雨のインターミッション@橿原。
◇第89回全国高等学校野球選手権 奈良大会 第1日(1回戦)◇

@橿原公苑野球場



《第一試合》 登美ヶ丘高校 12−2 奈良工業高等専門学校
                (6回コールド)

《第二試合》 奈良情報商業高校 3−2 御所工業高校 (延長10回)

奈情商 100 001 000 1=3 H12 E1
御所工 000 020 000 0=2  H6 E0


奈情商:細澤、水澤、西窪−五網   御所工:吉田博−山田


奈良大会は今日が開幕。
開会式後の混雑も無さそうな第二試合を目当てに橿原公苑まで。
到着直後に第一試合が6回コールドで終了しました。

*第二試合*

奈良情報商業(奈情商)は、桜井商業高校と志貴高校の統合によって
できた県立高校。
桜井商業のOBと言えば駒田徳広(G→YB)。
在学当時に満塁でも敬遠されたという伝説が語り継がれるなど、
今なお「駒田の桜商(サクショウ)」と地元ファンに称される存在。
ユニフォームの配色がかつての桜井商業を彷彿とさせる。
また、御所工業は春夏合わせて11回の甲子園出場を誇る古豪。
1回戦から実力校同士の対戦となった。

奈情商は1回表2アウトから徳田将大が安打で出塁。
次の辻本佳祐も右前のテキサス安打で続けば、
五網亮介の当たりが投手を強襲する安打と、三連打で先制点を挙げた。

御所工先発の吉田博文は2回から立ち直りを見せ、
右サイドスローからの速いテンポの投球に守備陣も良いリズムを刻み出す。

奈情商の先発・細澤拓己はスローボールを駆使して打ち気をそらすなど
緩急をつけた投球で4回まで御所工を無安打に抑えていた。

5回表、奈情商は1アウトから舟越義也が左中間への二塁打。
2アウト後細澤に打席が回ってきたところで代打が送られるも、
追加点には結びつかなかった。
5回裏からは2年生の水澤豊が登板したが、
この回先頭の北山敬一に安打を許す。
御所工にとっての初安打をきっかけに2アウト一、二塁とすると、
酒井幸一朗の左越二塁打で二者が生還、中盤で御所工が逆転。

奈情商も負けじと6回表1アウト二塁から徳田が右越適時三塁打で同点。
続く辻本は左飛で三塁から徳田がタッチアップ。
しかしレフトからの中継プレーが見事に成功して再逆転を阻止した。

その後も吉田と7回から登板した奈情商三番手の西窪優雅が、
毎回走者を置きながら堅い守りで度々のピンチをしのぎ続け、
試合は9回を終わっても決着が付かず。

延長10回表、奈情商は安打で出た中川拓也が犠打と飛球で三塁へ。
打席に吉本広平が立ったところで雨が激しく降りだしたため、試合を中断。
雷も鳴る中、グラウンドにどんどん水が溜まって行く。

屋根の下で見守ることおよそ1時間30分、
控え選手と大会委員総出による懸命のグラウンド整備の甲斐あって、
晴れ間も見えてきたところで試合再開。
吉本は吉田の1球目を中前に落とし、奈情商があっけなく均衡を破る。
その裏、御所工も失策と安打で粘りを見せたがあと一本が出ず、
長い中断を挟んでの熱戦にピリオドが打たれた。


奈情商はブラスバンドの演奏に合わせて控えの野球部員が踊るなど、
パッと見では奈良大会でよく見られる光景の応援ながら、
ファンファーレが一種独特なメロディー。
奈良にはファンファーレにこだわりを持つ高校が多いような気がします。
私の席からよく見えなかったのですが、御所工は太鼓ひとつで男声大合唱。
ある意味好対照な応援席でした。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索