捉へよ、輝くこの現実。
2004年8月22日 野球朝9時半過ぎ、野田駅から阪神電車の急行に乗る。
お客さんはみんな甲子園で降りるが、今日の私はまだ降りない。
その次に停まる今津まで行くわけで。
大阪ガス今津グラウンドでまずはオープン戦観戦。
トヨタ自動車
100 001 300=5
000 150 01X=7
大阪ガス
トヨタ:後藤、明松、上野−小川 大ガス:坂本、建山、松尾、山田幸−小野
平石洋介が華々しく先頭打者本塁打で先制。
トヨタは2回、9回を除けば毎回安打が出ているが、
6回の山井晃男、広瀬栄作の近大コンビの連続二塁打と
7回に鎌田圭司の二塁打など4本の安打を集中した以外は
ほとんど散発に終わっていた。
大ガスは木下秀久が5回の3ラン含め4打点と今日は四番打者の働き。
大ガスのグラウンドだから当然ホームゲームなのだが、
一塁側のベンチに座っていながら青いユニフォームを着ている。
見慣れた淡いブルーではなく、ドラゴンズのビジターのような色。
胸のマークはストライプユニと同じデザインだが、
パッと見ではどうも大ガスの試合を観ているような気がしない。
試合用のニューモードなのか、プラクティスなのかよくわからないが。
今津グラウンドの試合途中で友人と合流し。
こちらの試合終了とほぼ同じ時刻に決勝が始まっているはずの甲子園へ、
“酒蔵通り”を歩いて移動。所要時間約25分。
外野に入場したのは2回裏、駒大苫小牧の攻撃中。
折りしもライトスタンドの上のほうで係員が
「ひとつでも席をお詰め願いまーす」
とか何とか言いながら観客の整理をしていたのでそこへうまく滑り込む。
照明塔の柱でセンターの定位置が見えないが、しょうがない。
決勝戦にふさわしい大観衆の中で、壮絶な試合が展開される。
済美、駒苫の追いつ追われつのノーガードの打ち合いに、
メモも出せずに観ているこちらのテンションが高くなる。
「川崎の頃の都市対抗神奈川代表決定戦やないねんから(笑)」
気が付けば駒苫は20本の安打を済美に浴びせている。
9回表も済美に19本目の安打が出て、さぁ20本行くか?と思った時に
打席には鵜久森淳志が立っていた。2アウト、でも本塁打が出れば同点。
鳥肌が立つような場面で、鵜久森はあえなく飛球を打ち上げて
ショートの佐々木孝介主将のグラブにその球が納まった。
駒大苫小牧が全国の頂点に立った。
校歌斉唱、なぜか我々も小声で歌う。
準優勝に終わった済美の選手たちがアルプスへ挨拶に行くと、
ブラスがあの校歌を演奏していた。
一礼してすぐに戻ることなく、校歌が終わるまで涙しながら
スタンドと向き合っていたそのシーンがとても印象に残った。
ネット裏から起こったバンザイの声が、波が押し寄せるかのように
内野席〜アルプス〜外野席へと広がって行く。
北海道はえらい騒ぎやろなぁ、と思いながらシミジミとそれを眺める。
閉会式、大会歌の合唱の中での場内一周。
それが終わると、蛍の光。
長い長い夏の終わりの余韻にひたっていると、雨が落ちてきた。
これまでの試合で上がりに上がった熱を冷ますかのように。
私にとっては2年ぶりの夏の甲子園。
来年も行ければ良いのだが。
お客さんはみんな甲子園で降りるが、今日の私はまだ降りない。
その次に停まる今津まで行くわけで。
大阪ガス今津グラウンドでまずはオープン戦観戦。
トヨタ自動車
100 001 300=5
000 150 01X=7
大阪ガス
トヨタ:後藤、明松、上野−小川 大ガス:坂本、建山、松尾、山田幸−小野
平石洋介が華々しく先頭打者本塁打で先制。
トヨタは2回、9回を除けば毎回安打が出ているが、
6回の山井晃男、広瀬栄作の近大コンビの連続二塁打と
7回に鎌田圭司の二塁打など4本の安打を集中した以外は
ほとんど散発に終わっていた。
大ガスは木下秀久が5回の3ラン含め4打点と今日は四番打者の働き。
大ガスのグラウンドだから当然ホームゲームなのだが、
一塁側のベンチに座っていながら青いユニフォームを着ている。
見慣れた淡いブルーではなく、ドラゴンズのビジターのような色。
胸のマークはストライプユニと同じデザインだが、
パッと見ではどうも大ガスの試合を観ているような気がしない。
試合用のニューモードなのか、プラクティスなのかよくわからないが。
今津グラウンドの試合途中で友人と合流し。
こちらの試合終了とほぼ同じ時刻に決勝が始まっているはずの甲子園へ、
“酒蔵通り”を歩いて移動。所要時間約25分。
外野に入場したのは2回裏、駒大苫小牧の攻撃中。
折りしもライトスタンドの上のほうで係員が
「ひとつでも席をお詰め願いまーす」
とか何とか言いながら観客の整理をしていたのでそこへうまく滑り込む。
照明塔の柱でセンターの定位置が見えないが、しょうがない。
決勝戦にふさわしい大観衆の中で、壮絶な試合が展開される。
済美、駒苫の追いつ追われつのノーガードの打ち合いに、
メモも出せずに観ているこちらのテンションが高くなる。
「川崎の頃の都市対抗神奈川代表決定戦やないねんから(笑)」
気が付けば駒苫は20本の安打を済美に浴びせている。
9回表も済美に19本目の安打が出て、さぁ20本行くか?と思った時に
打席には鵜久森淳志が立っていた。2アウト、でも本塁打が出れば同点。
鳥肌が立つような場面で、鵜久森はあえなく飛球を打ち上げて
ショートの佐々木孝介主将のグラブにその球が納まった。
駒大苫小牧が全国の頂点に立った。
校歌斉唱、なぜか我々も小声で歌う。
準優勝に終わった済美の選手たちがアルプスへ挨拶に行くと、
ブラスがあの校歌を演奏していた。
一礼してすぐに戻ることなく、校歌が終わるまで涙しながら
スタンドと向き合っていたそのシーンがとても印象に残った。
ネット裏から起こったバンザイの声が、波が押し寄せるかのように
内野席〜アルプス〜外野席へと広がって行く。
北海道はえらい騒ぎやろなぁ、と思いながらシミジミとそれを眺める。
閉会式、大会歌の合唱の中での場内一周。
それが終わると、蛍の光。
長い長い夏の終わりの余韻にひたっていると、雨が落ちてきた。
これまでの試合で上がりに上がった熱を冷ますかのように。
私にとっては2年ぶりの夏の甲子園。
来年も行ければ良いのだが。
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