2つのイスを懸けて@堺浜。
5月10日、都市対抗大阪・和歌山一次予選の最終日。

今年の予選が昨年までと違うのは、
二次予選に進めるチームが1つ減って2になったこと。
敗者復活戦は行われず、
一次予選の決勝に残った2チームがそのまま進出、
ということになります。

二次予選への2つのイスを懸けた戦いを、時系列に従って。



《第一試合》 和歌山箕島球友会 vs NOMOベースボールクラブ

第一試合はクラブ選手権の決勝でもおかしくないようなカード。
早朝から観に行く値打ちはあります。
このうちのどちらかが一次予選で姿を消すのですから、
今年の予選の厳しさがわかっていただけるのではないかと。

箕島・濱田亮、NOMO・杉原の先発で8時50分開始。
NOMOは1回裏に先頭打者の宮田のソロ本塁打で先制しましたが、
それからしばらくはほぼ音無し。
箕島も杉原を捕えられず、両チームわずか2安打ずつで6回を終えました。

試合が大きく動き出したのは7回。
表の箕島の攻撃、2アウト二、三塁で中川の2点適時打が出て逆転すれば、
NOMOはその裏ノーアウト満塁とし、森のレフトへの走者一掃二塁打で再びリード。
ところが箕島も直後に満塁の好機を掴むと、
尾中の犠飛と池田の適時二塁打で追い付き、杉原をノックアウト。
二番手・石田に替わってからも宮野・中川の連続適時打が出て2点差とします。
しかしNOMOも負けるわけにはいきません。
2アウト二塁の場面で森田がレフトへ打った瞬間にわかる2ランでまたもや同点。
6回までの静かな展開が嘘のようです。

9回表の箕島は、2アウト一塁がバッテリーミスで二塁へ走者が進んで間もなく、
尾中がとどめの一撃をレフトへ放り込んで均衡を破り、8-6に。
その裏のNOMOは、箕島の三番手・井上に三者凡退に倒れ勝負あり。
箕島は終盤の3イニングで12安打の猛攻ぶりを示しての、二次予選進出決定です。



《第二試合》 八尾ベースボールクラブ vs 関電グループ硬式野球クラブ

前日の初戦で中山クラブを下し、波に乗る八尾BC。
先発・立道は快調な投球で関電クラブに付け入るスキを与えず。
関電クラブ・長谷川も危なげなく、試合は中盤へ。

5回表、八尾BCは2アウト一、二塁で阿部が右前安打。
二塁走者の山田は三塁を回ったところで返球が良かったためにストップしたものの、
一塁走者の安達が大きく二塁を飛び出していて挟殺プレーに。
2アウトですからどちらかをアウトにすればそれでチェンジだったのですが、
関電クラブの内野陣があわててしまい、山田は生還、安達も三塁セーフ。
思いもよらぬ形の先制点でした。
6回表には山田の押し出し死球で追加点。
リードはしていても自力で得点していないので、どこか微妙な展開です。

6回裏、関電クラブは後藤の内野ゴロ悪送球で初めて得点圏に走者を置きます。
ここで八尾BCは早めに動き、5回まで被安打1の立道から森田へスイッチ。
四球と犠打で1アウト一、三塁とされましたが、そのあと連続三振で危機を脱出。
ベンチの意気が更に上がります。

8回表に八尾BCは1アウト三塁の追加点の好機を迎えると、
押川が投前へスクイズを成功させ、自分も一塁に生きたかと思えばすかさず二盗。
山田も安打で出て、2アウト後に安達の右越二塁打でさらに2点を加え、
これで試合の主導権を完全に握りました。

その裏に得点圏に走者を置く場面を迎えるも野手の堅い守備で乗り切り、
散発5安打の完封リレーを完成させて八尾BCが初の二次予選進出を決めました。

中盤以降は地力の差も若干あったように見えましたが、
やはり簡単に勝たせてくれる相手ではありません。
「勝てるんちゃうか?」では無しに「勝つんや!」という強い気持ちが大事だ、と。
豊田監督のベンチ前でのゲキが効いた勝利と言えるかも知れません。


決勝の様子は明日以降の日記で(^^;


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◇第80回都市対抗野球大会 大阪・和歌山第一次予選 準決勝◇


《第一試合》和歌山箕島球友会 8-6 NOMOベースボールクラブ

箕  島 000 000 242=8
NOMO 100 000 320=6

箕島:濱田(亮)、田中、井上-宮野
NOMO:杉原、石田-有澤

8:50~11:22


《第二試合》八尾ベースボールクラブ 5-0 関電グループ硬式野球クラブ

八 尾 000 011 030=5
関 電 000 000 000=0

八尾:立道、森田-村上、能勢
関電:長谷川、高山-森下、熊野

12:08~14:23

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