成田屋!

2004年7月22日
先々週の日記を今頃書くことになろうとは・・・(汗)
ただ書きそびれていただけのことだが。

7月9日、入院していたT病院へ朝から診察に行く。
しかし、その前にふと思い立って道頓堀の大阪松竹座へ寄ってみた。
『十一代目 市川海老蔵襲名披露・七月大歌舞伎』の公演中。
前売り券はほとんど売り切れ、との話は聞いていたのだが、
果たして“幕見”はあるのだろうか?と思ったのである。
ここ数年、松竹座で歌舞伎を観るにしても“幕見”でばかり。
三階席の最上段だが、1演目だけなので安く観られる。
なんと、この日の“幕見”はまだ余裕であったらしい。
診察が終わってから駆けつけて観られそうなのは、
昼の部最終の『与話情浮名横櫛』しかないが、御の字である。
ちょうどフレッシュオールスターゲーム(大阪ドーム)にも間に合うし。
今回の“幕見”は1500円。ただし立ち見。それでも結構。

無事切符をゲットして、病院へ向かう。
病棟のナースステーションにちょっと顔出ししたところ、
“お気に”だった看護婦さんのうちのひとりと再会したり。
メアドでも渡しておけばよかったかな・・・って何考えてんねん(^^;
入院してから約1年。今日の診察がおそらく最後になる。
先生から「お疲れさまでした」と言われた。
嬉しいような、寂しいような。

再び道頓堀。三階席までエレベータで案内される。
海老蔵の与三郎に菊之助のお富。
絵になるんだけど、ちょっとアッサリしてないか?
木更津の見染では(鳶頭金五郎役の)菊五郎が出るだけで
粋な江戸っ子の香りが漂うようで、場が引き締まる。
海岸を散歩する際の演出で、海老蔵とともに客席を降りて行く場面では
“おーいお茶”のペットボトルを袂から出したりして笑いを取っていた。

二幕目、お馴染みの源氏店(げんじだな)。
菊之助のお富は鐘紡のお白粉を愛用しているらしい(笑)
あの声がなんか引っかかるんだよなぁ・・・。
多左衛門役の段四郎もセリフがどことなく危なっかしかったし。
でもそれはそれで充分楽しめた。

その前の口上とか、夜の部の『弁天娘男女白浪』も観たかったが。
『勧進帳』は・・・海老蔵は弁慶よりも富樫が似合うと私は思っているので。

初めて歌舞伎を観に行ったのは大学1年の夏、道頓堀中座。
国文学科の行事の一環で希望者を募っての鑑賞会で、
勘九郎のお岩と幸四郎の伊右衛門による『東海道四谷怪談』。
以来10数年、毎年一度は劇場に足を運んでいる。
ただし、松竹座や南座の一階席で観たことはまだ一度も無い。
上のほうが観やすいんだから(と強がりを言ってみる)。

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