仕事その他で出遅れてしまった。
阪和線の鶴ヶ丘駅を降りて長居公園の中に入ると、
右手の球技場から京都大学の学歌が聞こえてきた。
なんとかキックオフには間に合ったようだ。

関西学生アメリカンフットボール伝統の一戦、関学vs京大の“関京戦”。
(私としては“京関戦”と呼びたいが)
野球の早慶戦、ラグビーの早明戦とともに、
日本のカレッジスポーツの三大対抗戦と紹介されたこともある。
昔を懐かしむわけではないが、西宮スタジアムで行われていた頃は
普段は開けられていない外野スタンドまで観客が埋まり、
サイドラインには殺気すら漂っていたもの。
春の試合だから仕方ないとは言え、今日の客の入りは少し寂しいほど。

バックスタンドの京大応援席から観戦。
私はこの一戦はいつも京大側で観ている。
まず京大がフィールドゴールで先制すると、関学が程なくタッチダウンで逆転。
第2Qにも関学はタッチダウンを決めて、前半を14−3で終えた。
京大はなかなかファーストダウンが取れない苦しい展開。
しかし、関学も押し気味ながら2回もインターセプトされるなど
どこか隙が見える。

後半第3Q、関学が3本目のタッチダウンでさらにリードが広がったが、
終了間際に京大はエンドゾーンまで残り8ヤード附近まで進み、
今日初めてのタッチダウンを決めようかというところでクオータータイム。
しかし、第4Q開始早々京大のパスがインターセプトで敢え無く攻守交替。
ちょっと前の京大だったらこのままで終わってしまうところだが、
今日はなぜか逆転できるかも、という感じがした。
京大33番・ランニングバック(RB)の池上恭平がいい走りを見せているのだ。
第4Q残り8分、池上のランで京大は1つめのタッチダウンで10−21と迫る。
その後も50ヤード以上を走ってそのままエンドゾーンへ持ち込むビッグプレー。
残り2分を切って、関学に4本目のタッチダウンを決められた直後の
キックオフリターンをまんまと成功させ、2ポイントコンバージョンも決めるなど
鳥肌モノの大活躍だった。
しかし、この時点で残された時間はあとわずか。
25−28で関学が逃げ切った。

昨年秋の京関戦(神戸ウイング)でも、京大が勝てるとは思わなかったのに
第4Qの大逆転劇を見せてくれた。
今日は敗れはしたが、最後の最後まで期待を持たせてくれるゲームだった。
秋の対戦が楽しみだ。
でも、長居で観ていると“京関戦”という感じがしないんやなぁ。

開始は長居のほうが遅いはずだが、南港中央球場ではほぼ同じ時間に
関学vs京大の試合が行われている。
今日の様子からすれば、応援団はどちらも長居に集結していたように見えた。
京関戦の京大応援席で面白いのが、エール交換の際に
敵側である関学の演奏に合わせて『空の翼』を小声で歌う人が何人も居ること。
まさに“門前の小僧”、である。
それにしても関学の吹奏、相変わらずいい音だよなぁ・・・。

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