うるわしき吉田の里に。
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投手は京大のエース・尾藤陽介。

打者は東大の4番・荻田圭。



◇(第63回)京大・東大野球定期戦◇

東京大学 8−7 京都大学

東 大 000 031 301=8
京 大 030 003 020=7


東大:重信、大西−山田   京大:尾藤、熊本、天満、安保、水木−吉村


新聞が報じない伝統の一戦は、2年ぶりに吉田グラウンドで。
2年前同様、この試合目的で東京の“師匠”も駆けつけていた。

雨が降ったり止んだりの中での試合は、
中断することなく9回まで滞りなく。

2回裏、京大は片山幹基(4・洛星)の2点適時二塁打で先制。

京大先発の尾藤陽介(3・新居浜西)は4回まで好投していたが、
5回表、2アウト一、二塁で黒江卓郎(4・筑波大附駒場)の当たりが
一塁ベースに当たってはね返りライトを転々とする間に2人とも還り、
打った黒江も本塁を陥れて意外な形で東大が同点に追いついた。
6回表には大坪誉博(2・芝)の適時打で逆転。

その裏、京大は1アウト一、三塁で北村誠之(3・明星)の適時打で同点とすると、
2回にも適時打を打った片山が今度は適時三塁打で再び突き放す。
東大先発の重信拓哉(3・鶴丸)はここで交替、
大西拓也(4・岐阜)が後続を断った。

7回表、東大は升岡大輔(4・高松)の犠飛と2つの押し出しで3点。
しかし京大も8回裏に代打奥野寿哉(2・初芝富田林)の適時打などで
7−7の同点に。
雨の中、追いつ追われつの熱戦が続く。

9回表の東大は、先頭の升岡が右中間への二塁打。
荻田圭(4・富山中部)の内野ゴロの間に三塁へ進むと、
山田聡(3・札幌南)がショートとセンターの間に巧く落として1点。
これが決勝打となって、東大が勝った。

最優秀選手はその決勝打を放った山田聡、
優秀選手は片山幹基がそれぞれ表彰を受けた。

この試合、京大は応援団が三部とも揃って応援。
リーグ戦さながら、いやそれ以上の盛り上がりを見せていた。
終了後、京大側からのエールだけで終わるのかと思えば、
三塁側から東大応援歌『ただ一つ』を無伴奏で歌う集団が。
東大応援部のOBだったのか?エール交換も成立。
吉田グラウンドでこのような光景が観られるとは思わず、少しジーンときた。

定期戦は“第63回”と銘打たれていたが、
これは吉田グラウンドで行われるときにそう表現されるものであって、
東大本郷グラウンドでは使わないということを師匠から聞いた。
どうやら、京大と東大でその回数の数え方が違っているらしい。
まぁ、それだけ長い歴史を数えているということで。


その後は師匠が帰る新幹線の時間まで木屋町あたりで呑んでまして。
なかなか結構な一日でありました。

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