28番。

2006年12月20日 野球 コメント (2)
朝日新聞(大阪本社版)夕刊のあるコーナーで、
今度プロ野球入りする新人選手がひとりずつ連日紹介されている。
18日は大隣憲司(近畿大学→ホークス)、
19日は金刃憲人(立命館大学→ジャイアンツ)だった。
この秋まで関西学生野球をおおいに沸かせてきた両左腕だが、
プロ入りして着けることになった背番号はともに“28”である。

大隣の場合は、“近大の江夏”と称されることもあったりで、
江夏豊のタイガース時代の背番号“28”を着けるのもまぁありかな、と。
(しかし、江夏がホークスに居た頃の背番号は実は“17”だったりする)
ホークスの28番と言えば、最近では“ナベジイ”こと渡辺正和の印象が。
杉本正も確かそうだった。

金刃が入るジャイアンツの28番では、岡島秀樹とか、新浦寿夫とか。
(新浦はホエールズ、ホークスでも28番だった)
他球団でも、ブレーブスの星野伸之、ドラゴンズの都裕次郎、
オリオンズの園川一美、バファローズの前川勝彦。
最近だとファイターズの正田樹、カープの広池浩司、マリーンズの加藤康介。
28番の投手で思い浮かぶのは全部サウスポーだ。

日本のプロ野球の世界では、18番がエースナンバーと呼ばれる傾向にある。
このたびライオンズからレッドソックスへ行くことになった松坂大輔も18番。
市川宗家(市川團十郎)の『歌舞伎十八番』になぞらえて、
“18”という数字をそのジャンルの代表たるものとする説もあったとは思うが、
18番がエースナンバーであると言われるのは、
やはりジャイアンツの影響が大きいように思う。
ある世代は藤田元司を、またある世代は堀内恒夫を思い浮かべるように、
私にとっては桑田真澄が18番のイメージ。
全部右投手である。

28番は左、18番は右とそういう取り決めがあるわけではないだろうが、
同じ背番号の選手をあれこれ思い出してみるとやはり共通点があるというもの。
新たな世代の“28番”としての印象を強く植え付けるような活躍を、
大隣、金刃には見せて欲しいと思っている。
この眼で実際にその投球を見てきたことが誇りに思えるサウスポーだから。

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