第78回選抜高校野球大会の出場校が今日決まった。
その中で、“21世紀枠”で出場する金沢桜丘高校(石川)に関して、
思い浮かんだことを。


第二次大戦後の学制改革で、旧制の中学校などが新制の高等学校に変わり、
一部の地域を除いて公立校が男女共学になった。
それ以後の学校や学校名の変遷を見ていると、
各地方によって特色が表れたりすることがあってなかなか興味深い。

とりあえず大雑把に4つに分類してみると、

[1]旧制時代の校名をそのまま引き継いだ高校
   大阪で言えば北野、八尾、天王寺など。


[2]旧制時代の校名にナンバーを付けた高校
   盛岡中→盛岡一(岩手)、水戸中→水戸一(茨城)など。
   第一=中学、第二=高等女学校のそれぞれ後進、という例が各所に。


[3]旧制時代にナンバーを付けていたが、それを外して別の名前になった高校
   札幌一中→札幌南(北海道)、岡山一中→岡山朝日(岡山)など。


[4]旧制時代とはまるっきり違う名前になった高校
   堺中→三国丘(大阪)、鹿児島一中→鶴丸(鹿児島)など。

   少し余談。
   三国丘の場合、堺中学と堺高女のどちらが“堺高校”を名乗るかで
   大モメにモメた挙句、どちらも“堺高校”の名は使わない、
   そして今後新設される高校にも“堺高校”の名は使わないということで
   決着が付いたというのを大阪の教育史関係の本で読んだことがある。
   (堺高女は現在の泉陽高校。)


金沢桜丘は、旧制金沢三中なので[3]の例にあてはまる。
金沢市内にあった3つの旧制県立中学は、
一中、二中、三中といずれもナンバー付きだった。

金沢一中は現在の金沢泉丘高校。
金沢二中は学制改革時に一度廃校になったが、金沢錦丘高校が歴史を継承。
(京都二中→鳥羽、のような感じか?)

これを確認して行くうちに、
「持った扇子をバッタと落とし、小膝叩いてニッコリ笑い」
と廣澤虎造か浜村淳なら言いそうな心境になったのが、

ッチュウ→ズミガオカ
チュウ→シキガオカ
ンチュウ→クラガオカ

という具合に、韻を踏んでいるのに気が付いたこと。
なかなかのネーミングセンスだと思う。


ついでに。
金沢桜丘は、昨年の全国吹奏楽コンクールに初出場し銀賞を受賞。
NTV系『笑ってコラえて!』の吹奏楽の旅にも出ていたので、
ご記憶の方もあろうかと。
“桜ブラス”と呼ばれるバンドの応援演奏がどんなのかもまた楽しみである。

百万石の城下町に、ひと足早くサクラが咲いた。
甲子園でも咲かせることができますように。

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