紙一重@舞洲(追記済)。
2007年4月29日 野球◇近畿学生野球 2007年春季1部リーグ戦 第4節・第2日◇
@舞洲ベースボールスタジアム
《第一試合(1回戦)》 大阪教育大学 4−3 奈良大学
奈良大 020 000 100=3 H6 E1
大教大 101 010 01X=4 H9 E1
奈良大:山崎−松下 大教大:雀部、林−中野
《第二試合(2回戦)》 奈良産業大学 4−0 神戸大学
奈産大 010 003 000=4 H4 E0
神戸大 000 000 000=0 H4 E4
奈産大:林、小倉、今井、蕭−吉田、白野 神戸大:齋藤−河嶋
午前10時前の舞洲は雲ひとつない青空。
湾岸特有の強い風もやや大人しく、とても気持ちよい天候でした。
*第一試合*
大教大先発・雀部(ささべ)尚也(3・畝傍)が初回を簡単に3人で終えると、
大教大のベンチから「完全試合やー」という声がかかった。
今季、奈良大は奈産大との1回戦(4月11日)で完全試合を達成させられている。
奈良大先発・山崎俊平(2・岡豊)は166cmの小柄なサウスポー。
走者が居ないときは間をほとんど空けずにテンポ良く投げ込んでくる。
雀部は山崎ほどでもないが、それでも投球テンポは速いほうだと思う。
大教大が1回裏に近藤直也(3・郡山)の右越適時二塁打で先制。
その直後の2回表、奈良大は先頭の吉田直弥(3・浪速)が安打で出塁、
完全試合はこれで免れた(笑)
続く中村匡登(2・広陵=奈良=)の犠打が相手の失策を誘うと、
1アウト後に松下健(4・川西明峰)がセンターへ逆転の2点適時打。
リードされた大教大は3回裏1アウト一、三塁で
近藤の当たりがショートへの内野安打となる間に同点に追いつき、
5回裏は中野弘章(4・清教学園)の適時打で1点をリードした。
大教大が得点したイニングは、1回は勿論いずれも1番打者からの攻撃だった。
7回に同点とされた大教大は8回裏、先頭の川田訓大(3・八尾)が四球を選ぶと、
後の2打者がともに犠打を成功させて2アウト三塁に。
ここで、1回、3回と得点のきっかけを作った1番打者・松原慎吾(3・米子西)が
センターへ弾き返す決勝打を放った。
8回表から登板した林弘貴(3・清教学園)が9回も締めて大教大が先勝した。
奈良大も毎回のように走者を二塁に進める好機を迎えながら、
雀部の落ち着いた投球の前にあと一本が出ず、
7回表に相楽(さがら)圭祐(4・信楽)の二塁打で追いつくにとどまった。
どちらかが一方的に攻めていたような試合展開ではなかっただけに、
好機をどれだけモノにできたかどうか、の紙一重で勝敗を分けたような気がする。
*第二試合*
昨年も4月29日にこの対戦を南港で観ている。
神戸大の先発はそのときと同じく齋藤暢克(4・郡山)だった。
今日の齋藤は2回表に味方の失策で1点を失ったが、
走者を出しても粘り強く抑える投球は変わらず。
投げ方がどことなくマリーンズの久保康友に似ていると思うのだが。
6回表、奈産大は先頭の北山恵丞(3・帝京第五)が右越二塁打。
その後四球と暴投で一、三塁として、中田隼人(2・PL学園)が一塁ゴロ。
本塁封殺を狙ったがこれが野選となり2点目が入る。
2アウト後、なおも2人走者を置いて上田潤也(3・広陵=奈良=)が左前安打。
しかしレフトが打球の処理を誤り2人とも生還。
齋藤にとっては2回に続いて不運な点の取られ方だった。
神戸大は1回裏1アウト一、二塁で下濱大史(3・生野)がセンターへ安打、
二塁走者の松本晃治(4・徳山)が本塁タッチアウトで先制機を失う。
2回以降は、奈産大の林幸弘(4・北海道栄)の気合充分の投球に
攻撃の糸口を掴めず、力投の齋藤を援護できないまま。
7回裏、この回から登板の小倉彰信(2・天理)らを攻めて2アウト満塁とするも、
4番手でリリーフに出た蕭(しょう)一傑(3・日南学園)に封じ込まれた。
奈産大のユニフォームが少しだけ変わった。
グレー地に赤の文字はそのままだが、“NSU”から“N”の花文字ひとつに。
袖には赤の2本線が入り、鹿のマークが消えた。
奈産大の鹿のマークは、グレー地に黒で“S”の花文字だった時代から
左袖に付いていたもの。
(奈産大は奈良でも三郷町だから鹿に縁はないはずなのだが)
左胸に“N”の花文字と言えば、
フォントと色は異なるが20年ぐらい前の奈良大もそんなユニだった・・・と思う。
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