泣くも笑うも50年@大阪D。
←大阪ドームにて

試合を終え、応援団に向かい一礼するNTT北海道ナイン。

こうして、またひとつの歴史が終わりました・・・。



◇第33回社会人野球日本選手権大会 第6日・2回戦◇

《第一試合》 富士重工業 5−2 松下電器

富士重工 000 000 011=2 H5 E0
松下電器 000 001 000=1 H4 E0


富士重:阿部、平井―松尾  松下:山本隆之、田中稔―新田

富士重工・阿部次男、松下・山本隆之の両先発による投手戦が、
5回終了まで続いた。
5回裏を終わってともに1安打ずつ。
しかも山本隆之は無四球、おまけに奪三振ゼロ。
気合のこもったフォームでありながら打たせて取ることに徹する上手さ。
阿部も左腕からの変貌自在な投球が松下打線を惑わせる。

6回裏、松下が1アウト一、三塁の場面で梶原康司の内野ゴロの間に先制点。
今日の山本隆之の出来なら1点で充分かとも思われたが、
7回表に初の四球を出し、2アウト二塁となったところで田中稔士に交替した。
田中稔は7回こそ抑えたが、8回表に捕まる。
安打で出て犠打で二塁に進んだ冨村優希を置いて、
松尾貢史がセンターの頭上を越す二塁打で富士重工が同点に追いついた。

富士重工は9回表、1アウトから岩元信明の安打に続いて、
林稔幸の三塁横を抜く二塁打で岩元が還り最後の最後で勝ち越し。

その裏、先頭の梶原が二塁打とまずは同点のきっかけを作る。
代走の竹村禎晃が犠打で三塁へ進むと、
富士重工は阿部から平井英一へと後を託す。
平井は気迫充分の投球で得点を許さぬ火消し役ぶりを見せ、
松下の選手権連覇を阻んだ。


走者を置いた場面で長打が出たか出なかったか。
その違いで勝負が分かれたようなものだったが、
ともに堅い守りで締まった好ゲームだったと思う。
松下の遊撃手・田原隆三郎のグラブさばきはいつ観ても惚れ惚れする。



《第二試合》 ホンダ熊本 2−0 NTT北海道

N T T 北 000 000 000=0 H3 E2
ホンダ熊 110 000 00X=2 H5 E0


N北:森広―松尾  ホン熊:小山、玉城―工藤


この大会を最後に休部が決まっているNTT北海道。
1回戦を突破したおかげで今日観ることができた。

NTT北海道の先発は森広泰昌。
1回裏、四球と連続安打で早々と1点を失い、
2回裏も工藤隼人の二塁打のあと自らの失策でもう1点を奪われる。
不安な序盤であったが、3回1アウト一、三塁の危機を併殺で終えてからは
落ち着きを取り戻したか、以降は丁寧な投球で抑えていた。

打線のほうは、1回、4回と先頭打者が安打で出塁するもつながりが無く、
ホンダ熊本先発の小山洋史から思うような好機が掴めない。
7回表からは玉城誠が登板、これも危なげない投球だった。

9回表、先頭の船尾隆弘が7球ファールで粘る。
まだまだ終わりたくないという思いがそこに表れているかのように。
船尾は遊飛に倒れたが、続く代打の柿原信教が安打で出塁。
代打の安宅範晃は初球を叩いてニ飛。
山内誠は三塁ゴロ、その球が二塁へ送られてゲームセット。
一塁側からの大きな声援の中で、時の流れを止めることはかなわなかった。

手元の時計では、試合開始13時19分、終了15時07分。
2時間を切るスピーディーなゲームで、
50年に及ぶNTT北海道野球部の歴史が、幕を閉じた。



最初の2試合が早いテンポで進みすぎたせいか。
第二〜第三のインターバルが1時間以上取られていた。
その間大阪ドームに流れていたのは、オリックスBsの“出囃子”オンパレード。
なんだかなぁ・・・。


《第三試合》 新日本石油ENEOS 7−5 大阪ガス

ENEOS 020 005 000=7 H11 E2
大阪ガス 100 012 100=5 H10 E1


ENEOS:廣瀬、谷口、田澤―山岡  大ガス:坂本、宮川、山田幸、小嶋―倉重

【HR】池辺(ENEOS・2回ソロ)、柳田(ENEOS・6回3ラン)、平山(大ガス・6回2ラン)


1回裏に大ガスはノーアウト二、三塁で田中洋平の内野ゴロの間に1点を得る。
ENEOSも2回表、先頭の池辺啓二が右越ソロ本塁打でまず同点。
岩本裕治の右中間二塁打のあと、宮澤健太郎の適時打で2点目を追加。
そして今度は大ガスが5回裏に倉重友ニの適時打で追いつき、
1点を争うシーソーゲームの様相。

6回表、ここまで2回以外は安打を許さなかった大ガス先発の坂本健二だったが、
池辺、岩本、山岡剛に3連打を浴びて1点を失い降板。
2番手宮川兼二郎も宮澤に適時打を許し、山田幸二郎にマウンドを譲る。
その山田幸の替わり端、柳田俊幸がレフトへ3ランを叩き込んで
一挙5点のビッグイニングとなった。

大阪ガスも6回裏に平山涼の2ラン、7回裏に荒川大輔の適時打で徐々に反撃。
大量点を奪われても諦めない粘りを7回までは見せてくれたが、
ENEOSの投手リレーの前に8回、9回とも三者凡退。
30回、31回大会と連続準優勝のあとの1勝が、
大ガスにはまだまだ遠いようだった。

タイガース自由枠の小嶋達也が、9回表1アウト二塁の場面で登板。
日本選手権最初で最後のマウンドは2/3イニング、二塁ゴロと三振だった。
顔見せ登板のようなものだったか。



第三試合の終了時刻は18時37分。
この後どこかへ飲みに行ったとしても不思議ではない時間だが、
明日は仕事なのでさすがにちょっと・・・。
大ガスが勝っていたなら、明日の第四試合を仕事帰りに観に行く予定だったが、
大阪の2チームの敗戦を観たこともありその気がやや失せ気味。
どうしようかなぁ・・・。

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