夏の歌声。

2004年7月21日 音楽
アサヒビールのCMで、エレファントカシマシの『風に吹かれて』が使われている。
1998年の『熱闘甲子園』のテーマ『ココロのままに』を
思い出したのは私だけだろうか。
そのせいかも知れないが、宮本浩次の歌声が真夏の野球のシーンに
良くマッチしているように思う。

耳にするだけで灼熱の太陽が頭の中に浮かび上がるような声、と言えば、
私の場合は『サマー・タイム』のジャニス・ジョプリンだったりするわけだが。
そして、夏の夕暮れを連想させるのは西浦達雄の声。
関西の高校野球ファンにとっては夏の風物詩と言っても良い。
実は、阪神電車の駅で流れる或るメロディーは西浦達雄の作品。
甲子園とは切っても切れない関係のようだ。

成田屋!

2004年7月22日
先々週の日記を今頃書くことになろうとは・・・(汗)
ただ書きそびれていただけのことだが。

7月9日、入院していたT病院へ朝から診察に行く。
しかし、その前にふと思い立って道頓堀の大阪松竹座へ寄ってみた。
『十一代目 市川海老蔵襲名披露・七月大歌舞伎』の公演中。
前売り券はほとんど売り切れ、との話は聞いていたのだが、
果たして“幕見”はあるのだろうか?と思ったのである。
ここ数年、松竹座で歌舞伎を観るにしても“幕見”でばかり。
三階席の最上段だが、1演目だけなので安く観られる。
なんと、この日の“幕見”はまだ余裕であったらしい。
診察が終わってから駆けつけて観られそうなのは、
昼の部最終の『与話情浮名横櫛』しかないが、御の字である。
ちょうどフレッシュオールスターゲーム(大阪ドーム)にも間に合うし。
今回の“幕見”は1500円。ただし立ち見。それでも結構。

無事切符をゲットして、病院へ向かう。
病棟のナースステーションにちょっと顔出ししたところ、
“お気に”だった看護婦さんのうちのひとりと再会したり。
メアドでも渡しておけばよかったかな・・・って何考えてんねん(^^;
入院してから約1年。今日の診察がおそらく最後になる。
先生から「お疲れさまでした」と言われた。
嬉しいような、寂しいような。

再び道頓堀。三階席までエレベータで案内される。
海老蔵の与三郎に菊之助のお富。
絵になるんだけど、ちょっとアッサリしてないか?
木更津の見染では(鳶頭金五郎役の)菊五郎が出るだけで
粋な江戸っ子の香りが漂うようで、場が引き締まる。
海岸を散歩する際の演出で、海老蔵とともに客席を降りて行く場面では
“おーいお茶”のペットボトルを袂から出したりして笑いを取っていた。

二幕目、お馴染みの源氏店(げんじだな)。
菊之助のお富は鐘紡のお白粉を愛用しているらしい(笑)
あの声がなんか引っかかるんだよなぁ・・・。
多左衛門役の段四郎もセリフがどことなく危なっかしかったし。
でもそれはそれで充分楽しめた。

その前の口上とか、夜の部の『弁天娘男女白浪』も観たかったが。
『勧進帳』は・・・海老蔵は弁慶よりも富樫が似合うと私は思っているので。

初めて歌舞伎を観に行ったのは大学1年の夏、道頓堀中座。
国文学科の行事の一環で希望者を募っての鑑賞会で、
勘九郎のお岩と幸四郎の伊右衛門による『東海道四谷怪談』。
以来10数年、毎年一度は劇場に足を運んでいる。
ただし、松竹座や南座の一階席で観たことはまだ一度も無い。
上のほうが観やすいんだから(と強がりを言ってみる)。
左足の怪我の為の通院は先々週でとりあえず終了したが、
それ以前からの持病の月例通院はまだ続くわけで。
午前中は病院に行っていた。
幸い今日はちょっと早く出られたので、その足で高校野球を観に行く。

近畿2府4県の地方大会を(途中からでも)最低1試合観戦する、
というよりもパンフレットを集めに回るのが毎年の目標のようになっている。
(最終的に集まったパンフについての評価は後日の日記で紹介予定)
今日現在、まだパンフを入手できていない地方大会で、
なおかつ病院から直行するに易いところは・・・と考えた結果、
滋賀・皇子山になった。

第二試合・守山北高校vs玉川高校の2回裏途中に到着した。

守山北 002 000 0=2 H5 E1
玉  川 000 802 X=10 H14 E1

守北:東、西村、東−出口   玉川:田中直−高田

玉川はブルーウエーブ・松村豊司の母校。
ユニフォームは遠くから見れば金沢高校(石川)のようにも見える。

3回表に守山北が2点を先制。
4回裏、玉川は8安打を集中し、押し出し四球もあって一挙8点と逆転。
6回裏にも2点を追加し、7回コールドで玉川がベスト8に進んだ。
玉川のエース・田中直樹は腕の振りがダイナミックな右投手。
フォームを見ているとなぜか香田勲男(G→Bu)を思い出した。

滋賀の球場で最も行き易いのは、私にとっては皇子山である。
彦根はちょっと遠いし、守山は駅から中途半端な距離にあるし、
草津グリーン、湖東はバスの便があまり良くないし。
しかし、ここに挙げた5つの球場には、すべてネット裏に屋根がある。
大阪でネット裏に屋根のある球場と言えば、ドームを除けば豊中だけ。
南港や寝屋川は屋根と言うより軒下だしなぁ。
それを思えば、滋賀の球場はかなり充実しているのかも知れない。

皇子山は、外野スタンド、スコアボードが非常にきれいだが、
ネット裏や内野スタンドは旧態依然とした様相を呈している。
数年をかけて改装しているその途中らしいが、
完全に新装なった皇子山はどんな姿になるのか、楽しみだ。
風格のある球場正面はそのまま残して欲しいところではあるが。
夏真っ盛り。
こんな時期に「和歌山へ行く」などと言えば、
「泳ぎに行くんか?」と言われるに決まっている。
そりゃ暑いから泳ぎたくもなるわいな。
泳いでもええねんけど、私が行くのは紀三井寺。
西国三十三箇所の札所巡りではなく、
高校野球和歌山大会が行われている紀三井寺球場である。
自宅から2時間以上かかっても、年に一度は行きたくなる紀三井寺。
(泳ぎに行けない我が身を恨んでるのではないのだよ、決して)

今日の和歌山大会は3回戦。
第一試合は(旧制)海草中学時代に甲子園連覇の経験がある向陽高校と、
昭和30年代和歌山に一時代を築いた新宮高校による“古豪対決”。
4回裏に到着した。
和歌山市内の高校だけに、一塁側の向陽の応援席はよく入っている。

新宮 010 100 004=6 H4 E0
向陽 000 200 000=2 H7 E3

新宮:巽−大前  向陽:田中、中山−田村

新宮の巽真悟は、スポーツ紙でも取り上げられたことのある右の本格派。
腕の振りが良く、ストレートに伸びがある。
最初から観ていたわけではないので何個だったかは判らないが、
不用意な四球がちょっと多そうな印象。
しかし、あの球の伸びは見る価値充分である。
向陽の2年生エース・田中洋光も右のオーバーハンドだが、小柄な技巧派。
打たせて取るタイプのようでも、カーブで三振が取れる。
来年も見てみたい投手である。

8回裏、向陽が満塁の好機を生かせなかったのに対し、
新宮は9回に満塁から押し出し四球と内野ゴロ失策で得点。
そして巽自らの2点適時打で突き放し、新宮がベスト8進出。

第二試合は、ともに現在プロで活躍するOBを持つ戦後生まれの実力校、
日高高校中津分校と星林高校の対戦。

中津 002 020 001=5 H11 E2
星林 000 000 000=0 H5 E1

中津:浦東、松本−小早川  星林:池田−藤木

中津の先発・浦東亮のフォームはちょっと東尾修に似ている、と思う。
“フルハウス”になることが多いが、そんなことはお構いなしで
打者を料理して行くような感じだった。
星林の1番・捕手の藤木彰人(163cm)にはどこか投げにくそうだったが。
星林は池田展基がエースで4番の中心選手。
こちらは川越英隆(BW)タイプか?とにかくタフな選手である。

3回表の中津は、1アウトから3番瀧本剛士がレフト場外へ、
4番岡亮次がレフトスタンドへ二者連続のソロホームラン。
ふたりとも2年生だ。
5回表は5番小早川圭の2点適時打、
最後は森雄示のショートを強襲してレフトへ転がる適時打でダメ押し。
9回裏、星林も2アウトから満塁としたがホームは遠かった。

日高中津の帽子は、ダークグリーンに白で「HN」の組合せで
どこか南海ホークスの帽子をアレンジしたようにも見える。
三塁側の応援席には、ユニフォームを着て10人ぐらいが楽器を演奏。
あれも野球部員だったのだろうか。
例えてみれば“男声合唱”の中津に対して、星林は“女声合唱”。
明るいブルーのコスチュームのチアリーダーがざっと40人ぐらい。
攻撃前には一斉に、
「星林の!ちょっとい〜とこ見てみたいっ!」
などと揃って大声で叫ぶものだから思わず笑ってしまった。
高校生がどこでそのセリフを覚えて来たんや(笑)
星林は『星林コンバット』というオリジナル応援曲があるのが良い。

第三試合は観ずに、球場近くの和歌山ラーメンの店で少々遅い昼食。
市内をブラブラしてから、南海電車で帰阪した。

行くのは遠いし、器はさほど大きくないし、ネット裏はコンクリだし。
それでも、なぜか行きたくなる紀三井寺。
今日観に行った試合。

*高校野球大阪大会・4回戦@藤井寺

浪速
000 000 101=2 H9 E1
000 000 31X=4 H6 E1
東海大仰星

浪速:能勢将、安井、能勢将−島谷  仰星:野勢−小村

近鉄南大阪線に乗って橿原神宮前まで移動し、

*高校野球奈良大会・準々決勝@橿原公苑

第二試合(智辯学園9−2郡山)の8回途中に球場入り。

広陵
030 001 010=5 H8 E1
110 000 001=3 H12 E4
登美ヶ丘

広陵:東久保−吉田  登美:斉藤、新井−田村

片桐 001 000 000 0=1 H5 E1
天理 001 000 000 1=2x H9 E0
(延長10回)

片桐:横尾、夏冨−木原  天理:柴田、山下−西田翔

詳しくは明日(以降)の日記で。
ただ、今日どうしても言っておきたいことがひとつ。

片桐の横尾静司は、ぜひ上でも見たいと思わせる投手であった。
昨日(7月25日)の出来事。

藤井寺球場に到着したのは朝9時50分頃。
席に着いた途端にスタメン発表が始まった。
ジッとしていても服が汗でボトボトになるぐらい暑い。
藤井寺には屋根が無いので、帽子とサングラスが夏の必需品である。

4回戦・浪速高校vs東海大仰星高校。
浪速のサウスポー・能勢将平は打っても4番と注目の選手だが、
東海大仰星の野勢雅宏もピッチングでは負けていない。
1回、3回と走者を三塁に置いて能勢を迎えたがいずれも打ち取っている。
野勢は6回を除く全イニングで三振を奪い、奪三振12。
9回も本塁打が出れば同点の場面で、最後は見逃しの三振で締めた。
能勢も、打たれた長打は岩木優の右中間への三塁打のみだが、
その唯一の長打で逆転を許してしまったのが惜しい。

大阪大会の応援は鳴り物の使用が禁止されているため、
どうしても絵柄的、音的に物足りないところがある。
そんな中でも、浪速の野球部員による応援は面白かった。
80人ぐらいは居たと思うが、それでも手拍子と声援はよく揃っていた。

同じ日、奈良では準々決勝が行われているのでハシゴは予定の行動。
一日中橿原公苑に居座っていても良かったのだが、
この組合せが私をまず藤井寺へと誘(いざな)ったのである。
終わった頃には、持ち込んでいたペットボトルのお茶(1リットル)がカラに。

駅近くのスーパーでしばし涼んでから、近鉄南大阪線に乗る。
雲行きがだんだん怪しくなってきたな、と思ったら大粒の雨が降ってきた。
橿原神宮前駅に着くとまさに本降り。雷も鳴っている。
傘は持っていなかったが、このままじっと駅で待つわけにも行かず
駅構内のコンビニで止む無くビニール傘を買って球場へ向かった。
時間的には第三試合が進んでいても不思議ではないはず。
しかし、第二試合(智辯学園高校vs郡山高校)がまだ終わっていなかった。
横断歩道の遥か向こうから『ワイプアウト』のメロディーが聞こえてくる。
「郡高まだやってるんか・・・!?」
あとで聞くところによると、さっきの雨で途中中断していたらしい。

球場前は雨の中、ごった返していた。
切符を買うのに手間取り、正面入口の人垣をかき分ければ
屋根の下の内野席はギッシリ超満員。さすが人気カード。
どうにか階段に腰を下ろすことができたがメモを広げるにはちょっと・・・。
9回表、エラーなどで智辯が4点を追加したところで
お客さんが次々と席を立ち始めたので、適当な場所を見つけて着席。
大急ぎでランニングスコアのみ付ける。
一塁側・郡山は黄色、三塁側・智辯は赤色のメガホンが揺れている。
ほんの少しだけだったが、今日は諦めていたにもかかわらず
両校のお馴染みの応援の様子が見られたのは非常にラッキーだった。
郡山は曲は同じでも以前と比べて組み立てが変わっていたが。
応援団の男子リーダーがいなくなったせいだろうとは思うが。

まだまだ長くなりそうなので?一旦休憩。
この続きはまた後で。
一昨日(7月25日)の出来事、のつづき。

奈良大会準々決勝の第三試合は、登美ヶ丘高校vs広陵高校。
登美ヶ丘は春の県大会優勝校である。
手元に2000年7月20日、橿原で大淀高校戦を観たときのメモがあり、
改めて見てみると試合内容(登美ヶ丘11−9大淀)には全く触れず
「登美ヶ丘の“エルクン”すごいノリ!」
とひと言だけ書かれていた。
ちなみにこの日も大阪大会(住之江)とハシゴ観戦していたらしい(笑)

雲行きは相変わらず怪しく、まだ15時前なのに点灯試合となった。
1回裏、押し出しの四球で登美ヶ丘が1点を先制したが、
広陵はその直後の2回、相手の2失策と適時打で3点を奪い逆転。
しかしその裏の登美ヶ丘も、寺崎涼太の適時打で1点差に。
序盤から点の取り合いか?と思われたが、その後しばらくは動かず。
登美ヶ丘は5回まで毎回安打で走者を出すも、
広陵のエース・東久保雄樹の思い切り良い投球にあと一本が出ない。
6回表には広陵が押し出し四球で追加点。
その裏の東久保は三者連続(5回2死から続けて四者連続)三振で
流れをさらに広陵へと引き寄せた。
9回裏、3点をリードされた登美ヶ丘は、寺崎がこの日4安打目となる
適時二塁打を放つも最後まで追いつくことができなかった。

4年ぶりに同じ橿原で見た登美ヶ丘の応援、やっぱりノリノリだった。
ブラスの音もなかなか聴かせてくれるが、
黒いTシャツに白い手袋の男子リーダー連の動きが楽しい。
『エル・クンバンチェロ』はどうもチャンステーマで使われているらしい。
大当たりだった寺崎のテーマは『はぐれ刑事純情派』の主題歌。
ブラスで、それも野球応援で聴くと非常に耳新しく、印象に残った。

第三試合の途中、18時までに第四試合が開始できない場合は
翌日(26日)に順延する、という旨の場内アナウンスがあった。
手元の時計では、第三試合終了は17時34分。
で、結局は18時開始で行うことになり、場内に何ともいえぬ空気が。
カクテル光線に照らされたグラウンド、天理の紫がよく映える。

第四試合、天理高校vs片桐高校。
この続きは28日の日記で。
さらに、7月25日の出来事のつづき。

準々決勝の第四試合、天理高校vs片桐高校。
天理は昨年夏の代表校、片桐は昨秋・今春ともに県ベスト4。
春の県大会では10−5で片桐が勝っている。
先制したのは片桐、3回表2アウト一塁から1番木原健志の適時二塁打。
天理もその裏、1アウト一、二塁で4番藤田祐規の適時打で追いついた。

天理の先発は背番号10の長身右腕・柴田雄也だったが、
先制を許した直後に四球を与えたところでエースの山下真之介に。
球威充分の山下は7回1アウトまで完全。
片桐はエースの横尾静也が先発。
真っ向から投げ下ろすフォームで、時々投球がワンバウンドすることも。
しかし、そのマウンドでの立ち姿はいかにも本格派の投手らしく
非常に見映えがする。
毎回走者を出すが、粘り強いピッチングで天理の猛攻を食い止めた。
5回裏、2アウト満塁のピンチで見逃し三振を取った場面はまさに圧巻。

6回から、片桐のマウンドにはレフトを守っていた夏冨史章が登る。
横尾は三塁の守備位置へ。もう少し観たかったなぁ、とは思ったが。
サイドスローの夏冨も小気味良く、左打者の懐を突いて来る。
応援席から「なっちゃん!なっちゃん!」と声援が送られる。

両校ともに攻撃に決め手を欠き、試合はついに延長戦へ。
高校野球では延長戦は15回で終わり、再試合を行うことになるが、
この日の場合は少し違った。
選手の健康面と応援生徒の安全面に配慮して、
20時40分を越えて新しいイニングには入らない、とのアナウンスが。
9回裏終了時点で20時20分を回ったところなので、
両校に残された時間はあと約20分。

10回表、片桐は先頭の夏冨が安打で出塁するが後続なし。
その裏の天理、1アウトから田中克誠、西田翔が連続安打。
続く坂根健悟の打球はショートへ転がる。球は二塁へ送られて2アウト。
二塁手は併殺へ狙って一塁へ送球するがこれがバウンドして
一塁手が取れずに後逸、二塁走者の田中が本塁を踏みゲームセット。
あまりにもあっけない幕切れ、気が付けば20時40分だった。

天理の試合と言えば、ブラスの応援がひとつの楽しみでもある。
が、この日は残念ながら演奏なし。
準決勝あたりまで進まないと来ないのか?と思うが、片桐もブラス無し。
1回表の攻撃が始まると、メガホンを持った女子生徒たちが
「ぱーぱっぱぱーぱぱぱーぱーぱーぱぱぱぱー」(何の曲や?)
と歌い始めたのだが、どうも大会の最初からブラス無しの応援を
しているような雰囲気でもない。
(それならもっと大阪大会のような怒声の大合唱になるはず)
どうやらアカペラでメロディーを歌っているのは本来ブラス担当の生徒で、
ナイトゲームになったから演奏や鳴り物の応援ができなくなったのでは?
ということが考えられるのだが、真相はいかに?

終わってから友人とちょっと長電話したりしていたので、
帰宅したのは22時を回った。
大阪ドームのナイトゲーム帰りとそう変わらぬ時間・・・。
でも、私にとっては初めての橿原公苑のナイトゲーム。
暑くもなくそれなりに快適で、非常に良い雰囲気だった。
JRグループの7チームによる野球大会が毎年開催されていて、
第17回となる今年はナゴヤドームで行われた。
3年前の大会は大阪・舞洲が会場だったので覗きに行ったが、
なにしろ7月初めのこと、非常に暑い中だったのを覚えている。

昨日は会社から頂戴している夏休みのうちの1日を利用して、
先週に続いて名古屋の土を踏むことになった。
11時半頃にナゴヤドームに到着、唯一開いていた1ゲートから入場。
プロの試合では入場チェックが厳しいが、今日はフリーパス。
入っていきなり友人と鉢合わせするとは思わなかったが(^^;

初めて入るナゴヤドームのネット裏は、
大阪ドームに比べると格段に観やすい。
ちょっと照明が暗いようだが、空調も効いていて快適。
ただし、場内の行動範囲は非常に限られており、
売店は1件も開いていない(外に出ればある)。

第一試合、東日本と北海道の試合は終盤9回を迎えていた。
東日本は井上孝一と小山良男のバッテリー。
スコアだけメモしておく。

北海道 000 000 000=0 H5 E2
東日本 100 112 00X=5 H5 E2

第二試合までの間に、事前にナゴヤ観戦予告のあった別の友人と会う。
昨年秋の社会人日本選手権以来の再会である。

*第二試合  九州vs四国

九州 004 001 000=5 H7 E0
四国 100 000 111=4 H7 E0

九州:町、濱田、米藤、水摩−下村   四国:上田、中郷、岩井−松谷

四国は1回裏にまず妹尾英敏の適時打で先制したが、
3回表九州、2アウト一、二塁で4番の宇多村典明の当たりが
ショートとレフトの間に落ち、野手が処理を誤る間に2人とも生還、
宇多村も三塁に進んだ。
5番三船貴徳が四球を選ぶと、6番畠中慎太郎と7番田中マルシオ敬三の
連続適時打で4点。
畠中は三塁でアウトになったが、それがなければまだ攻撃は続いたかも。
九州は2番手濱田秀幸が気合のピッチングで中盤を抑えていた。
7回、少し疲れが見えたか西村雅之に適時打を許したが、
5イニングを投げて被安打3、奪三振8。マウンドでの叫びがよく聞こえる。
9回裏、西村の適時二塁打で1点差にまで詰め寄ったが、及ばず。
中郷大樹も走者を出しながらよく1点で抑えていただけに惜しい。

友人と話していて気が付いたのだが、
この大会で優勝していないのはただ一つ、四国だけらしい。

*第三試合  西日本vs東日本東北   
私が観ていたのはここまで。

東  北 000 400 00
西日本 001 000 0

東北:永田−西村   西日本:水口、石井、松永、中須賀−中東

西日本の得点は三塁打の三浦孝之が立村万太郎の遊ゴロの間に生還。
4回表の東北は園田広之の2点適時二塁打と西村亮のスクイズ、
坂本恭一が選んだ押し出し四球で4点をあげ、打者一巡。
先発の永田幹也も要所を締めて、東北ペースで試合が進んだ。
7回表からは西日本のマウンドに中須賀諭が上がった。
昨年はJTに在籍していただけに、東北との対戦は心得たものだろう。
7、8回を無失点に。
私は帰りの電車の都合で、8回表終了とともにドームを出たのだが、
あとから8回裏に西日本が5点を取って逆転勝ちしたことを知った。

私が舞洲で観たときには、この両チームとも応援リーダーが来ていたので
ちょっと期待はしていたが、今日は6チームとも応援なし。
友人もその点は非常に残念がっていた。

今大会では、7回が終わったところで集まったファウルボールを
プレゼントする企画があり、私も1個頂いてきた。
おまけに第三試合の終了後、グラウンドに降りてキャッチボールが
できたそうである。
人知れずこっそりと行われているように見えても、
このようなファンサービスをちゃんと行っているのは素晴らしいこと。
どこかの団体にも見習ってほしいところだ。
朝、家を出たときはまだ降っていなかった。
置き傘してあるし、会社に着くまでは降らんやろ、と思って傘は持たず。
会社の最寄り駅に着いて10歩ほど歩いたら、ポツリポツリと・・・。
それが間もなく本降りになった。
駅から会社までは普通に歩いても10分かからない程度なのだが、
歩くたびに雨脚は強くなり、到着した頃にはもうボトボト。

某上司「おう、ボトボトやがな、風邪ひくぞ。傘持ってへんかったんか?」
私「まさか駅降りてから本降りになるとは思ってなかったんすよ」
某上司「甘いわ!ハッハッハー!(笑)」
昨夜タイガースが延長サヨナラ勝ちしたので機嫌が良いらしい。

どうも私が駅から会社へ向かっている間が最も激しかったようで。
ちょっとしたら雨が止んだどころか、晴れてきたではないか。

あの雨が続けば、藤井寺の大阪大会決勝は中止になったかも知れないが、
予定どおり12時30分から行われたらしい。
和歌山も今日決勝。
雨で順延もあるとして、大阪決勝は31日になると予想していたが
予定通り30日で終わりそうだ。
今日は打ち合わせの予定が入っていたので、休めないのが残念。

しかし。
何気なく携帯で速報を見ていると大阪、和歌山ともに延長戦へ。
先に和歌山では市立和歌山商業が12回サヨナラで甲子園行きを決め、
静岡、愛知、東東京もすでに決勝が終わっていた。
(静岡商業を甲子園で観たかった。絶対アルプスが満員になるはず)
気が付けば大阪だけ。
PL学園vs大阪桐蔭の延長戦は、15回になっても決着がつかず
4−4で引き分け再試合になったらしい。
再試合は明日(31日)12時30分から。観に行けるぞ!

それはそうと。
台風の影響で中止にならなければ明日、なのだが、
ここは1日ぐらい休ませるわけにはいかないものだろうか。
天候も身体もできるだけ良いコンディションで決勝を戦わせてあげたい。
全国の高校野球ファンの注目をひとつに浴びる、
全49地区で大トリの決勝なのだから。
台風は来ていらんのやけど・・・。
台風の直撃は避けられたが、朝から雨が降ったり止んだり。
今日の高校野球大阪大会決勝戦の再試合は行われるのかどうか、
非常に気になるところだった。
人工芝の藤井寺だから、少々の雨でも決行可能なはずなのだが。
行ってみて中止だったときのことや、屋根が無い故の不便さを考えれば
なかなか腰を上げることができなかった。
それでも出かける準備だけはしてある。

試合開始予定時刻の12時30分。
NHK教育TVの画面に藤井寺球場が映った。
「よっしゃ!やってるぞ!」
とばかりに家を出て、藤井寺へ急行することに。

P L 学園 104 210 131=13
大阪桐蔭 002 004 001=7

PL:前田−後路   桐蔭:岩田、佐川、菊川、山地−房林

4回表、PLの攻撃中にスタンド入り。
傘を差しても後ろのお客さんの邪魔にならないように、最上段に座る。
ここから見下ろした限り、背もたれ付きの椅子のあるエリアは
だいたい埋まっているようだが、そうでないところ(特に三塁側)は
まだまだ空席がある。外野席には入場ができないので観客は居ない。
昨年の大阪決勝(PL学園vs大商大堺)をスカイ・Aで観ていた友人から、
「平日とは言え、PLが出てても客の入りはあんなもんなの?」
と尋ねられたことがあるが、そんなもんです。
外野席まで埋まる千葉や神奈川の決勝と比べたらいけません。
TVの試合中継に関しても大阪はかなり冷遇されてるしなぁ・・・。

5回を終わって大きく6点をリードされた大阪桐蔭だが、
6回裏1アウト満塁で2番の橋本翔太郎がライトへグランドスラム。
一気に2点差に縮まり、場内ががぜん盛り上がる。
7回裏にも2アウト一、二塁と差を詰める好機だったが得点ならず。
ピンチのあとのチャンス、とばかりにPLは8回表、主将・山田祐輝と
中倉裕人の適時打でさらにリードを広げた。
雨がより激しくなった9回裏、北川祐祢のソロ本塁打がライトへ。
そのあとも1アウト一、二塁と食い下がるが、
最後は併殺打でPLが二年連続大阪の夏を制した。

PLの先発、前田健太は背番号11の1年生。
左わき腹に巻きつくように見えるほどの腕の振りは、
PL時代の桑田真澄を思い出させる。
球が高めに浮き気味だったのは気になったが・・・。

そして、雨の中の閉会式。
いつもは楽器など鳴り物持ち込み禁止の藤井寺球場に、
淀川工業高校吹奏楽部の演奏による『栄冠は君に輝く』が響きわたる。
「ええ曲やなぁ・・・」
と瞼が思わず熱くなる。この瞬間がたまらない。

これで全49地区の代表がすべて決定。
大阪大会の閉会式は、言わば“中締め”である。
来週からは甲子園での本大会が始まる。
初日は土曜日だが・・・どうしよう?

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