関西の主な私鉄や地下鉄、バスには“スルッとKANSAI”という
各社共通のプリペイドカードによる改札システムが導入されている。
行楽シーズンになると、5000円で“スルッとKANSAI”のエリアが
3日間乗り放題というカード(“3dayチケット”)が発売され、
これがちょっと遠出のときにかなり重宝する。
とりあえずカードの残額を気にすることなく乗ることができるし。
このような乗り放題の乗車券を手にすると、
その額面以上乗って元を取ろうと考えるのは典型的な関西人の証拠やな。

というわけで、事前に購入していた“3dayチケット”を使うのは
この時とばかりに、新日鐵広畑球場まで行くことにした。
この時期にはいつも社会人野球の高砂市長杯大会が行われているが、
今年の大会は高砂球場と広畑球場で分割開催。
広畑球場にはまだ行ったことが無かったので、
最寄り駅の山陽電車広畑駅を目指す。

阪神梅田から姫路行き直通特急で飾磨(しかま)まで。
ここから網干(あぼし)行きに乗り換えるのだが、
私が乗った直通特急はその連絡が悪く、
同じホームでの乗り換えに20分近くを要した。

広畑駅から歩くこと10分少々で広畑球場に到着したのは午後2時。
第三試合・全播磨硬式野球団vs奈良産大OBクラブの開始前だった。
中堅119m、両翼92m、照明塔あり。
座席がわりのコンクリートの段が結構急だが、意外と観やすい。
レフトの向こうには工場の煙突がいくつか並び、煙を吐いている。
連盟の旗が何故か逆さまに付けられてたなびいていた。

奈良産 000 10=1
全播磨 530 1X=9
(5回コールド)
奈:加藤大典(4回)
播:池上達也(3回)、中井雅章(1回)、佐藤智康(1回)

今年の高砂市長杯は、クラブチームと専門学校に出場チームを限定して、
予選リーグと決勝トーナメントの形式で行われている。
ダブルヘッダーとなることから、7回戦方式を採用。
コールドゲームは5回である。

全播磨は1回から3連続四球で満塁の好機を迎え、
畑山英樹の適時打で2点先制。
その後も積極的な走塁で相手守備を揺さぶり、序盤で大量リード。
先発池上は3回を投げて被安打3、無失点。
2回表には3者連続三振を奪っている。
以前は神戸製鋼で投げていた中井が犠飛で1点を取られたが、
最後は佐藤が締めくくって5回コールド勝ち。

広畑は姫路市の中心部とは少し離れていて、
駅自体もいかにもローカル私鉄然としているのだが、
メイン道路が広くて整備されているところは、
さすがに新日鐵の企業城下町だと思わせる。
広畑の隣の駅・夢前川(ゆめさきがわ)近くの桜並木は今が見ごろである。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索