あと一歩!@舞洲。
◇第89回全国高等学校野球選手権 大阪大会 4回戦◇

@舞洲ベースボールスタジアム

《第一試合》 興國高校 9−4 桃山学院高校 (延長11回)

興 国 002 011 000 05=9 H8 E4
桃 山 000 000 040 00=4 H6 E1


興国:藤井、笹次−山崎   桃山:杤原−竹本

(校名の正式表記は「興國」ですが、スコアボードには「興国」とありました)


7月23日の3回戦(vs佐野高校)も5−2で勝ち、
前回初戦突破した14年前と同じく4回戦へ駒を進めた桃山。
39年ぶりのベスト8も夢ではない、と思えるところまで来たが、
4回戦の相手である興國はその39年前に敗れた相手でもあり。
桃山にとっては因縁の対決になる。

3回表、興國は1アウト二、三塁で宮田雄介が左前適時打。
二塁走者も還って2点を先制した。
その裏の桃山は1アウトから失策で出た走者を二塁に置いて、
真鍋卓が左中間を破る当たりを放つ。
二塁走者だった井上元は三塁で野手と接触して一瞬止まりかけ、
本塁へと突っ込んだが送球が返りクロスプレーでタッチアウト。
走塁妨害のアピールを行ったものの、審判協議の結果認められず。

興國は5回表に江口潤の犠飛、6回表には塩田悠人の適時打で
徐々に差を広げる。
この2イニングだけで盗塁を4つ成功させるなどしてかき回し、
得点以上のプレッシャーを与えていた。
甲子園からは遠ざかっているとは言え、
そこはさすがに全国優勝経験を持つ古豪の力である。
桃山のエース・杤原明の辛抱のマウンドが続く。

桃山は5回裏、2失策で走者を三塁まで進めたがあと一本が出ず、
安定した投球を見せる興國先発の藤井聖太をなかなか打ち崩せない。
せめて1点でも、という願いを持って迎えた8回裏、
先頭の川村幸輔が安打で出塁。
2つの内野ゴロで三塁まで進むと、西浦孝洋が死球、
竹本俊輝も四球を選び2アウトながら満塁の好機を得る。
この場面で杤原はライトの頭上を越す走者一掃の三塁打、
1点差に迫り桃山応援席のウチワを叩く音がより一層ボルテージを増す。
興國はここで藤井を諦め、笹次瞬をマウンドへ送ったが、
続く村田雄基への1球目が暴投となって思わぬ形で追いついた。

そして試合は延長戦へ。
10回裏1アウト一、二塁、竹本の打席で笹次が暴投しそれぞれ進塁。
竹本は敬遠で塁が全て埋まり桃山は絶好のサヨナラの場面。
前回三塁打の杤原が打席に立ちこれ以上ない盛り上がりを見せたが
三振に終わり、村田も右飛で三者残塁。
これで気落ちしたわけでもないだろうが、
11回表は1アウトから内野安打1本を含む3連打で均衡を破られると、
失策と満塁での笹次の走者一掃適時二塁打で5点を奪われ、勝負あり。
その裏2つの四球を選び必死に食い下がるも、それ以上差を詰められず
3時間を越える熱戦の幕が下りた。


4回目の勝利まであと一歩まで迫りながら敢え無く敗れはしましたが、
ズルズルと行きそうな劣勢を一度に取り戻す粘りを見せるなど、
過去10年以上にわたる不振がまるでウソのような大健闘。
昨年夏の試合ぶりから見て今年こそは、と少しだけ期待していたのが、
それをはるかに上回る快進撃を見せてくれました。
今年はいつも以上に長かった母校の夏。
楽しませていただきました。

願わくば、杤原投手にはぜひ大学でも活躍して欲しいところです。

コメント

NICドラフト1位
NICドラフト1位
2007年7月26日11:41

KGでお待ちしております、湯○以来の部員を。

福岡屋あるじ
福岡屋あるじ
2007年7月26日21:36

KGは湯○以後で野手ですが川○厚というのも居ました。
グレーのユニが似合いそうなのでぜひお願いします(笑)
と言って実現したら面白そうですね。

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