ISBN:414923549X 単行本 藤本 有紀 日本放送出版協会 2007/09 ¥1,050

ワタクシ、あまりTVドラマを熱心に見るほうではないのですが、
昨年のこの時期は『のだめカンタービレ』に
そして今年は『ちりとてちん』にすっかりハマってしまいました。
朝は仕事へ行く準備をしながら7時30分からのBS2の放送を見て、
夜は19時30分からもう一度BS2で改めて見直す、というのが
最近の日課と化しています。

“通”と呼ぶにはほど遠いものの、
昔から落語(特に上方落語)に親しんできた身としては、
ドラマの中に隠された落語的な要素を見つけるのが楽しくて。
(例;登場人物の名前の付けかたなど)
それ以外にも会話の絶妙な間が本当に面白かったりします。
15分の中身が非常に濃く感じます。

主演の貫地谷しほりは、『スウィングガールズ』や『愛の流刑地』などで
良い演技を見せていましたが、
『ちりとてちん』でも「巧いなぁ・・・」と思ったりすることがしょっちゅう。
方言も難なくこなしているようで。
関西周辺以外の人が大阪弁をマスターするのは至難の技だと
私などは思っているクチではあるのですが、
貫地谷しほりは東京出身ながら不自然さをほとんど感じません。
もっとも、現在は“若狭なまりの混じった大阪弁”になるのでしょうけど。
『ふたりっ子』の岩崎ひろみの領域まで行けばたいしたものだと思います。

徒然亭草若(渡瀬恒彦)と4人の弟子もいい味を出しています。
今日(13日)の放送で、
兄弟子の草原(桂吉弥)が弟弟子の草々(青木崇高)に
落語(『愛宕山』)の稽古をつける場面があったのですが、
桂吉弥の語りに昨年11月亡くなった師匠・桂吉朝の面影を見た思いがして、
笑いながらもジーンとしてしまいました。

ともあれ、小ネタが常にふんだんな『ちりとてちん』、
この先ますますハマって行きそうな貫地谷、ではなく感じやなぁ、と。
おあとがよろしいようで。

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