに賑わっている。

神港学園は1回表2アウトからの3連続安打でまず1点。
しかし加古川東もその裏、2アウト二、三塁で高原大輝の2点適時打が出て、
あっと言う間に逆転した。
加古川東は、打席での一球への集中力がすごいと思えるチームである。

加古川東の先発はエースナンバーの福永真之。
ややサイドスロー気味の右腕で、非常に丁寧な投球を見せる。
制球も良く、打ち頃の球を投げて巧みに打者を打ち取っていた。
神港学園の永井一匡も再三得点圏に走者を許しながら点は与えず、
試合は膠着状態に。

8回表、神港学園は失策で出た小林龍之介を二塁に置いて、
蒲田真琴がレフトへの適時打でついに同点。
9回表にも、途中からマウンドへ上がっていた林健太の二塁打に始まって
満塁の好機をつかみ、打席には4番の西川勝敏を迎えた。
西川はショートへの難しいゴロを転がし、これは二塁をアウトにするのが精一杯。
その間に林が逆転の本塁を踏んだ。
小林、蒲田の適時打もあり、この回4点。

林はその裏、花房の二塁打で1点を失ったが最後の打者を三振に仕留め、
春夏連続の甲子園出場へまた一歩近づいた。


加古川東野球部のTシャツの背中には、“辛抱”の文字が。
文字通り、わずかなリードを辛抱して守ってきたが、最後に力尽きた感も。
しかし、47年ぶりのベスト4。
明石球場のスタンドを揺るがす大声援に見守られ、堂々の戦いを見せてくれた。
敢えなく@久宝寺。
←大阪府八尾市・久宝寺緑地野球場

JR大和路線・加美駅から徒歩20分。
中堅120m、両翼91.4m。

さぁ行こう!

◇第51回全国高等学校軟式野球選手権大阪大会 準々決勝◇

《第一試合》 PL学園高校 11−1 八尾高校 (7回コールド)

《第二試合》 阪南大学高校 7−4 桃山学院高校

桃  山 000 100 030=4
阪南大 001 240 00X=7


桃山:山岡、森田、春日、山岡−国定   阪南大:宇澤、治田、江頭、宇澤−阪野

第一試合は球場入りして数分も経たないうちに終了。
おなじみのPL学園の校歌だけを聞いたようなもの。

試合前のシートノックで校歌が流れるのは硬式の大阪大会と同じだが、
桃山の校歌のテープは硬式のとは別バージョンなのに気がついた。
23日の南港では混声合唱(これは初めて聴いた)が、
今日は(おそらくグリークラブの)私にとっては馴染み深い男声合唱だった。

あと、硬式と違っていたのはメガホンの本数。
硬式では1個しか持ち込めなかったはずだが、軟式ではお構いなしだ。
(正直言って、大阪硬式のメガホンの個数制限はナンセンスだと思う)

外野の向こうで、自転車のサドルに腰掛けて観戦している人が何人も居るのは、
ここ久宝寺や住之江では硬式の試合でもよく見られる光景。
それでもスタンドの観衆は多く見積もっても50人そこそこだった。
ちなみに入場は無料。

3回裏、阪南大高が山田の適時打で先制すると、
桃山は4回表に岡室の二塁打を足がかりとして、内野ゴロの間に1点。

桃山の先発・山岡は立ち上がりから制球に苦しみ、
時折腕を気にするような仕草を見せていた。
4回裏、2アウト満塁の場面で2人に続けて四球を与え、再びリードを許す。
5回から山岡は一塁へ。
その5回裏も暴投や失策などで4点を奪われて敗色が濃厚に。

桃山は7回までわずか1安打に抑えられていたが、
8回表に桜井陽の2点適時打と山岡の左越二塁打で3点を返し、粘りを見せる。
しかしそれ以後の反撃はならず。
春季大会では大阪2位、1999年以来の全国大会出場を目指していた桃山が、
4強を目前に敢えなく散った。



母校の夏はこれで硬・軟とも終わりました。
今年の軟式は行けると思っていたのになぁ・・・。

一生に一度?

2006年7月28日 野球
第88回全国高校野球選手権の地方大会が、佳境を迎えつつある。
明日には半分以上の代表校が決まることになる。

今日甲子園出場を決めた高校の中には、
大学時代同じサークルに所属していた後輩の母校(初出場)がある。

その後輩にお祝いのメールを送ってみたら、
「一生に一度あるか無いかのことなので必ずアルプスへ行きます」との返事が。
うまく行けば甲子園で再会できるかも知れない。


明日は、和歌山、滋賀、岡山でも決勝が行われる。
奈良は準決勝、京都、大阪、兵庫は準々決勝。
観に行きたいのは山々ながら、明日は恐らく地元にとどまることに・・・?

一夜明けて。

2006年7月24日 野球
今日(24日)の朝日新聞朝刊・大阪地方面に、
昨日の大阪大会のスコアが出ていたのでもう一度見直してみた。

桃山学院vs浪速、8回表の1点は失策という記録になっていた。

昨日の日記にも書いたが、難しいバウンドの打球だった。
三塁手が掴んで一塁へ送球したときには、打者走者はすでにセーフだった。
一塁手がワンバウンドの球を弾き、あわてて本塁へ送球したが間に合わず。
南港中央球場のスコアボードには“H”のところにランプが点いていたはず。
それを見てから手元のスコアメモに赤ペンで印をしたわけで。
後で訂正があったのかな。

ということは、桃山の杤原は浪速打線をわずか3安打に抑えたことになる。
凄いじゃないか。
でもあれが失策になったのは、ちょっと可哀相だなぁ。
あの日と同じ・・・?@南港。
←大阪市南港中央球場

一塁側・桃山学院応援席から。

みんな桃色のタオルを持っています。
(ちなみにスクールカラーではありません)


◇第88回全国高等学校野球選手権大阪大会 2回戦◇

《第二試合》 浪速高校 1−0 桃山学院高校

浪 速 000 000 010=1 H4
桃 山 000 000 000=0 H5


浪速:谷村−廣本   桃山:杤原、仁田、出田−上山

大阪南港上空はいつ雨が降り出してもおかしくないような曇り空。
試合前のシートノックの際に場内のスピーカーから校歌が流れてくる。
大阪大会で校歌が流されるようになってから、桃山はまだ勝ったことがない。
ノックの様子を見ていると「(勝つ以前に)試合になるのか?」と、
さらに不安が募る。

桃山と浪速の対戦で私の記憶にあるのは、
1989年の大阪府春季大会・準々決勝(日生球場)。
浪速・賀喜信也(→松下電器)と桃山・島本昇(→大阪経済大)の投手戦で、
浪速が1−0とサヨナラ押し出しで勝った試合。
その日も雨、確か一塁側だった。

ただ、その時とはわけが違う。
今日は2回戦、しかも桃山は夏の勝利から随分見放されている立場。
対する浪速はこの春の府大会ベスト4。
主将の廣本拓也は各方面でも取り上げられるほどの捕手である。

桃山の先発は背番号11の杤原(とちはら=大会パンフでは「木」+「萬」)明。
左のサイドスローで、フォームがどことなく田中稔士(松下電器)に似ている。
1回表は3人で終え、2回表は四球と死球を出すも点を許さず。
3回表には2アウト一、三塁で四番を迎える危機だったが見事に打ち取った。
球の出所が見にくいのか、浪速の打者からなかなか快音が生まれない。

浪速はエースの谷村啓介が先発。
右腕を一度伸ばして力を込めるかのようにして速い球を投げている。
1回裏、4回裏、5回裏と二塁まで走者を進めるがその後が続かず。

3回ごろから降りだした雨の中、無得点のまま試合は進む。
私にとっては予想外の展開である。

8回表、先頭の清水真宏が四球で出塁。
1アウト後、福井敦朗の犠打で二塁へ進むと、
続く吉澤友喜が三塁へ難しいバウンドの当たりで内野安打。
三塁手からの送球がワンバウンドとなり、
一塁手が球をこぼす間に清水が三塁を回る。
本塁への送球は間に合わず浪速に1点が入った。
杤原は次の谷村にストレートの四球を与えたところで降板。
一塁側から大きな拍手で迎えられた。

8回裏、桃山は今日2安打の畠中稔生が失策で出塁、
内野ゴロの間に三塁まで進んだがあと一本が出ず、
最終回は三人で終わった。

17年前のあの日と同じく、桃山は1−0で敗れたが、
強豪を相手に堂々の戦いを見せてくれた。
杤原はまだ2年生。
来年どう成長しているか、楽しみにしたい。
そして夏の初戦連敗を13でストップさせてくれることを、
先輩は願っています。

< 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 >

 

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索