甲子園では和太鼓が使えないらしい。

今年のセンバツ高校野球に出場する一関一高の応援はブラスバンドではなく、
和太鼓のみを使用している(はずである)。
ところが、付近の住民との取り決めとかで和太鼓の使用が禁止されているとのこと。
これによって、一関一高では和太鼓の応援を洋太鼓に替えて、
ブラスバンドも導入した応援を考えているそうだ。
あらかじめ決められていることなら仕方無いが、ちょっとガッカリ。
和太鼓の代替はともかく、ブラスバンドは要るのか?
1997年のセンバツ準優勝の中京大中京は、ブラスバンド無しでも洋太鼓だけでしっかりした応援ができていたのだが・・・。

甲子園に出ることになったが、吹奏楽部が無いので他の学校などに応援演奏を依頼するのはよくある話である。
で、応援にその高校独自のカラーを出すのは容易でないから、
誰もが知っているようなヒット曲やプロ野球選手のテーマを何曲か集めてきて演奏する。
コールは「かっとばせー○○、○○、○○」。
これで一応高校野球の応援のカタチにはなるわい、
という感じでやっているような高校の応援にはあまり良い印象は持てないのである。
校歌以外はどこの学校なのかがわからないところに限って、
エールの交換がロクにできないように思うのは気のせいだろうか。

甲子園のスタンドに居て、試合に集中していれば応援は気にならないだろうとは思うが、
演奏している曲に全く個性が無く、おまけにリズム感がまるで無いような応援には少々辟易したりする。
そんな試合のあとで例えば横浜高校の応援団が入って来れば、
大太鼓をひとつ鳴らすだけでそれまでの澱んだ空気が一瞬にして引き締まるように思えるのである。
良い意味での“甲子園慣れ”いやそれ以上に“応援慣れ”を感じる。
横浜高校も甲子園では一部他校の吹奏楽部が入っているようだが、
甲子園だからと言ってヨソ行きの応援はせず、神奈川大会での普段どおりの応援スタイルを披露している。
横浜に限らず他の神奈川の高校、そして静岡の高校の応援には特に“応援慣れ”を強く感じる。

1999年夏、軟式高校野球全国大会に同じ岩手県の盛岡一高が出場。
名物のバンカラ応援を見ようと、私はわざわざ明石球場まで行ったものだ。
和太鼓は今回同様使えなかったようだが、それでも非常に個性的な応援だった。
軟式の場合は実質応援団と野球部の控えだけだったので甲子園とは勝手が違うが、
明石に居ながら岩手大会での応援の様子を容易に想像することができたほど。
その2年後、和太鼓付きの本格的な応援を花巻球場まで雨の中観に行くことになろうとは・・・(^^;

今回、和太鼓が使えないことでヨソ行きの応援をせざるを得なくなったであろう一関一高応援団。
甲子園ではどんな応援のスタイルになるのかはわからないが、
できる限り岩手大会で披露しているものに近い応援を見せてほしいと思う。

コメント

nophoto
草野球ニュース
2006年12月27日18:59

甲子園では、和太鼓禁止ですか・・・。初めて知りました。
和太鼓禁止なのは、もしや、球場付近のマンションのせい
なのでは?
野球評論家の豊田泰光氏は、妙に、和太鼓支持者ですか・・・。

http://s03.2log.net/home/vivadreams/

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