ロスタイムの悪夢@花園。
◇ジャパンラグビートップチャレンジシリーズ 第3節◇

@近鉄花園ラグビー場

《第一試合・トップチャレンジ2》
ホンダヒート(ウエストA・2位) 54−34 東京ガス(イースト11・2位)


[前半]ホンダ40−10東ガス  [後半] ホンダ14−24東ガス

*観衆2,020人

《第二試合・トップチャレンジ1》
三菱重工相模原(イースト11・1位) 32−31 近鉄ライナーズ(ウエストA・1位)


[前半]三菱10−21近鉄  [後半]三菱22−10近鉄 

*観衆3,886人

(写真は第二試合終了後。緑のジャージが三菱重工相模原)


まずは(自分のアタマの中の整理も兼ねて)簡単に説明すると・・・
ジャパンラグビートップリーグへの昇格、あるいは入替戦への出場を賭けて、
トップイースト11、トップウエストA、トップキュウシュウAの各1位と2位のチームが
今月14日から3節にわたりリーグ戦を戦っている。

2位の3チームによる“トップチャレンジ2”の首位のチームは総合4位として、
トップリーグ11位(リコーブラックラムズ)との入替戦に出場する。
これまでにキュウシュウA2位のマツダが2敗で脱落、
今日の試合で勝ったほうが入替戦へ進むことに。

一方、1位の3チームは“トップチャレンジ1”で2位までに入れば自動昇格、
3位になればトップリーグ12位(日本IBMビッグブルー)との入替戦が待つ。
すでにキュウシュウA1位の九州電力が2勝で昇格を決めており、
同時に2月3日から始まるラグビー日本選手権出場も決定。
今日の試合で勝ったほうが、九電に続いてトップリーグ昇格となる。

ちなみに、トップリーグ13位のセコムラガッツと、
14位のワールドファイティングブルは自動降格が決定している。

第一試合は、前半風上に立ったホンダが圧倒的にリード。
後半は東京ガスがまずトライを挙げ反撃を開始したが、
そのあとでパスをインターセプトされてそのままトライ、一旦勢いが止まる。
しかし残り10分を切ったあたりから東京ガスは3つのトライ。
「ロスタイムは8分です」という思いがけないアナウンスに場内がどよめいたが、
ホンダがどうにか逃げ切ってノーサイド、入替戦出場を決めた。

そして、第二試合。
バックスタンドに近鉄ライナーズの小旗を持つ人々が詰め掛けるのは当然として、
メインスタンドで三菱重工相模原を応援する人々も負けていない。

前半は5分ごろに近鉄が先制トライ。
近鉄はそれからもずっと三菱陣へ攻め込み、
三菱の反則も相次いだことで優位に試合を運べるはずが得点が遠い。
反則による認定トライを挙げたものの、消化不良気味な攻撃が続く。
三菱は前半2トライながらもゴールはいずれも失敗。
どっちもどっちのような展開で前半が終わった。

後半の残り10分近くで近鉄は31−15とリードしていた。
これで安心したわけでもないだろうが、ここから三菱が立て続けに2トライ。
ゴールも1つ成功させ、一気に31−27。
1トライで逆転という局面を迎える。
ロスタイムへ入る直前に近鉄はペナルティーゴールを狙うが失敗に終わり、
その直後三菱が大きく陣地を挽回。
三須城太郎がトライを決めて逆転、スタンドの明暗がはっきりと分かれた。
発表されたロスタイムは3分だったがほとんど残っておらず、
三菱重工相模原が初のトップリーグ昇格。
メインスタンドからの万歳三唱が花園の空に響きわたった。

近鉄は昇格をほぼ手中にしながら、ロスタイムでの逆転劇で逃がしたことになる。
私の周囲ではライナーズファンが集まって声を枯らしていたが、
その瞬間の悪夢を見たかのような落胆ぶりは痛いほど伝わってきた。
しかしまだ終わったわけではない。
2月12日、秩父宮での入替戦が待っている。

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