『鉄』の世界@繁昌亭。

『鉄』の世界/梅團治・しん吉 二人会

@天満天神繁昌亭

『開口一番』 桂 ひろば

〜趣味の演芸〜

『初天神』 桂 しん吉
『ひとり酒盛』 桂 梅團治

〜本気の『鉄』〜

『103系の嘆き』 桂 しん吉
『切符』桂 梅團治

『本気の鉄道写真スライドショー』 梅團治・しん吉


“天満天神繁昌亭”へ初めて行ってきました。
落語会へ行くのも本当に久しぶりでして。
(と言っても10年ぐらい前のNGKスタジオですが)
昔ほどではないにしろ“鉄分”がやや濃い目の私にとっては、
これが繁昌亭デビューの絶好のチャンスのようなものでした。

200人ちょっとが入るはずの客席は補助イスが出るほどの大盛況。
古典落語を“趣味”と言い切ってしまうその意気やよし。

『103系の嘆き』の桂しん吉さんは、故・桂吉朝師匠のお弟子さんで、
鉄道で旅をするのが好きな“乗り鉄”なのだそうです。 

長い間大阪環状線を走り続けてくたびれてきた103系に、
地下鉄御堂筋線の10系?が地下から話しかけて進む筋立て。
同じグルグル回っていても山手線の電車にはモニターが16個もあって
京阪のテレビカーがひがんでる、などのネタをスライドも交えつつ。
最近の電車はドアの開閉が静かやから真似しにくい、といった
しん吉さん自身の嘆きも含まれたりします。

『切符』の桂梅團治さんは、桂春團治師匠のお弟子さん。
失礼ながら春團治一門とは思えぬほどの迫力ある声の持ち主で、
SLの写真を撮るのが専門の“撮り鉄”です。

ご本人いわく「3日前にできた話なのでトチッても誰もわからん」という新作。
さっきの『一人酒盛』で出てきた酔っ払いをここに登場させ、
後日談のようにして仕上げてきたことに場内は拍手喝采。
酔ってしまって自分の次の行先がわからない、ということで、
駅員に時刻表を持って来させて新大阪〜東京の各駅を順に言わせる趣向。
米原と熱海で時刻表のページが変わる細かい芸もありました。

そして、スライドショーでは梅團治さんが撮影されたSLの写真を
ご本人の解説を交えて上映。
『やまぐち号』の追っかけ撮影を何日も行うそのついでに、
現地で落語会をされたというエピソードもありました。
この会が12月になったのは、『やまぐち号』の運転が終了したからだとか(笑)
他にも福島、岩手、新潟などへ撮影機材一式を車に詰めて足を運ばれ、
プロ顔負けの写真を撮って来られています。

最後は梅團治さん撮影の写真入りミニカレンダーの抽選会。
私は残念ながら当たりませんでしたが(^^;
本気の『鉄』、かなり面白かったです。

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