昨夜の甲子園の中継を、NHK−BSで見ていた。
9回裏、タイガースの攻撃。
この回からホークスのマウンドにはリリーフエースの三瀬幸司が上がったが、
先頭のアンディ・シーツに本塁打を浴びた。
続く金本知憲には2球続けてすっぽ抜けた危ない球で、
2球目で頭部に死球を与えてしまった。

この試合の解説は300勝投手の鈴木啓示。
投手の立場としてはわざと頭を狙うことなどあり得ない、と
ぶつけてしまった三瀬を気づかうようなニュアンスで言っていたと思う。
硬球だとヘルメットをかぶっていても大怪我をしかねないのだから、
それは当然のことだろう。

両軍ベンチから選手らが飛び出して騒然となる甲子園。
しかし金本はオトナだった。
誰かさんだったら三瀬に向かって反撃しに行こうものだが、
そんなこともなく一塁ベースへと歩いて行った。
フリオ・ズレータと肩を叩きあったりして、白い歯まで見せている。

鈴木啓示は投手の立場としてのコメントを放送で残したが、
次の日(つまり今日)某スポーツ新聞に或る解説者のコメントが載ったのを見て、
私は呆気に取られたのであった。
立場が変わるとこうも変わるのか、と。
一部をそのまま引用すると。

9回、シーツの本塁打の直後に金本が頭部に当てられた。スッポ抜けの変化球とはいえ、後味の悪いゲームになった。同じ野球の世界に身を置いた者として、怒りを覚えずにはいられない。・・・(以下略)


何に対しての怒りなのか。
三瀬に対しての、だったら「三瀬は金本にわざとぶつけた」と思っているのか。
そのあたりが、この解説者のペンからはまったく伝わってこない。
読み手によっては非常に刺激的な内容になってしまうことがわかっているのか。
言い方は悪いが、タイガースファンの感情に迎合しているように私は思えた。
まぁ、この解説者を攻撃するつもりは全くないが、
或る番組で赤星(アカホシ)憲広のことをさかんに「アカボシ」と
読んでいたような人物だから。

三瀬は危険球で退場となって、三塁ベンチへ戻ろうとしていたその時。
三塁のスタンドから何やらモノを投げ込んだ輩が居る。
誰が投げたかはわからないが、そのシーンはしっかりTVカメラに映っている。
贔屓チームの選手が頭にぶつけられたその怒りはわかるが、
その表現のしかたは違うだろうよ。
反日デモの勢いで“愛国無罪”とか言って、何の罪もない日本料理店などを
攻撃するようなどこかのお国の人と同じように映ってしまうんだなぁ。
これだからタイガースファンは・・・と一事が万事で思われてしまうではないか。
(私の周囲には善良なタイガースファンが多いのです。口は悪いけど)
グラウンドにモノを投げ込むような輩は、
甲子園、いや野球場から永久追放してしまえ。

この事件に対する後味の悪さで怒りを覚えたのなら、まだ救われるけど。

スミマセン。
今日は気持ち的に怒りの日記しか書きようがないもので。
金本のようなオトナにはなれそうにありまっしぇん。
牛乳飲んで明日に備えて寝ます。

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