9回表、ホークスの攻撃がすべて森本稀哲への飛球で終わったとき。
ファイターズが決勝点を挙げるとするならば、やっぱり稀哲だろう、と
なぜか確信してしまった。

その稀哲が9回裏の先頭打者、ストレートの四球で歩く。
田中賢介の犠打で二塁へ進み、小笠原道大が敬遠の四球で一、二塁。
フェルナンド・セギノールは斉藤和巳のフォークに空振り三振を喫する。
稲葉篤紀は二遊間へ転がし、
仲澤忠厚が二塁に入った川?宗則へ送球するもセーフに。
この間に稀哲が二塁から本塁へ疾走、
二塁で体勢を崩していた川?はどうにか本塁へ送球したが、間に合わず。
北海道日本ハムファイターズが、本拠地札幌で25年ぶりのリーグ優勝を決めた。

思えば、1999年。
ホークスが福岡へ移って初めてリーグ優勝を果たしたときの相手は、
ファイターズだった。
浅からぬ因縁と言えるかも知れない。

正直言えば悔しいのだが、
田中幸雄が遠慮しながらも皆に引っ張られるようにして、
胴上げをされているのを見ていると、あぁ、良かったなぁ・・・とシミジミ。
数少なくなった同世代の選手でもあるし。

サヨナラの瞬間、松中信彦はレフトで呆然と座り込んでしまい、
マウンドでしゃがみこんで立ち上がれなかった斉藤和巳は、
フリオ・ズレータとホルベルト・カブレラに両脇を抱えられるようにして
ベンチへ帰って行くのがTV画面に映し出されていた。
この悔しさを忘れることなく、
来年こそは1位通過、プレーオフ制覇、そして日本一へ。
世界一をめざすまでにするべきことは限りなくあるのだから。

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