ピーチの粘り@マスカット。
◇第52回JABA岡山大会 第2日◇

@マスカットスタジアム


《第一試合》

NTT東日本
100 027=10 H14 E0
000 000=0 H2 E0
ワイテック

(6回コールド)

NTT東:福井−上田
ワイテック:森綱、兵頭、深堀−花崎

《第二試合》

JFE西日本
033 203=11 H14 E1
000 001=1 H6 E2
JR東日本東北

(6回コールド)

JFE西:陶山−谷
JR東北:池田、森内、樵、川?−増村、高橋

《第三試合》

日産自動車九州
000 100 000=1 H9 E1
000 000 002=2x H4 E0
倉敷ピーチジャックス


日産九州:七條−下迫
ピーチ:石田、赤木(貫)−竹中

(写真は倉敷ピーチジャックス・石田投手)


今回、マスカット球場に居て最もドキドキしたのが第三試合でした。

ピーチジャックスの先発・石田は2回に1アウト一、三塁のピンチを迎えたものの、
あとの打者を連続三振に抑えて地元のファンを沸かせます。
4回には2アウトから池田、高山に連打を許して二、三塁。
石田自身の暴投で1点を許してしまったあとも三振で流れを切りました。
独特なフォームからの緩急が回を追うごとに磨かれて行くかのようでした。

日産九州の七條のほうは、初回の三宅健太の安打以降は完璧な投球で、
5回まで8個の三振を奪うハイペースぶり。
ピーチジャックス打線に的を全く絞らせません。

1−0のまま進んだ9回表からピーチジャックスは赤木貫人を投入。
先頭の高山に二遊間を抜かれる立ち上がりでしたが、
力のある球ですべてフライアウトに仕留め、その裏の反撃を待ちます。

9回裏1アウト、ここまで1安打に抑えていた七條は、
三宅健太に2本目の安打を打たれてから勝負を急いだのか、
塩田、そして当たりの無かった4番・三宅陽介に続けて安打を重ねられ満塁に。
山本は遊飛で2アウト、次の竹中が粘りを見せてフルカウント。
竹中はさらにファウルを4球としつこく食い下がり、
10球目をセンター前へ弾き返して二者が生還し劇的なサヨナラ勝ちとなりました。

まだシーズンは始まったばかりですが、
少なくとも今月観た中ではベストゲームに入る試合だったと思います。
初優勝、そして周南(もしくは防府)へ@高砂。
◇第34回JABA高砂大会 決勝戦◇

@高砂市野球場


OBC高島
200 310 000=6 
004 000 000=4
中山製鋼野球クラブ


OBC:安田、永田、坂本−國友
中山ク:道原、松本−梅田

※OBC高島は初優勝、全日本クラブ選手権出場権獲得(初出場)


OBCが初回に宮田の2点適時打で先制すると、
中山クラブは3回に飯田、長方の連続適時打で追い付き、
なおも満塁として続けて押し出しの四球を選んで逆転。

追う立場になったOBCも直後に2アウトから満塁の好機を得れば、
岡田が左中間へ走者一掃の二塁打で中山クラブ先発の道原を実質KO。
5回にも相手の失策絡みで1点を追加。

その後はOBC・坂本、中山クラブ・松本(ニチダイから移籍)の両投手が
要所を締める好投でゲームは大きく動かず、
OBCが大会連覇を狙う中山クラブを6−4で退けて初優勝を決めました。

表彰選手は以下のとおり。

【最優秀選手賞】山口博史(投手・OBC高島)
【敢闘賞】松本修(投手・中山製鋼野球クラブ)
【打撃賞】岡田宣行(外野手・OBC高島)
【首位打者賞】尾中和也(内野手・和歌山箕島球友会)=8打数6安打、打率.750

今年のクラブ選手権では近畿1枠が高砂大会上位チームに割り当てられています。
“上位チーム”としたのは近畿以外の優勝を想定してのことだと思いますが、
優勝したOBCは文句なしの出場決定となりました。
OBCには最優秀選手に選ばれた山口をはじめ、今日3安打の國友、
先制適時打を放った宮田など大学出身のルーキーが何人も在籍しています。
クラブ選手権の前に都市対抗予選でどれだけ暴れてくれるか、楽しみです。
勢いの裏返し@南港。
◇阪神大学野球春季1部リーグ戦 第2節・1回戦◇

@南港中央球場



《第一試合》

帝塚山大学
001 022 150=11 
310 200 002=8
大阪産業大学


帝塚山:小堀、宮里、大西−奥野、長田
大産大:吉元、赤坂、青木、岩迫、小林−飯田

(写真は帝塚山大・宮里投手)

関西六大学@舞洲。
◇関西六大学野球春季リーグ戦 第1節・2回戦◇

@舞洲ベースボールスタジアム


《第一試合》

神戸学院大学
001 000 100=2 H6 E0
100 000 02X=3 H5 E1
龍谷大学


神院:飛石、寺田−水田
龍谷:古野、前田−橋間

《第二試合》

大阪学院大学
010 000 113=6 H11 E0
100 000 001=2 H9 E3
大阪経済大学


大院:岸中−仲谷
大経:芦田、岡村、朝山−小野、前田

(写真は神院大・飛石投手)

春の太陽が丘。

2008年4月5日 野球
春の太陽が丘。
◇京滋大学野球1部春季リーグ戦 第2節・1回戦◇


@太陽が丘球場

《第二試合》

びわこ成蹊スポーツ大学
000 100 010=2 H6 E7
100 030 10X=5 H8 E0
大谷大学


びわ大:上田、山田−三田
大谷大:稲葉(尚)−藤川

(写真はびわこ成蹊スポーツ大学・山田投手)

雨の甲子園。

2008年3月30日 野球
雨の甲子園。
◇第80回記念選抜高等学校野球大会 第9日・3回戦◇


@阪神甲子園球場

《第一試合》

鹿児島工業高校(鹿児島)
000 000 000=0 H6 E0
000 100 00X=1 H4 E0
平安高校(京都)


鹿工:石堂−橋本  
平安:川口−児玉


《第二試合》

智辯学園和歌山高校(和歌山)
000 000 010 01=2 H9 E1
000 100 000 00=1 H9 E1
宇治山田商業高校(三重)


和智辯:岡田、林−森本
山商:平生−木田(恵)


《第三試合》

華陵高校(山口)
010 000 000=1 H4 E1
012 020 41X=10 H14 E1
天理高校(奈良)


華陵:宇野、安達−森川
天理:井口−鈴木

(写真は天理高校・井口投手)

72年ぶりのプレーボール@京セラD。
◇早稲田大学創立125周年記念大学野球交流戦・第2戦◇


@京セラドーム大阪


早稲田大学
002 000 123=8 H13 E1
000 100 000=1 H2 E1
シカゴ大学


早稲田:大前、池下、大西、福井−山縣、市丸
シカゴ:パンコウ、レオンハルト、ウィム−フォーファー

京都ダイヤフェニックス@西京極。
◇JABA京都府春季大会◇


@西京極野球場

《第一試合》

大和高田クラブ
202 004 000=8 H11 E0
040 000 000=4 H8 E3
OBC高島


大:柿谷、山田、松嶋、田中−大志万
O:安田、永田、安保−國友


《第二試合》

京都ファイアーバーズ
000 001 000=1 H5 E1
010 100 00X=2 H6 E1
京都ダイヤフェニックス


フ:竹内、筧、土肥−八木
ダ:清原、河村、橋本(徹)−榊


第一試合は3回までお互い6安打ずつの点の取り合い。
試合を決めたのは大和高田クラブの3番・西村のグランドスラムでした。
OBCは4回に再度突き放すチャンスがあったのですがそれを生かせず。
以後は大和高田の投手リレーに反撃を阻まれました。


第二試合に登場した京都ダイヤフェニックスは、
三菱自動車京都の後継とも言えるクラブチームで、この大会が初の公式戦です。
昨日行われた初戦ではRitsベースボールクラブに敗れ、
今日の試合に初勝利を賭けて臨みました。

ダイヤフェニックス先発は三菱京都時代外野手登録だった清原。
再三得点圏に走者を背負いながら、打者の裏をかく投球で好投を見せました。
唯一の失点は失策がらみで三塁に進んだ走者が併殺崩れの間に生還したものです。

攻撃のほうは1番・中田が適時打と犠飛で全ての得点を叩き出した形。
ファイアーバーズの竹内が制球に苦しんでいた中、
そこに付け入ることができなかったことが僅少差のゲームになった理由と
言えるかも知れません。

それでも、西本、石川、上野山などかつての三菱京都メンバーが
健在ぶりを示してくれていたのは本当に嬉しかったです。
お客さんの拍手もとても暖かく響いていました。
シティライト岡山@マスカット。
◇2008社会人・大学対抗野球大会◇


@マスカットスタジアム

《第一試合》

倉敷オーシャンズ
040 001 001=6 H12 E0
100 000 000=1 H5 E2
吉備国際大学


オ:早藤、森(昌)、半田−濱野
吉:小野、原田−吉田(研)

《第二試合》

川崎医療福祉大学
000 000 000=0 H4 E1
110 100 00X=3 H7 E0
シティライト岡山


シ:難波、三好−中塩路
川:鬼頭−糸山

(写真はシティライト岡山・三好投手)


第二試合のシティライト岡山は、この試合がチーム初の公式戦。
他チームからの移籍選手も居れば、昨年関西六大学で観た選手も居て。
ユニの後ろ姿が王子製紙にそっくりなので初めて観た気がしません(笑)
対する川崎医療福祉大学も私にとっては初見。
神戸学院大学そっくりのユニです。

シティライトは先発の難波孝光が乱調気味のまま3回で降板。
その後を継いだ三好祐樹の投球がどことなく面白かったです。
一見普通の右スリークオーターながら、
球持ちの良さで相手打者のタイミングを巧く外していたように見えました。

打線は足を生かした攻撃が持ち味のようで、
1番下島孝之、2番木村豪、3番伊志嶺孝寛と見事なまでの俊足揃い。
特に下島、伊志嶺の二遊間コンビは今後注目して損はないと思います。
広島市民球場初観戦。
◇プロ野球オープン戦◇

@広島市民球場

広島東洋カープ 3−0 オリックスバファローズ

※観衆9,763人


実は、広島市民球場へは一度も行ったことがありませんでした。


話は5年前、2003年にさかのぼります。
当時、プロ12球団の本拠地で唯一行っていなかったのが広島市民球場。
(ファイターズが北海道へ移る前の年です)
そこで私は、カープの試合に限らず市民球場でとにかく観戦したいと思い、
7月下旬に高校野球広島大会を観に行く計画を立て、
広島に縁のある友人にもリサーチしながら着々と準備を進めていました。

ところが。
忘れもしない7月7日、私は左足首の骨を折る大怪我をしてしまい、
全ての計画が水泡と消えたわけです。


あれから5年。
広島はおろか、12球団フランチャイズ制覇がさらに遠い話に。
JABA広島大会などの遠征も考えたりしましたが、
なかなか休日に試合を組んでくれなかったりで行けず終い。
気が付けば市民球場最後の年を迎えてしまいました。
どうせ観るなら自分の好みの席でゆったりと観たいという思いがあり、
今回のオープン戦に至りました。
公式戦だと内野のほとんどが指定席になり自由が利かないので…。

広島には2回訪れたことがありますが、野球とは無関係。
それも学生時代の話ですから、今回が19年ぶりになります。



スタンドをカメラ片手にウロウロ歩きつつ、
カープうどんの店を探しましたが見つけられず根負けして焼きそばを買い、
最上段のほぼ真ん中で日なたぼっこをしながら観ることにしました。
これがホークス戦だと三塁側に座ろうとするのでしょうが、
今日は利害関係無し(笑)でのんびりと観戦。

カープは大竹、バファローズは近藤が先発。
大竹が3回までパーフェクトだったのに対し、
近藤は毎回走者を出すピリッとしないピッチング。
しかしカープが得点したのは倉の無死満塁での併殺の間の1点と、
併殺崩れの間の1点。
アップアップに見えた近藤を打ち崩すまでには至りませんでした。
7回に嶋の適時打でやっと点らしい点が入ってカープが逃げ切り勝ち。


試合後は原爆ドームの周囲を厳かな気持ちで一周してから、
ちょっとだけ電車を撮ったりして広島駅へ戻りました。
夕食にはまだ早いか、と思いつつも、
駅ビルの中でお好み焼きを食べることに。
肉・玉子・そばにネギのトッピングで800円、おいしゅうございました。
*観戦試合数:151試合(昨年比+3)

【ジャンル別】

 社会人[60]
 大学[40]
 高校[35(うち軟式2)]
 プロ[12]
 プロvs社会人[2]
 社会人vs大学[1]
 日本代表vs社会人[1]

【球場別(太字は初観戦球場)】

 [27]京セラドーム大阪
 [25]西京極
 [16]阪神甲子園
 [14]南港中央
 [11]舞洲
  [7]橿原公苑、スカイマーク
  [6]東京ドーム
  [3]皇子山、橿原運動公園、北九州大谷
  [2]明石公園第一、高砂、日生千里山、マスカット、明治神宮
  [1]尼崎記念公園、NTT淀、大阪ガス今津、関西電力、雁ノ巣、紀三井寺、
    久宝寺緑地、倉田山公園、神戸サブ、サーパス(香川県営)、堺浜、
    鳴尾浜臨海、寝屋川公園、花園中央公園、万国博、阪神鳴尾浜、
    福岡ヤフードーム、福知山、松下


【チーム別観戦試合数(上位のみ)】

《社会人》
 [6]トヨタ自動車、日本生命、和歌山箕島球友会
 [5]NTT西日本、大阪ガス、松下電器
 [4]三菱重工長崎、三菱重工名古屋、NOMO BASEBALL CLUB
 [3]王子製紙、全播磨硬式野球団、JR東日本、新日本製鐵広畑、日本新薬、
    富士重工業
 [2]大阪ウイング硬式野球クラブ、ほか13チーム

《大学》
 [6]京都
 [5]近畿
 [4]関西、同志社、立命館
 [3]大阪経済、関西学院、奈良産業、佛教
 [2]大阪学院、大阪教育、大谷、関西外国語、関西国際、京都産業、天理、
    東京、奈良

《高校》
 [4]智辯学園、桃山学院
 [3]県立和歌山商業
 [2]今治西、大阪桐蔭、興國、京都外大西、佐賀北、仙台育英学園、帝京、
    常葉学園菊川

《プロ》
[10]福岡ソフトバンクホークス
 [8]オリックスバファローズ 
 [1]大阪ロマンズ、ほか8チーム

2007年に球場で観戦した試合の中で、印象に残ったものを各月1試合ずつ。
(ただし、開始〜終了まで観た試合限定)

《1月》 1試合

21日 プロ野球マスターズリーグ@京セラドーム大阪

福岡ドンタクズ 7−0 大阪ロマンズ


1月はこれ1試合だけでしたので、一応あげておきます。

《3月》 12試合

25日 第79回選抜高等学校野球大会・1回戦@阪神甲子園

宇部商業高校 4x−3 日本大学藤沢高校


宇部商は甲子園に出るたびに何か大きなドラマを演じてくれます。
この試合はサヨナラ本塁打でした。

《4月》 19試合

20日 第51回JABA岡山大会・1回戦@マスカット

JR四国 1x−0 全播磨硬式野球団 (延長12回)


全播磨・泉の好投が光った試合でした。

《5月》 17試合

20日 阪神大学野球春季1部リーグ戦・第8節2回戦@万国博

関西国際大学 7x−6 大阪産業大学


関西国際大が乱打戦の末劇的なサヨナラ勝ちでリーグ優勝を決めた試合。

《6月》 20試合

25日 第78回都市対抗野球大会 京滋奈二次予選・代表決定戦@西京極

日本新薬 2−0 大和高田クラブ


二次予選の序盤でつまづいた日本新薬が、
ひとつも負けられないプレッシャーを見事に跳ね返した代表決定戦。

《7月》 15試合

25日 第89回全国高等学校野球選手権大阪大会・4回戦@舞洲

興國高校 9−4 桃山学院高校 (延長11回)


8回に4点差を追いつき、サヨナラ勝ちの一歩手前まで行きながら届かなかった我が母校。
それでも14年ぶりの初戦突破〜4回戦進出、立派でした。

《8月》 22試合

19日 第89回全国高等学校野球選手権大会・準々決勝@阪神甲子園

佐賀北高校 4x−3 帝京高校 (延長13回)


これが今年の私のベストゲーム。
観ていて本当に鳥肌が立つような延長戦でした。

《9月》 15試合

17日 阪神大学野球秋季1部リーグ戦・第3節1回戦@舞洲

関西外国語大学 2−1 関西国際大学


関西外大・水田、関西国際大・榊原の投手戦。
互いの持ち味がよく出ていました。

《10月》 10試合

13日 近畿学生野球秋季1部リーグ戦・第5節1回戦@南港中央

奈良産業大学 5x−4 阪南大学 (延長14回)


奈良産大の9回裏土壇場での同点劇、そして延長サヨナラ。
終わりそうで終わらない熱戦でした。

《11月》 20試合

17日 第34回社会人野球日本選手権大会・1回戦@京セラドーム大阪

東京ガス 3−1 大和高田クラブ


ドームを揺るがす大和高田クラブ応援団の大声援、今でも耳に焼き付いています。


この一年、当『球虹日記』をご愛読いただいた皆様、
そして現場などあらゆる方面でお世話になった皆様、
ありがとうございました。

近頃はかなり放置が続いている状態で申し訳ありません。
現在、当日記の方針について更なる模索を続けているところで、
当分の間更新をストップすることになると思います。
落ち着きましたらまたここでご報告させていただきますので、
よろしくお願い致します。

福岡屋あるじ 敬白
無冠の強豪、脱出@京セラD(追記済)。
◇第34回社会人野球日本選手権大会 決勝戦◇

@京セラドーム大阪

トヨタ自動車 4−1 三菱重工名古屋

ト ヨ タ 000 000 040=4 H8 E0
三名古屋 001 000 000=1 H7 E0


トヨタ:中澤、大谷、三次、佐竹、服部−二葉  名航:中根、白倉−西崎

*トヨタ自動車は初優勝



決勝戦は、トヨタ・中澤雅人、三菱名古屋・中根慎一郎と
ともに新人サウスポーが先発。

先に動いたのは三菱名古屋。
3回裏、1アウト一、二塁で籔花新也がセーフティバントを成功させ、
満塁とすると、続く村田泰教の中犠飛で先制。
その後も、三菱名古屋は6回まで毎回安打で走者を出すなど、
試合の主導権を握ったかに思えたが追加点が奪えない状況。
トヨタも6回表に2つの四球とダブルスチールで揺さぶってきたものの、
後続なく1−0のまま試合は終盤へ。

8回表、先頭の秦健悟がまず内野安打で出塁。
2アウトの後、ここまで好投を続けてきた中根も疲れが出てきたのか、
高阪行俊、福田康一が続けて四球を選び満塁とすると、
清水明彦がライトへ弾き返す2点適時打で逆転に成功。
ここで三菱名古屋は白倉昌章にスイッチしたが、
坂田篤彦がその初球を叩いて中越二塁打で走者が2人還り、
一気に3点をリードした。

その裏からトヨタは満を持したかのように服部泰卓をマウンドに送る。
亀山智己に安打は打たれたもののそれ以外は危なげなく、
9回裏も最後の打者を三振で切って取り、
トヨタに初のダイアモンド旗をもたらした。

表彰選手などは以下のとおり。

[最高殊勲選手賞]服部 泰卓(トヨタ自動車)
[敢闘賞]白倉 昌章(三菱重工名古屋)
[打撃賞]清水 明彦(トヨタ自動車)
[首位打者賞]牧田 一晃(JR東日本東北)
[元気賞(応援団賞)]大和高田クラブ



トヨタは選手の層も技術も選りすぐりのチームでしたが、
これまで都市対抗・日本選手権の2大大会での優勝経験がなく、
まさしく“無冠の強豪”と呼ばれるようなチームであったと思います。
今大会では4試合を見ましたが、いずれも圧倒的な勝利ではなく、
ワンチャンスを生かして逃げ切ったような勝利でした。
接戦をモノに出来る力が持続できれば、もっと強いチームになれるはず。
大黒柱のエース・服部のプロ入りで今後どう変わってくるのか、
ちょっと楽しみでもあります。

今大会期間中も、各方面で様々な方とお会いすることができました。
そして新たな出会いもありました。
お世話になりましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

近年はこの時期に「良いお年を〜」なんてご挨拶をしたりするのですが、
来年は選手権のスタートがもう少し早くなるとの噂もチラホラ。
他の大会と重ならないという点では今のほうが良いような気もするものの、
ドームの中に居ながらあの寒さはけっこう身体にこたえるので…(^^;
決め手は4回@京セラD(追記済)。
◇第34回社会人野球日本選手権大会 準決勝◇

@京セラドーム大阪

《第一試合》 トヨタ自動車 3−1 王子製紙

ト ヨ タ 000 300 000=3 H7 E0
王子製紙 000 000 010=1 H8 E0


トヨタ:服部−二葉  王子:蓬莱、伊東、小町−川上

《第二試合》 三菱重工名古屋 7−4 JR東日本東北

JR東北 100 100 110=4 H9 E1
三名古屋 000 610 00X=7 H11 E0


JR東北:攝津、中村、平野、森内−小澤、高橋  名航:諏訪、福田、中矢−西崎

(写真は王子製紙・蓬莱投手)


*第一試合*

トヨタ・服部泰卓、王子・蓬莱伸哉の両サウスポーが先発。
ともに初回得点圏に走者を出す立ち上がりだったが、
服部のほうがわずかに早く調子を取り戻していたような気がした。

4回表、トヨタは1アウト一、二塁の場面で坂田篤彦が右越三塁打を放ち、
蓬莱をKO。
伊東剛に替わった直後、二葉祐貴が左犠飛で3点目を奪った。
しかし、トヨタに連打が生まれたのはこの4回の攻撃のみで、
三塁まで走者を進めることはあってもダメ押し点には至らず。

王子も2回以降は二塁を踏むことができず、なかなか1点が遠かった。
しかし8回裏、先頭の青山祐也、田辺誠吾の連続安打で
ようやく好機を掴む。
湯浅貴博の一塁ゴロの間にそれぞれ進むと、鈴木賢一の左犠飛で1点。
9回裏にも渡邊悟の二塁打などでなお粘りを見せたが、
服部が踏ん張ってトヨタが初の決勝進出を決めた。


*第二試合*

JR東北は1回表に大西亮の右犠飛で先制すると、
4回表には牧田一晃の右中間適時三塁打で2点目を追加。
先発・攝津正が3回までに5三振を奪うなどJR東北ペースに思えたが、
試合はその裏に大きな動きを見せた。

4回裏の三菱名古屋の攻撃、2アウト一、三塁の場面で、
千藏翔太郎が右中間を越える三塁打を放ち瞬く間に追いついた。
なおも三森大輔の適時打で千藏が還りリードすると、
西崎純司、東忠克にも続けて安打が出て5連打で5点。
攝津から中村太一に交替したあとも籔花新也の適時打で6点めを加えた。
千藏は5回裏にも1アウト三塁から左犠飛と勝利に大きく貢献。

JR東北も7回表に大西、8回表は牧田の適時打でジワジワ反撃するも、
4回の6点があまりにも大きく、東北勢初の決勝進出はならなかった。

これで決勝戦は愛知県対決となり、しかも、どちらが勝っても初優勝。
他県を含めた東海代表の優勝は1986年の第13回大会、
NTT東海までさかのぼることになります。
互いに相手を知り尽くした者同士の戦い、果たしてどうなることやら…。
およそ11時間半@京セラD(追記済)。
◇第34回社会人野球日本選手権大会 準々決勝◇


@京セラドーム大阪


《第一試合》 王子製紙 5−2 JR東日本

J東日本 000 000 002=2 H9 E0
王子製紙 101 000 03X=5 H9 E0


JR東:斎藤−澤  王子:奥村、小町、蓬莱−川上


《第二試合》 トヨタ自動車 2−1 四国銀行

ト ヨ タ 020 000 000=2 H6 E0
四国銀行 100 000 000=1 H3 E0


トヨタ:佐竹、中澤、大谷−二葉  四銀:東出−尾?


《第三試合》三菱重工名古屋 3−0 日本通運 (延長10回)

三名古屋 000 000 000 3=3 H8 E1
日本通運 000 000 000 0=0 H4 E0


名航:中根、白倉−西崎  日通:古澤、園田−鈴木


《第四試合》 JR東日本東北 3−2 富士重工業

JR東北 030 000 000=3 H5 E1
富士重工 000 000 020=2 H10 E0


JR東北:森内、平野、攝津−小澤  富士重:小出、舟生、平井−松尾

(写真は四国銀行・東出投手)


選手権で地元・近畿勢が一つも8強に残らなかったのは大会史上初。
そんなときに限って祝日だったりするのですから、皮肉なものです。



*第一試合*

1回裏、王子製紙が青山祐也、湯浅貴博、鈴木賢一の三連続安打で先制。
3回裏にも川上友朗の二塁打を皮切りに、青山のスクイズで1点を追加した。

王子の先発は奥村孝一だったが、アクシデントがあったらしく、
1回表先頭の川端崇義を打ち取っただけで交替。
そのあとを継いだ小町裕貴が走者を出しながら要所を締め、
JR東日本を無得点で抑えて行く。
JR東日本先発の斎藤貴志も中盤は制球良く三人ずつで終え、
7回が終わるまでともに四死球が1つと、締まった投手戦になってきた。

8回裏、王子は2アウト一塁から四球、死球で塁をすべて埋めたところで
荒木逸生がレフトへの走者一掃適時二塁打を放ち、勝負をほぼ決定づける。
JR東日本も9回から替わった蓬莱伸哉を攻め、
2アウト一、二塁で澤文昭の適時三塁打で2点を返したが反撃もここまで。
王子にとっては8回裏の3点が大きく物を言った結果となった。



*第二試合*

今大会では久々に初戦を突破、
二回戦でも松下電器に勝ち勢いに乗る四国銀行。
その2試合を投げぬいた東出康成が今日も先発のマウンドへ。

1回裏、四銀は先頭の内田大輔がライトへの三塁打で出塁すると、
平山友の内野ゴロの間に生還し幸先良く1点を奪う。
しかしトヨタはその直後の2回表、
1アウトから福田康一、秋田祥孝に連続安打が出たあとで
廣瀬栄作がセンターの頭上を越える二塁打、すかさず逆転した。

トヨタの先発・佐竹功年は内田の三塁打以降は安打を許さず。
5回から登板した中澤雅人も走者を出しながら3イニングを無失点に。
四銀・東出も我慢の投球を続けてトヨタの追加点を食い止めていた。
結局、試合は膠着状態のままトヨタが逃げ切り勝ち。
試合時間2時間6分のスピーディーなゲームだった。


*第三試合*

当初の予定よりも15分ほど前倒しで始まった第三試合は、
三菱名古屋・中根慎一郎、日本通運・古澤宏充の両先発の好投で
またもや投手戦に。
なおかつそれぞれ二塁まで走者を進めながらあと1本が、
という展開でもあった。
8回裏から三菱名古屋は白倉昌章をマウンドへ送り、
試合をさらに引き締める。
両チーム無得点、それも三塁を踏むことができないまま、延長戦に突入。

10回表、三菱名古屋は1アウトから東忠克がレフトへの二塁打。
籔花新也の内野安打で一、三塁とすると、
続く村田泰教が右越適時三塁打でようやく2点を挙げた。
ここで古澤は降板、替わった園田雄大から亀山智己が左前適時打で
3点目を奪い、ここで勝負あり。


*第四試合*

昨年の覇者、富士重工業が今年も8強に顔を見せた。
しかしこの日の先発・小出琢磨が立ち上がりからどうも不安定な投球で、
1回表こそ1アウト一、三塁の危機をどうにか凌いだものの、
2回表には鈴木良二の先制適時打と大西亮の2点適時二塁打で
序盤から3点を奪われてしまった。

一方、JR東北の森内壽春も2回以降毎回安打を許してはいたが、
富士重工打線を巧くかわして飛球の山を築いて行った。
富士重工は3回途中から舟生健太、平井英一とつなぎ、
それからはJR東北をわずか1安打に抑えて反撃を待つ。

8回裏、JR東北はこの回から攝津正が登板。
2アウト二、三塁から代打・鈴木伸太郎の適時打で1点差に迫られたが、
どうにか後続を断ち、9回も3人で終えて8強の壁をついに破った。



今日はおそらく9時ジャストにドーム入りした、と思います。
で、第一試合の開始直後の1打席だけを場内のモニターで見てから、
第四試合で最後の打者がアウトに終わった20時24分までの全打席を、
ずっと同じ位置で観たことになります。

おまけに室内のはずなのにどこからか冷たい風が吹き込んできて、
空調もなにもあったものじゃない中。
前日はわりと遅くまで飲んでいたりしたもので、
近畿のチームもいないので適当なところで帰っても良かったのですが、
4試合ともテンポが良く結局最後の最後まで観てしまいました。

試合終了の10分後に出たとして、11時間34分。
その間一歩たりとも外へは出ず。
我ながらどうかしてます(^^;
近くて遠い1点差@南港。
◇第5回大阪市長杯争奪関西地区大学野球選手権大会 
兼 第38回明治神宮野球大会関西地区第1代表・第2代表決定戦・第2日◇

@南港中央野球場

《第一試合・第2代表決定戦1回戦》
近畿大学 6−5 奈良産業大学 (延長13回)

近畿大 100 100 020 001 1=6
奈産大 012 001 000 001 0=5


近大:滝谷、櫻井、山本哲−國本、林部  奈産:林、蕭、桑原、今井−吉田

《第二試合・第1代表決定戦2回戦》
佛教大学 2−1 大阪経済大学

大経大 100 000 000=1
佛教大 101 000 00X=2


大経:岡村、朝山−奥山  佛教:谷掛−谷澤

(写真は最後の打者を三振で終えてガッツポーズの佛教大・谷掛投手)

あと3週間。

2007年10月25日 野球
11月15日から行われる社会人野球日本選手権大会の
組合せが決まりました。
今大会から32チームが参加。
25日まで京セラドーム大阪を舞台に、熱い戦いが繰り広げられます。
組合せを1回戦だけメモ代わりに。
(ヤグラはJABAのHPなどをご参照下さい)

◆第34回社会人野球日本選手権大会 組合せ◆

【第1日・11月15日(木)】
#1 日本新薬 vs JFE東日本
#2 JR東日本 vs 七十七銀行
#3 三菱重工広島 vs 日産自動車

【第2日・11月16日(金)】
#1 王子製紙 vs熊本ゴールデンラークス
#2 三菱重工横浜硬式野球クラブ vs JR九州
#3 トヨタ自動車 vs 和歌山箕島球友会

【第3日・11月17日(土)】
#1 新日本石油ENEOS vs 四国銀行
#2 東芝 vs 松下電器
#3 東京ガス vs 大和高田クラブ

【第4日・11月18日(日)】
#1 沖縄電力 vs 日本通運
#2 JR北海道 vs 大阪ガス
#3 三菱重工名古屋 vs 茨城ゴールデンゴールズ

【第5日・11月19日(月)】
#1 ホンダ vs 倉敷オーシャンズ
#2 JR東日本東北 vs 日産自動車九州
#3 東邦ガス vs 日本生命

【第6日・11月20日(火)】
#1 バイタルネット vs 富士重工業
(以降2回戦へ)


昨年は大会の序盤から4試合開催の日が組まれたりしましたが、
今年は都市対抗と同じく、2回戦まではすべて3試合開催。
第一試合が10時30分開始で、あとは3時間おきになります。
まだ一度も観たことのないチームが見事に散らばってしまったのが、
少々悩ましいところです。

今のところ、休日はすべてドーム通いをする予定です。
次代のエースはサイドスロー?@西京極。
◇関西六大学野球 2007年秋季リーグ戦 第7節・2回戦◇

@西京極野球場

龍谷大学 2−0 京都産業大学

京産大 000 000 000=0 H5 E1
龍谷大 200 000 00X=2 H4 E0


京産:駒谷、芝村、藤原−野地  龍谷:松岡−橋間

(写真は龍谷大・松岡投手)

終わりそうで終わらない@南港(追記済)。
◇近畿学生野球 2007年秋季1部リーグ戦 第5節◇

@南港中央野球場

《第一試合(1回戦)》 奈良産業大学 5x−4 阪南大学 (延長13回)

阪南大 101 020 000 000 0=4  H6 
奈産大 100 000 003 000 1=5x H14


阪南:山口−松下  奈産:桑原、今井、小倉、蕭−吉田

《第二試合(2回戦)》 大阪教育大学 8−1 奈良大学 (8回コールド)

大教大 003 002 21=8 H12
奈良大 000 001 00=1 H5


大教:林−中野、斎竹  奈良:水谷、篠原元、篠原仁−松下

(写真は奈良大・水谷投手)

秋の近畿学生リーグを、最終節になってやっと観に行くことができました。


*第一試合*

奈産大は桑原謙太朗(4・津田学園)、
阪南大は山口博史(4・柏原)が先発。
おそらく桑原目当てと思われるスカウトがネット裏に集結、
いつもの近畿リーグとはスタンドの雰囲気が少し違っていた。

その桑原は1回表に川咲勇司(3・初芝橋本)の二塁打で1点を失うと、
3回表は中西良輔(2・遊学館)の適時打で追加点を奪われ、
5回表にも川咲、中西に連打を浴びて4失点で不本意な降板。

一方、山口は1回裏に中田隼人(2・PL学園)の適時二塁打で
一時は同点とされたが、あとは比較的安定した投球で連打を許さず。
阪南大が3点リードのまま9回裏へ。

9回裏、奈産大は1アウトから吉田利一(2・広陵=奈良)が二塁打、
続く丸田直一(3・高岡第一)が失策で一、二塁とすると、
平見勝(2・柳ヶ浦)の左中間を破る三塁打で2点を返す。
ここで西本泰承(3・日南学園)はセーフティースクイズを成功させ、
ついに同点、試合は延長戦にもつれ込んだ。

奈産大は11回裏に1アウト二、三塁のサヨナラの好機を迎えるも
これを生かせず、
阪南大も9回から登板した蕭一傑(3・日南学園)の前に安打が出ないまま。
13時20分以降は新しいイニングに入らない、というアナウンスが入り、
13回で点が入らなくても試合が終了することがほぼ確実になった。

その13回裏、2アウトから丸田が失策で出塁。
代走の才田慶彦(3・大阪学院大高)が二盗を成功させると、
平見も安打で続いて一、三塁に。
そして西本がセンターの頭上を越える適時打を放ち、
奈産大のサヨナラ勝ちで延長戦が終わった。


8回までの山口だと阪南大の勝ちはほぼ間違いないところが、
そこからの同点劇。
11回のサヨナラの場面をなんとか切り抜けたまでは良かったものの、
最後に力尽きた感が。
終わりそうでなかなか終わらない熱戦でありました。



*第二試合*

第二試合は、大教大・林弘貴(3・清教学園)、
奈良大・水谷智洋(1・奈良大附属)の先発で
予定よりも1時間30分以上遅れてのスタートとなった。

3回表、大教大が中本健介(4・橿原)の2点適時三塁打で先制、
その中本も松原慎吾(3・米子西)の犠飛で還り、3点をリード。
6回表には塩見亮太(2・京都府立工業)の犠飛などで2点を追加した。

奈良大もその裏相手のミスをついて1点は返したものの、
すぐさま中野弘章(4・清教学園)、柏貴文(1・桐蔭)の連続適時三塁打で
大教大に再び差を広げられ、結果8回コールドゲーム。
大教大が勝ち点を挙げてともに今季の全日程を終了した。

水谷は帽子を飛ばしながらの力投を見せていたが、
6イニングを投げて四死球5と少し荒れ気味。
対して林は8イニングで四球1の安定した投球で、
奈良大打線を散発5安打に抑えた。


聞くところによるとこの対戦、1回戦は延長11回だったとか。
今季の奈良大は3勝9敗勝ち点1の5位という結果でしたが、
1、2回生でベストナインに選ばれるような選手も居ることですし、
あとは経験を重ねて1つでも多くの勝ち点を取り、
2強時代の続く近畿リーグをかき回す存在になってほしいものです。
特別なプロ併用日@神宮(追記済)。
◇東京六大学野球 2007秋季リーグ戦 第5週・2回戦◇

@明治神宮野球場


《第一試合》 法政大学 11−0 東京大学

T 000 000 000= 0 H2 E2
H 001 600 04X=11 H8 E0


東:楠井、三宅、重信、西村、鈴木−山田  法:小松−石川

《第二試合》 明治大学 7−3 立教大学

M 000 010 150=7 H9 E0
R 010 010 100=3 H13 E2


明:古川、宮田、西嶋、久米、岩田慎−中野  
立:宇津井、菊池、岡村、仁平、松村、菊沢、山神−東

【HR】田島(立・7回ソロ)

(写真は東大・重信投手)


ANAの“旅割”が上手い具合に取れたので、
偶然昨年と同じ10月7日に東京の地を踏むことになったのですが。
神宮球場へ東京六大学野球を観に行くのは良いとして、
その日が“古田敦也の引退試合”と重なることになろうとは。
おまけにお隣の第二球場では秋季高校野球東京大会、
秩父宮ラグビー場では関東大学ラグビー対抗戦、
国立霞ヶ丘競技場ではサッカーJリーグと、
明治神宮外苑は体育の日を前にしてイベント満載だったわけです。

地下鉄外苑前に着いたのは10時30分過ぎだったでしょうか。
その時はスワローズよりもフロンターレのファンのほうが
やや目につきました。


以下、神宮の2試合を簡潔に。

*第一試合*

3回裏、法政が石川修平(2・小山西)、伊藤暢啓(3・中京大中京)の
2本の二塁打で先制すると、
4回裏には伊藤暢の2点適時打など打者11人の猛攻で
6点を奪い大量リード、中盤にして試合を決めた形になった。
投げては小松剛(3・室戸)が東大を2安打に抑えて完封勝利。


*第二試合*

立教は2回裏に五十嵐大典(2・新潟明訓)の左前適時打で先制。
明治も5回表押し出しの死球で同点に追いついたが、
その裏四球で出た走者を連打で還して立教が再びリードした。

この5回表から外野席に次のスワローズ戦の観客を入れるようになり、
ライト、レフトの両スタンドともみるみるうちに埋まり出した。
試合が本格的に動くようになったのはそれからである。

7回表、小山琢也(3・浦和学院)の犠飛で明治がまた追いつけば、
今度は立教が田島勇輝(4・立教新座)のソロ本塁打でまた突き放す。
今日はプロ併用日だから延長戦は無いにしても、
どちらに転ぶかわからないような追いつ追われつの展開。
しかし、それが一変したのは8回表。
立教投手陣がこの回だけで2連続押し出しを含む4四死球と乱れ、
渡部和博(4・倉敷工業)、小山の連続適時打で5点を奪い、
それまでの劣勢を跳ね返した。
立教は明治の5投手から13安打を集めながらわずか3点に終わった。



第二試合が3時間を超える長丁場になったことで、
9回表(手元の時計では16時57分)から点灯試合に。
このあと予定のスワローズvsカープは18時15分開始予定でしたが、
試合が終わったのがそのおよそ1時間前。
とても予定通りに始められるものではありません。

球場正面で今か今かと入場を待っている大勢のお客さんからの
突き刺さるような視線を浴びながら、足早に球場を離れました(汗)
今日の神宮は、やはり特別な日であったようです。
日本選手権のごとく@スカイ。
◇関西学生野球 2007秋季リーグ戦 第5節・1回戦◇


@スカイマークスタジアム

《第一試合》 同志社大学 8−1 京都大学

同 大 013 220 000=8 H9 E1
京 大 000 000 001=1 H5 E4


同大:佐川、宝田、佐々木−磯部、佐谷  京大:尾藤、天満、西本−吉村、森勇


《第二試合》 関西学院大学 4−2 関西大学

関 学 020 000 002=4 H7 E1
関 大 000 000 020=2 H3 E1


関学:宮西、坂戸−久恵  関大:武内、藤澤、渡部、岡本、伊勢−田辺


この秋から甲子園球場が改修工事に入るため、
今季の関関戦はスカイマークで行われます。
素晴らしい球場で観戦するぶんには申し分ないのですが、
やはりちょっと遠く感じます。
第一試合が10時30分開始でしかも同志社vs京大ですから、
この両校にとってはちょっとシンドイ気がします。
西京極、皇子山と同様11時開始で良いと思うんですけどねぇ。

*第一試合*

同志社は佐川仁崇(3・大阪桐蔭)が先発。
1回裏、水木康介(2・北野)に安打を打たれたほかは非常にテンポよく打ち取り、
3回裏には三者連続三振を奪うなど京大打線に付け入る隙を与えない。

京大の先発は今日も尾藤陽介(4・新居浜西)。
前節の近大戦も3試合とも先発しており、この1週間の間に4度の先発登板になる。
その疲れがあったのかはわからないが、
2回表2アウト一、二塁から佐川の右前適時打で先制点を奪われ、
3回表には1アウトから荒川智則(4・智辯学園)、吉川春樹(3・智辯学園)、
土井一也(4・徳島商業)の三連打で1点を失ったあとも続けて四球を与える乱調。
波に乗り切れないまま3イニング4失点で交替した。

同志社は4回、5回も相手守備の乱れに乗じるなどして得点を重ね、
5回を終わって8点の大量リード。

一矢を報いたい京大は、9回表に同志社3人目の佐々木知広(3・大府)を攻め、
失策と四球で1アウト一、二塁としたところで藤田和也(2・兵庫)に
左越二塁打が出てようやく1点を返したが時すでに遅し。
今季無敗の同志社が連勝を5に伸ばした。


京大はいつものとおりの三部応援でしたが、
同志社は吹奏が欠席、テープ演奏による応援でした。
ここで同志社のテープ応援を耳にすると、
GS神戸時代の社会人野球日本選手権での日本新薬を思い出します。

第一試合の後半から雨が降り出し、傘を差しながらの観戦。
どうにか雨は上がってくれたもののまだまだ不安定な空模様。
屋根の下への移動も考えましたが、
激しい降りはないと見込んで一応同じ位置で観ることにしました。
結果的にはそれで良かった気がします。


*第二試合*

関大は今季ここまで全試合先発の武内宏樹(2・大体大浪商)が今日も先発。
2回表、関学はその武内から2つの四球を選んだ後、
久恵将之(2・高岡商業)が中前へ適時打でまず先制。
続く宮西尚生(4・市立尼崎)もきっちりと左犠飛で2点目を得た。

関学先発の宮西は初回こそ2アウトから連続四球を与えたものの、
その後はほぼ完璧に関大打線を抑えていた。
6回まで被安打1、奪三振10と完封ペース。

関大は武内を3回途中であきらめ、
あとはおなじみの投手リレーで関学の追加点を阻止する。

8回裏、関大は1アウトから木村達也(4・倉敷)がこの日2本目となる安打をセンターへ。
ここから代打攻勢をかける関大、まず野口大輔(4・佐賀東)が四球を選ぶと、
続く平井裕也(2・関西)が右中間への三塁打で一挙に同点とした。
ここで関学は宮西から坂戸圭介(3・関学高等部)にスイッチ、
後続を断って9回へ。

9回表から関大は伊勢慎也(1・明徳義塾)が登板。
先頭打者の荻野貴司(4・郡山)がセーフティーバントを成功させ、
浜田翔吾(4・関学高等部)の犠打で三塁へ進むと、
宮崎翔(3・報徳学園)の二遊間を抜く適時打で均衡を破る。
外野からの送球の間に宮崎は二塁へ到達。
続く河野公輔(4・報徳学園)の三塁前へのバントが安打となり、一、三塁。
そして東田浩平(4・川西緑台)がスクイズを決め、
徹底して関大守備陣を揺さぶる形で再び2点をリード。
坂戸もその裏を3人で締めて、関学が終盤の接戦を制した。


いつもの関関戦に比べると少し寂しいスタンド風景でした。
というのも、スタメン発表前に両校の吹奏が10人ぐらいネット裏に集まって
ファンファーレを吹くのが恒例なのですが、今日は関大の吹奏のみ。
関学の吹奏は欠席で、試合中はスピーカーからテープ演奏を流していました。
それが関大の応援に負けじとボリュームが大きいものですから、
(日本選手権でのテープ応援みたいで)
聴いていてちょっと疲れてしまいました。
やはり生演奏が良いです。
いかなる事情があったのかは知りませんが、
関関戦ぐらいは優先させても良いものを・・・と思います。

いっぽう、スカイマークで聴く関大の応援は、
甲子園のときよりも幾分か重厚に聴こえて迫力がありました。
今季からコンバットに新曲が増えたのですが、
それが以前友人に聞いた“連盟コンバット”なのかどうかはわかりません。

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