甲子園の夏、未だ終わらず。
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「この試合は大会規定により
   15回打ち切り
引き分け再試合となりました」
の文字が。

◇第88回全国高等学校野球選手権大会 第15日・決勝◇

駒澤大学附属苫小牧高校(南北海道) 1−1 早稲田実業学校高等部(西東京)

駒大苫 000 000 010 000 000=1  H7 E1
早  実 000 000 010 000 000=1 H10 E1


駒大苫:菊地、田中−小林   早実:斎藤−白川

【HR】三木(駒大苫・8回ソロ)

今朝の新聞では、開門は午前10時と伝えられていた。
しかしそれよりもかなり早く、8時40分開門という異常事態。
10時50分頃にはすべての入場券が売切れてしまった。

実は、昨日の時点ではまだ決勝を観に行けるかどうかはわからず、
昨日から甲子園入りしている友人にも、決勝の観戦については名言しなかった。
それがどうにかメドが付いたので、
朝から並んでいるはずの友人にどこでも良いから入場券の購入をお願いした次第。
一塁側のちょうど日陰になる席も確保しておいてくれて、感謝感激。

試合開始からまだ2時間以上もあるというのに、
三塁側の早実応援席は応援練習で盛り上がっている。
まだ応援団旗が揚がっていないな、と思ったら、
まるで早慶戦の開始前のセレモニーのように、
ファンファーレとともに2本のエンジの旗がアルプス最上段に揚がった。
試合開始までにはいつの間にか1本になっていたが。

駒苫は、1回表先頭の三谷忠央の安打と幸先良く攻撃をスタートさせたはずが、
それ以降は四死球と失策でしか走者が出ない。
4回表、四球で出塁した本間篤史が2つも盗塁を成功させるなど、
得点の糸口を掴もうとするがそれがなかなか遠い。
一方、早実も毎回のように出塁はするものの効果的な当たりが出ず、
7回まで0−0の攻防が続く。

8回表、駒苫は1アウトから三木悠也がバックスクリーンへの本塁打。
一塁側全体が大騒ぎに包まれる中、指を天に突き上げながら塁を回る。
ようやくもぎ取った先制点。
しかしその裏、早実は同じく1アウトから桧垣皓次郎が左中間への二塁打。
中継の処理を誤る間に桧垣は三塁を陥れた。
続く後藤貴司がセンターへの大きな飛球、これが犠飛となって1−1の同点。
外野〜アルプス〜三塁にかけて、スクラムを組んでの『紺碧の空』の大合唱が、
まるで激しい波を打つかのように迫ってくる。

試合は延長戦へ。
早実・斎藤佑樹は冷静に、駒苫・田中将大は熱く。
どちらも譲らぬ投手戦が続く。

13回裏1アウト、早実は川西啓介がセーフティーバントを決めて出塁。
犠打で二塁へ進むと、田中は次の桧垣への初球がワイルドピッチ。
2アウトながら三塁に走者を置く予断を許さない場面。
ここで2人を敬遠で歩かせて満塁策を選択すると、
船橋悠を二塁ゴロに打ち取って絶体絶命のピンチを回避した。

延長14回、15回になっても、斎藤の球威は衰えを見せず、
140km/h台の球速がスコアボードに表示されるたびに周囲からどよめきが。
1回戦からほとんどひとりで投げているにもかかわらず、
観ているこちらが「大丈夫か?」と思ってしまうほど。
15回表2アウト、本間篤史を空振りの三振で終えた勝負は、
文字通り身体が震えるほどだった。

その裏、早実は小柳竜巳が四球で出塁したものの、
2アウト後に後藤貴司が二飛に倒れ、勝敗が付かずに試合終了。
終了後の校歌が流れない決勝戦。
拍手がしばらく鳴り止まなかった。

決勝戦の引き分け再試合は、1969年の第51回大会、
松山商業(愛媛)vs三沢(青森)以来ということになる。
当時の私は1歳(誕生日を迎えていないので)だから覚えているはずも無いが。
歴史に残る一戦になったことは間違いない。

再試合は明日、13時開始。
1日休養日を設けてからでも良いような気もするのだが・・・。
友人は今日の飛行機と明日の予定をキャンセルして、
これから宿を探しにまわるとか言っていたが、大丈夫か(笑)
私は明日は仕事なので観に行けないのが残念である。

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