最近になって、再び古書店めぐりをしようという気になった。

古書店に最もよく通っていたのは大学生だった頃。
大学の講義のテキストや参考書をそのまま定価で買うよりも、
一般書店に出回っていそうな書籍ならば古書店で安く買えるだろう、と
大阪、奈良、京都を駆けずり回ったりしていたものだ。

大阪では、難波の大阪球場の下に“なんばん古書街”というのがあり、
ここが一番のお気に入りだった。
友人との待ち合わせ場所としても結構利用していて、
暇つぶしとしても非常に重宝していた。
梅田周辺では阪急かっぱ横丁や大阪駅前ビルなど。

ただ、アメリカ村にあった天牛書店の吹田市への移転や、
大阪球場の閉鎖による古書街の撤退などがあって、
その頃から古書店への足が遠のきつつあった。
それでも、百貨店などで開かれる古書の即売会には機会を見つけて出かけ、
あらゆる文献(最近は野球関係多し)を漁ってはいたのだけれど。

先週、東京へ行ったときに神保町の古書街を少しだけ見て回ったが、
東京の師匠が足繁く通うという店を見つけ、そのボリュームに圧倒された。
「こんな古書店が近くにあったら、生活設計が狂いそうだな」と
思わせるようなたたずまい。
掘り出し物を見つけ、嬉々として東京をあとにしたわけだが
きっかけはこれだけではない。

師匠宅で宴会をした帰り、お土産代わりとして或る単行本を頂いた。
これもどこかの古書店から調達したと思われる代物。
その単行本に、なぜか某新聞社のタクシーチケットの控えが挟まっていた。
使用した人物の署名と、(何年かは不明だが)日付と区間が書かれている。
試しにその人物を検索してみると・・・。

それが誰なのかはちょっと内緒だが、仮に“S氏”としておこう。

その“S氏”の著作が実は何冊かあることがわかった。
しかも、野球を扱った著作もある。
これがまた私の守備範囲に属しそうな内容らしい。

ところが、師匠に尋ねるとすべて絶版とのこと。
或る大手のネット通販には一応在庫があるようだが、
ひとまずは時間を見つけて各方面を当たってみようと思う。
仮に見つかって、件のチケットを移し変えれば
変則ではあるが“直筆サイン本”の出来上がり、というわけだ(笑)

今日の午後、手始めに梅田周辺を歩き回ったが見つからず。
その代わりでもないが、1981年の『週刊朝日・甲子園大会号』を発見。
私にとってはまたもや思わぬ掘り出し物だった。

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