熱闘西京極。

2004年5月23日 野球
本来なら、関西学生野球の最終節は同立戦(立同戦)単独で行われる。
しかし、雨の影響で試合日程がずれ込んで、
近大vs関大の3回戦が同立1回戦の前に行われることになった。
偶然の産物ながらちょっと得した気分だが、
ちょっとどころか、ここ数年の同立戦では記憶に無いほどの大観衆が醸し出す
非常に濃密な空気の中で2試合を楽しんだ。

《第一試合》近畿大学vs関西大学

近大 000 200 001 000=3 H9 E2
関大 000 300 000 001=4 H13 E1

近大:三木田、大隣−佐久間  関大:黒川、田辺佑、増田−乙須

延長12回、3時間を超える大熱戦となった。
近大は4回に牽制悪送球と寺坂知哉(4・大院大高)の適時打で先制。
その裏関大は4安打を集中し、南尚幸(4・大阪桐蔭)の犠飛で3−2と逆転し、
そこから試合は膠着状態に。
9回表、1アウト2塁で寺坂の打球はショートのグラブをかすめるように
センター方向へ抜けて行き、走者藤田一也(4・鳴門一)が生還で同点になった。
試合は延長戦に突入。
関大の12回裏、先頭の山田裕貴(2・明徳義塾)が安打で出塁すると、
坂口直樹(3・尽誠学園)の犠打、森田光昭(4・関大一)の四球で好機を広げる。
2アウト後、途中から出場の光岡達郎(4・生駒)がセンターへ弾き返し、
2塁から山田が生還してサヨナラ勝ち。
5回から登板した近大・大隣憲司(2・京都学園)の100球を越す力投は実らなかった。

この試合の途中から、明日の同立戦中継のためか、
ネット裏最上段中央で放送席の設営がされていた。
今日は朝10時から試合があることが伝わっていなかったのだろうか。
最初からずっとその場で観ているお客さんを追い出すことになったのは
ちょっとまずかったのでは、と思うのだが。

《第二試合》立命館大学vs同志社大学

同大 000 000 000=0 H5 E1
立命 000 100 00X=1 H2 E1

同大:染田−桑原  立命:金刃−中井純

第一試合が延長戦になったので、予定より約1時間10分遅れての開始。
立命・金刃憲人(2・市立尼崎)の立ち上がりがどうも今ひとつで、
気のせいかも知れないがどことなく疲れているように見えた。
自らのミスでピンチを迎えることもあったが、
そこはきちんと切り抜けているのはさすがである。
4回裏、後界昭一(3・神港学園)がセーフティーバントで立命初安打。
犠打で1アウト2塁の場面、中村真崇(3・東筑)の適時三塁打が出て
立命が1点を先制、これが決勝点となった。
同志社・染田賢作(4・郡山)は立ち上がりから好調で、
被安打も4回の2本のみだから、打線の援護が無かったのが痛い。
金刃は中盤から調子を取り戻し、最後は2者連続三振で締めくくった。

立命は明日勝てば優勝決定、2001年以来の大学選手権となるが、
同志社も連勝でプレーオフという芽が残っており、このまま終わるとは思えない。

一塁側の立命応援席はエンジ色でぎっしり。
三塁側同志社は数では及ばないが、ともに応援のボリュームでは
このまま神宮へ持って行っても充分通用するな、思うほどだった。
ただ、同立戦特有の応援合戦でたいそう盛り上がっていたのは良いが、
7回表開始とともににジェット風船を飛ばすところでタイミングを失ったのか、
同志社の攻撃の途中(しかも1アウト1塁)で一斉に飛ばしたのはちょっとなぁ・・・。

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