野球はドラマだ@西京極。
2007年5月3日 野球◇第59回JABA京都大会 第5日◇
@西京極野球場
《第一試合・2回戦》 明治安田生命 6−4 NTT信越硬式野球クラブ
《第二試合・2回戦》 和歌山箕島球友会 5x−4 硬式野球クラブ東海REX
東海R 012 000 100=4 H8 E1
箕 島 000 000 014=5x H11 E2
※8回裏から観戦
《第三試合・準々決勝》 三菱重工長崎 3−1 日本新薬 (延長13回)
三菱長 000 010 000 000 2=3 H8 E2
新 薬 000 000 010 000 0=1 H8 E1
長崎:手嶋、後藤−杉野 新薬:田中、塩満、貴志−堂前
ここ2年ばかり、5月のこの時期はベーブルース杯を観に行っていたのですが、
今年は諸般の事情により断念せざるを得ない状況に。
飛騨牛の串焼きは当分おあずけです。
その代わりでもありませんが、今日は京都大会へ。
所用があったため午後からの出動になりまして、
到着したのが第二試合の8回表終了後。
東海REXが4−0とリードしていました。
8回裏、後藤仁の適時打で箕島が1点を返して、
「おお、完封は免れたか」などと呑気に観ていたのが・・・
9回裏には古川勝士の適時打で2点差として、なおも走者を2人置く好機に
作野裕希が左中間への2点適時二塁打で同点。
そして中本和希も左中間へ飛ばして作野が還り、箕島の逆転サヨナラ劇に。
私が到着してから逆転した、ってのはオイシイところだけ観られたわけで。
一応観戦記録には加えておこうと思います(笑)
*第三試合*
新薬の先発・田中大介が初回から好投、4回までをパーフェクトに抑える。
三菱長崎の手嶋亮介も、初回の保田裕久の二塁打以外は走者を許さず。
5回表、三菱長崎は伊藤大輔の安打で最初の走者を出したが、
犠打失敗と盗塁死で2アウト走者無しになってしまった。
しかし、衛藤貴典が死球で出塁すると、
野口心、杉野広樹が続けてレフトへ安打を放って衛藤が先制の本塁を踏んだ。
7回まで散発の3安打に抑えられていた新薬は、
8回裏2アウト二、三塁の場面で代打に佐々木龍を送った。
その佐々木への2球目で一塁走者の藤谷大樹が飛び出し、
杉野がこれを牽制する間に三塁から松本雅彦が本塁へ突入してクロスプレーに。
球審のセーフのジェスチャーでプレーが一瞬止まった隙を伺って、
藤谷は三塁を陥れようとしたがこれは不成功に終わる。
新薬の同点劇は一瞬のうちだった。
延長11回裏、この回先頭の横山誠が右越二塁打で出塁。
松本の犠打で三塁へ進み、外野フライでもサヨナラの場面。
ここで藤谷がバットを折りながらの三塁ゴロ、
三塁の鈴木勘弥が落ち着いてこれを処理し、本塁封殺で難を逃れる。
この回終了後に照明塔が点灯された(17時52分)。
新薬は12回裏にも1アウト二塁の好機。
木戸俊雄がセンターへの飛球で二塁走者の保田は帰塁したが、
センターの池田直樹が送球の態勢に入ろうとして球を落とした。
私には捕球した後の落球に見えたのだが、これが失策と判定され木戸は一塁へ。
三菱長崎・牧瀬寅男監督の抗議も認められず1アウト一、二塁で試合再開。
しかし手嶋は動揺することなく続く小林世拓を遊ゴロ併殺に打ち取り、
延長戦はさらに新たなイニングへと進む。
13回表から新薬の投手は貴志款八。
1アウト一、二塁で池田の打席のときに暴投でそれぞれ進塁。
池田の二塁ゴロで三塁走者の杉野が三本間に挟まれタッチアウトとなるも、
ここまで当たりの出ていなかった鈴木が二遊間を抜ける安打。
これで走者が2人とも還り三菱長崎がようやく勝ち越した。
その裏、三菱長崎は後藤隆之をマウンドへ送る。
1アウトから横山が途中出場ながらこの日3本目の安打で出たものの、
後藤は最後を併殺で締め、ベスト4進出を決めた。
三菱長崎はこの試合で何度も犠打を失敗するなど思うような攻撃ができず、
加えて12回裏の微妙な飛球の判定。
しかし、苦境に立たされながらも新薬に傾きつつあった試合の流れを食い止め、
13回の決勝点に結びつけたのはさすがだったと思います。
両チームともに先発投手が好投し、そして守備陣がそれを盛り立てる。
地味な試合とも言えますが、引き締まった2時間54分の好ゲームでありました。