This is baseball!!
2004年7月2日 野球昨日の大阪ドーム。
NTT西日本(N西)と日本生命(日生)の阪和第一代表決定戦。
いつもの平日ならば18時の試合開始前に入ることはまず不可能なのだが、
どういうわけかスタメン発表直前に到着(汗)
ところが、スコアボードが一部故障しているとのことで、
選手と審判の名前が画面に出てこない。
スタメン発表に間に合って良かった、と思ったのも束の間。
場内アナウンスをいつも以上に集中して聞きながらペンを走らせる。
聞き慣れた名前の選手ばかりでまだマシだったけれど。
あー落ちつかねぇ。
予定通り18時試合開始。
N西の先頭打者・一色和也が日生の先発・国安則至から
いきなりセンターへ二塁打。
西川勝文の犠打で三塁へ進むと、3番主将の黒塚浩行の左犠飛で
効率良く1点を先制した。
その裏の日生、先頭の佐々木正詞がまずヒットで出塁。
石田拓郎の犠打で二塁へ進み、多井清人が四球で一、二塁。
5番大宅敦司の打席で佐々木正は単独スチールを決めたと思えば、
すかさず本塁をうかがう仕草を見せる。
N西先発の笠木伸二が、一塁へ牽制球を投げたその隙に、
佐々木正はホームスチールを敢行。一塁の西川が反応良く本塁へ返し、
あえなくタッチアウト。
一瞬何が起こったのかわからなかったが・・・。
国安はマウンドで落ち着いて間合いを取っているように見えたが、
それが長いとはあまり感じなかった。むしろ自分なりの良いテンポだったのかも。
特に外角いっぱいを突くコントロールが絶妙で、
N西の打者が2、3、4回と見逃し三振でチェンジに取られていた。
対する笠木は独特のフォームからの程よい荒れ球?がよく決まる。
2回、竹間容祐に安打を打たれて以降は7回まで安打を許さなかった。
6回から、好投の国安に替わってベテランの土井善和が登板。
2アウト後川崎博孝、西田朋生(二塁打)の連打でN西が追加点の好機も
前田敦が三塁フライに倒れる。
そして7回も2アウトながら安打の幸本竜浩を二塁、四球の一色を一塁に置き
再び追加点のチャンスを得た。
ここで西川がセンターへ弾き返す。
二塁から幸本が三塁を蹴って2点目のホームベースへ疾走する。
センター佐々木正は慌てるそぶりも見せず落ち着いて打球を処理し、
本塁を死守する鷲北剛のもとへダイレクトの返球。
バウンドも良く鷲北のミットに球が収まり、クロスプレーで幸本タッチアウト。
レベルの高い代表決定戦にふさわしい、鳥肌モノの好プレーだった。
このプレーが試合の流れを変えたとするならば、
(1回のホームスチール未遂も併せて)佐々木正が日生の陰の主役だった、
と言えるかも知れない。
9回表、日生3人目の渡辺亮から宮崎昌樹が今日2本目の二塁打で出るも
後続なく、1−0のまま最終回のマウンドに笠木が登る。
1アウトから、多井がストレートの四球を選んで出塁、代走に及川徹。
打席には4番・下野敦司。
今日はここまで無安打、前の打席では四球で出るも牽制に引っかかった。
下野に限らず、今日の日生は中軸にまったく当たりが出ていない。
ここまでの安打は佐々木正、竹間、佐々木勇喜の3本のシングルのみ。
それだけに、2番から始まる9回裏の攻撃が何か不気味な感じがした。
おまけにN西は得点圏に走者を何度も送りながら1点が遠いし。
下野が倒れても大宅が居るし、何かが起こるかも・・・という胸騒ぎが。
1エンド1からの笠木の3球目。
下野がそれをジャストミート。
当たった瞬間、その弾道がレフトスタンドへ飛び込んで行くのがわかった。
笠木がマウンドでしゃがみこんでいたであろうことも、
下野が本塁で手荒い祝福を浴びていたであろうことも、
私の眼はレフトスタンド方向に釘付けになっていたのでよく憶えていない。
ネット裏の片隅で固まってしまったかのように、呆然として動けなかった。
あまりにもドラマチックな結末。
これが野球の怖さ、そしてこれが野球の面白さ。
今シーズンの忘れられないゲームのひとつになったことは、間違いない。
試合後、一塁側でN西の応援をしていた友人とドームの外で会う。
「しゃぁないわ。」
と、むしろサバサバした表情だったがやっぱり悔しいはず。
「今日負けたからと言うて東京ドームに行かれへんわけじゃないから。」
そうそう。
今日の負けを引きずることなく、次の試合に臨めばええんやから。
選手にもファンにも同じことが言えるんやで。
第二代表決定戦は5日、NTT西日本と松下電器で争われる。
NTT西日本(N西)と日本生命(日生)の阪和第一代表決定戦。
いつもの平日ならば18時の試合開始前に入ることはまず不可能なのだが、
どういうわけかスタメン発表直前に到着(汗)
ところが、スコアボードが一部故障しているとのことで、
選手と審判の名前が画面に出てこない。
スタメン発表に間に合って良かった、と思ったのも束の間。
場内アナウンスをいつも以上に集中して聞きながらペンを走らせる。
聞き慣れた名前の選手ばかりでまだマシだったけれど。
あー落ちつかねぇ。
予定通り18時試合開始。
N西の先頭打者・一色和也が日生の先発・国安則至から
いきなりセンターへ二塁打。
西川勝文の犠打で三塁へ進むと、3番主将の黒塚浩行の左犠飛で
効率良く1点を先制した。
その裏の日生、先頭の佐々木正詞がまずヒットで出塁。
石田拓郎の犠打で二塁へ進み、多井清人が四球で一、二塁。
5番大宅敦司の打席で佐々木正は単独スチールを決めたと思えば、
すかさず本塁をうかがう仕草を見せる。
N西先発の笠木伸二が、一塁へ牽制球を投げたその隙に、
佐々木正はホームスチールを敢行。一塁の西川が反応良く本塁へ返し、
あえなくタッチアウト。
一瞬何が起こったのかわからなかったが・・・。
国安はマウンドで落ち着いて間合いを取っているように見えたが、
それが長いとはあまり感じなかった。むしろ自分なりの良いテンポだったのかも。
特に外角いっぱいを突くコントロールが絶妙で、
N西の打者が2、3、4回と見逃し三振でチェンジに取られていた。
対する笠木は独特のフォームからの程よい荒れ球?がよく決まる。
2回、竹間容祐に安打を打たれて以降は7回まで安打を許さなかった。
6回から、好投の国安に替わってベテランの土井善和が登板。
2アウト後川崎博孝、西田朋生(二塁打)の連打でN西が追加点の好機も
前田敦が三塁フライに倒れる。
そして7回も2アウトながら安打の幸本竜浩を二塁、四球の一色を一塁に置き
再び追加点のチャンスを得た。
ここで西川がセンターへ弾き返す。
二塁から幸本が三塁を蹴って2点目のホームベースへ疾走する。
センター佐々木正は慌てるそぶりも見せず落ち着いて打球を処理し、
本塁を死守する鷲北剛のもとへダイレクトの返球。
バウンドも良く鷲北のミットに球が収まり、クロスプレーで幸本タッチアウト。
レベルの高い代表決定戦にふさわしい、鳥肌モノの好プレーだった。
このプレーが試合の流れを変えたとするならば、
(1回のホームスチール未遂も併せて)佐々木正が日生の陰の主役だった、
と言えるかも知れない。
9回表、日生3人目の渡辺亮から宮崎昌樹が今日2本目の二塁打で出るも
後続なく、1−0のまま最終回のマウンドに笠木が登る。
1アウトから、多井がストレートの四球を選んで出塁、代走に及川徹。
打席には4番・下野敦司。
今日はここまで無安打、前の打席では四球で出るも牽制に引っかかった。
下野に限らず、今日の日生は中軸にまったく当たりが出ていない。
ここまでの安打は佐々木正、竹間、佐々木勇喜の3本のシングルのみ。
それだけに、2番から始まる9回裏の攻撃が何か不気味な感じがした。
おまけにN西は得点圏に走者を何度も送りながら1点が遠いし。
下野が倒れても大宅が居るし、何かが起こるかも・・・という胸騒ぎが。
1エンド1からの笠木の3球目。
下野がそれをジャストミート。
当たった瞬間、その弾道がレフトスタンドへ飛び込んで行くのがわかった。
笠木がマウンドでしゃがみこんでいたであろうことも、
下野が本塁で手荒い祝福を浴びていたであろうことも、
私の眼はレフトスタンド方向に釘付けになっていたのでよく憶えていない。
ネット裏の片隅で固まってしまったかのように、呆然として動けなかった。
あまりにもドラマチックな結末。
これが野球の怖さ、そしてこれが野球の面白さ。
今シーズンの忘れられないゲームのひとつになったことは、間違いない。
試合後、一塁側でN西の応援をしていた友人とドームの外で会う。
「しゃぁないわ。」
と、むしろサバサバした表情だったがやっぱり悔しいはず。
「今日負けたからと言うて東京ドームに行かれへんわけじゃないから。」
そうそう。
今日の負けを引きずることなく、次の試合に臨めばええんやから。
選手にもファンにも同じことが言えるんやで。
第二代表決定戦は5日、NTT西日本と松下電器で争われる。
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