11~12月にかけての10日間のあいだに落語会を2つ楽しんで来ました。
一方は至極正当派な、もう一方は・・・?
◆11月25日(金) 桂 吉朝 七回忌追善落語会@国立文楽劇場◆
『商売根問』桂 佐ん吉
『明石飛脚』桂 しん吉
『芝居道楽』桂 よね吉
『不動坊』桂 吉弥
『鹿政談』桂 あさ吉
~中入~
ご挨拶 吉朝一門(あさ吉、吉弥、よね吉、しん吉、吉坊、佐ん吉、吉の丞)
『質屋蔵』桂 吉朝(上映)
吉朝師匠が亡くなられたのは、2005年の11月8日。
今年が七回忌にあたります。
最後の高座はその12日前、国立文楽劇場だったそうです。
7人の弟子が一同に会しての文楽劇場の落語会は非常に盛況でありました。
吉坊、吉の丞のお二方を除く5人の高座は、
それぞれにやはり師匠のエッセンスを漂わせているものがあり、
ふとした口跡から師匠の面影を見ることができました。
筆頭弟子のあさ吉さんが最も噺家らしからぬ語り口なのは意外でしたが、
(今回初見です)
『鹿政談』は思っていた以上に良かったと思います。
スクリーンに映し出された吉朝師匠の『質屋蔵』は、
読売テレビ『平成紅梅亭』からの収録でした。
落語家の息を感じるはずの落語会での上映は不思議な感じもありましたが、
今にして思えば惜しむに余りあるような、吉朝師匠独特の雰囲気は伝わって来ました。
生の高座を味わいたかったです。
◆12月4日(日) 『鉄』の世界~梅團治・しん吉 二人会@天満天神繁昌亭◆
*趣味の演芸
『癪の合薬』桂 二乗(開口一番)
『金明竹』桂 しん吉
『竹の水仙』桂 梅團治
~中入~
*本気の鉄
『(鉄道新作落語)親子旅行』桂 しん吉
『(鉄道新作落語)鉄道親子』桂 梅團治
本気の鉄道写真スライドショー 梅團治、しん吉、小梅
今年で5回目の『「鉄」の世界』、もはや年中行事となっております(笑)
今回も前売りは完売とのこと。
“趣味の演芸”のほうは、しん吉さんも梅團治さんも“竹”が出て来る噺で、
鉄道新作落語もそれぞれ“親子”が題材となったのは偶然の一致なのかどうか。
しん吉さんの『親子旅行』。
70歳を迎えた記念に「鉄道旅行がしたい」という父親の問いに対して、
3人の息子がそれぞれに妙な答えを出して父親を悩ませます。
(この部分、『片棒』という噺がベースになっていると思われ)
「鉄の足袋(たび)は重たいでっせ」
「70歳と言えば古希、ということでコキ70(貨車)に乗ってもらいまひょ」等々。
この3人の息子、名前を“あきら”“とおる”“わたる”と言うんですが、
そこで一部から笑いが起きたのは、実は米朝師匠のご子息の名前だそうで(驚)
「ったく、どいつもこいつも」と父親が嘆いているところへその父親が出て来て、
「ワシの100歳記念の旅行はどうなったんじゃ?」と。
梅團治さんの『鉄道親子』。
“鉄道(てつみち)”という名前の高校3年生の息子を持つ父親が、
大学受験を控えるにもかかわらず休みごとに鉄道写真を撮影に行く息子を諌めるため、
「首に縄を掛けてでも連れ戻す」と言って、息子が居るはずの撮影地へ出かけます。
一般人には理解できない、しかし“鉄ちゃん”ならお馴染みの光景に眼を白黒させるも、
そこに走って来たSLの姿を見て感動してしまい、
「ミイラ取りがミイラになる」という言葉のとおり父親も“鉄ちゃん”に。
終いには息子を上回る熱の入れようで家族を困らせる、という噺。
今春に高校を卒業して父親である梅團治さんに弟子入り、
この日はスライドショーの解説に出ていた小梅君がモデルのようでした(笑)
いつもの鉄道写真カレンダー抽選会は残念ながらハズレだったので、
1部購入させていただきました。
一方は至極正当派な、もう一方は・・・?
◆11月25日(金) 桂 吉朝 七回忌追善落語会@国立文楽劇場◆
『商売根問』桂 佐ん吉
『明石飛脚』桂 しん吉
『芝居道楽』桂 よね吉
『不動坊』桂 吉弥
『鹿政談』桂 あさ吉
~中入~
ご挨拶 吉朝一門(あさ吉、吉弥、よね吉、しん吉、吉坊、佐ん吉、吉の丞)
『質屋蔵』桂 吉朝(上映)
吉朝師匠が亡くなられたのは、2005年の11月8日。
今年が七回忌にあたります。
最後の高座はその12日前、国立文楽劇場だったそうです。
7人の弟子が一同に会しての文楽劇場の落語会は非常に盛況でありました。
吉坊、吉の丞のお二方を除く5人の高座は、
それぞれにやはり師匠のエッセンスを漂わせているものがあり、
ふとした口跡から師匠の面影を見ることができました。
筆頭弟子のあさ吉さんが最も噺家らしからぬ語り口なのは意外でしたが、
(今回初見です)
『鹿政談』は思っていた以上に良かったと思います。
スクリーンに映し出された吉朝師匠の『質屋蔵』は、
読売テレビ『平成紅梅亭』からの収録でした。
落語家の息を感じるはずの落語会での上映は不思議な感じもありましたが、
今にして思えば惜しむに余りあるような、吉朝師匠独特の雰囲気は伝わって来ました。
生の高座を味わいたかったです。
◆12月4日(日) 『鉄』の世界~梅團治・しん吉 二人会@天満天神繁昌亭◆
*趣味の演芸
『癪の合薬』桂 二乗(開口一番)
『金明竹』桂 しん吉
『竹の水仙』桂 梅團治
~中入~
*本気の鉄
『(鉄道新作落語)親子旅行』桂 しん吉
『(鉄道新作落語)鉄道親子』桂 梅團治
本気の鉄道写真スライドショー 梅團治、しん吉、小梅
今年で5回目の『「鉄」の世界』、もはや年中行事となっております(笑)
今回も前売りは完売とのこと。
“趣味の演芸”のほうは、しん吉さんも梅團治さんも“竹”が出て来る噺で、
鉄道新作落語もそれぞれ“親子”が題材となったのは偶然の一致なのかどうか。
しん吉さんの『親子旅行』。
70歳を迎えた記念に「鉄道旅行がしたい」という父親の問いに対して、
3人の息子がそれぞれに妙な答えを出して父親を悩ませます。
(この部分、『片棒』という噺がベースになっていると思われ)
「鉄の足袋(たび)は重たいでっせ」
「70歳と言えば古希、ということでコキ70(貨車)に乗ってもらいまひょ」等々。
この3人の息子、名前を“あきら”“とおる”“わたる”と言うんですが、
そこで一部から笑いが起きたのは、実は米朝師匠のご子息の名前だそうで(驚)
「ったく、どいつもこいつも」と父親が嘆いているところへその父親が出て来て、
「ワシの100歳記念の旅行はどうなったんじゃ?」と。
梅團治さんの『鉄道親子』。
“鉄道(てつみち)”という名前の高校3年生の息子を持つ父親が、
大学受験を控えるにもかかわらず休みごとに鉄道写真を撮影に行く息子を諌めるため、
「首に縄を掛けてでも連れ戻す」と言って、息子が居るはずの撮影地へ出かけます。
一般人には理解できない、しかし“鉄ちゃん”ならお馴染みの光景に眼を白黒させるも、
そこに走って来たSLの姿を見て感動してしまい、
「ミイラ取りがミイラになる」という言葉のとおり父親も“鉄ちゃん”に。
終いには息子を上回る熱の入れようで家族を困らせる、という噺。
今春に高校を卒業して父親である梅團治さんに弟子入り、
この日はスライドショーの解説に出ていた小梅君がモデルのようでした(笑)
いつもの鉄道写真カレンダー抽選会は残念ながらハズレだったので、
1部購入させていただきました。
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